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148 みんなで解体作業
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只今、ミスフィートさんの部屋にて、内政官の育成についての会議中。
「・・・ですので、俺の行動を直接見させることで内政の教育をしたいと考えています。ルシオが俺直属の部下になれば毎日連れ回すことが出来るので、勉強会で知識だけ詰め込むよりも早く成長するハズです」
「ルシオを小烏丸に付けるのは問題無いぞ。だが他の10人の育成はどうするつもりなのだ?」
「内政官候補10人をどこかの部屋に集めて、毎日2時間ほど勉強会を開きます」
「ふむふむ。確か前に言っていたが、カーラ達みたいな領地持ちにも内政を学ばせる必要があるのだろう?」
「そうですね。ただカーラとカトレアはトラネコ城、リタ・リナはミルドナーガ、チェリンも現在シェルフィーユにいますので、頻繁に呼び寄せるのは現状無理です。ですので、こちらで育成した内政官を1人ずつ彼女達に派遣する作戦で行きます」
「なるほど、教育係か!それで10人も同時に育成するのだな?」
「そうですね。この城にも5人残るので、とりあえずはそれで上手く回ると思っています。今度は育った5人を教育係にして、最初に俺がやったように先生役を任せれば、どんどん内政官が増えて行くわけです」
なんか、ねずみ講みたいだな。
「わかった。しかし勉強会には、足軽組頭を20人参加させることにする。人数が増えると教えるのが大変かもしれないが、いつまでも脳筋ばかりではいかんのだ!」
「いや~、本当その通りですね。では今日から早速ルシオを連れ回します!ルシオが担当していた仕事は、別の人に回しても構わないですか?」
「そうだな、仕事は足軽組頭に分散させよう。ではルシオ、小烏丸に付いてしっかり学ぶといい!」
「ハッ!少しでも多くの知識を吸収出来るように頑張ります!」
よし、これで気兼ねなくルシオを連れ回せるぞ。
雑用を大量に押し付けられるようになって、今より大変な仕事になるかもしれんけど、出世をしたいならば間違い無くこっちの方が近道だ。
「この後シルバーウルフの解体をしますので、一時的に城の皆をお借りします」
「シルバーウルフ?聞かない名前の魔物だな」
「前にミスフィートさんが寝るのに使ってた毛皮ですよ」
「ああっ!あの毛皮は素晴らしいぞ!」
「ダンジョンで大量に狩って来たのですが、解体の時間すら惜しかったのでそのまま持ち帰ったのです」
「なるほど、ダンジョンの魔物だから初めて聞く名前なのか」
おっと、もう一つ許可をもらわねば!
「あと城の正面にでっかい時計を嵌め込みますので、ご了承下さい」
「でっかいとけい??」
「えーと、『時計』というのは、現在の時間を正確に知ることが出来る魔道具です。工事が終了したら見に来て下さい。そこで説明をします」
「ほ~~~!わかった、楽しみに待っているぞ!」
そろそろ皆が集まっている頃合なので、急いで城門へ向かった。
案の定、話が長引いてしまったので、すでに人がいっぱい集まっていた。
「すまん、少し遅くなった!ココじゃ解体出来ないので場所を変えます!」
現場が血やらなんやらで酷いことになるから、城の前なんかではできん。
あまり人の目がない、城の東側の広い原っぱへと移動した。
「今から解体してもらうシルバーウルフを出しますよ!結構大きい魔物ですが、魔物の毛皮は解体した人の所有物にして良いので丁寧に頑張って下さい!ちなみに魔物は大量なので、1人につき2体まで解体することが出来ます。すなわちこれは、最高級の大きな毛皮を2枚手に入れることができる、またとない好機なのです!!」
解体が出来る十分なスペースを取りながら、シルバーウルフをどんどん並べて行く。
「うわあ~~~~!すごく綺麗な魔物ね!しかもめっちゃ大きいし」
「え???この毛皮を貰ってもいいの!?」
「本当に最高級の毛皮じゃないの!これはやり甲斐があるわね!」
「おおおお~~~!って、何体出て来るんだ!?どう見ても鞄に入るような量じゃないのだが・・・」
「シッ!小烏丸の七不思議に突っ込んでは駄目よ!」
1人につき2体分並べ終わった。
所々に箱を置いて水生成機をセットし、起動させて行く。
「じゃあ解体は皆に任せます。1人2体までですよ?俺は大事な用があるので一旦ここを離れます。肉はすべて厨房行きだけど、内臓も食用可能なので捨てずに取り分けておいて下さい。ちなみにこの魔物の肉の美味さは半端ないですよ?内臓を使った美味い料理も作る予定なのでお楽しみに!」
ガッツリ聖水で浄化して来たので、新鮮なうちは内臓も行けるハズだ。
『軍師なんだから大名以外に敬語は必要無い。逆に侮られる』とカーラ達に警告されてるんだけど、大人数を前にすると、どうもまだアカンなあ。
「ルル、すまんがちょっと手伝って欲しいので俺について来て欲しい」
「え!?ボクは解体できないのですか?」
「ルルには別の用事を頼むけど、ちゃんとシルバーウルフの毛皮を2枚、報酬で渡すから安心してくれ」
「なるほど、わかりましたです!」
ルルとルシオを連れて城の正面に移動した。
一番目立つ場所・・・、ふむ、あの辺かな?
マジックバッグから巨大な時計を取り出した。
「この時計を城の正面に嵌め込みたいんで、城の壁を少し土魔法で操作して欲しいんだ。絶対に落下しないようにガッチリ嵌め込む感じで」
「了解しましたです!場所はどの辺にしますか?」
「今から脚立を伸ばして印を付けるよ。ルシオは脚立を押さえててくれ」
「了解です!」
そして結構な高さに震えながらも、頑張って巨大時計を嵌め込むことに成功した。
「・・・ですので、俺の行動を直接見させることで内政の教育をしたいと考えています。ルシオが俺直属の部下になれば毎日連れ回すことが出来るので、勉強会で知識だけ詰め込むよりも早く成長するハズです」
「ルシオを小烏丸に付けるのは問題無いぞ。だが他の10人の育成はどうするつもりなのだ?」
「内政官候補10人をどこかの部屋に集めて、毎日2時間ほど勉強会を開きます」
「ふむふむ。確か前に言っていたが、カーラ達みたいな領地持ちにも内政を学ばせる必要があるのだろう?」
「そうですね。ただカーラとカトレアはトラネコ城、リタ・リナはミルドナーガ、チェリンも現在シェルフィーユにいますので、頻繁に呼び寄せるのは現状無理です。ですので、こちらで育成した内政官を1人ずつ彼女達に派遣する作戦で行きます」
「なるほど、教育係か!それで10人も同時に育成するのだな?」
「そうですね。この城にも5人残るので、とりあえずはそれで上手く回ると思っています。今度は育った5人を教育係にして、最初に俺がやったように先生役を任せれば、どんどん内政官が増えて行くわけです」
なんか、ねずみ講みたいだな。
「わかった。しかし勉強会には、足軽組頭を20人参加させることにする。人数が増えると教えるのが大変かもしれないが、いつまでも脳筋ばかりではいかんのだ!」
「いや~、本当その通りですね。では今日から早速ルシオを連れ回します!ルシオが担当していた仕事は、別の人に回しても構わないですか?」
「そうだな、仕事は足軽組頭に分散させよう。ではルシオ、小烏丸に付いてしっかり学ぶといい!」
「ハッ!少しでも多くの知識を吸収出来るように頑張ります!」
よし、これで気兼ねなくルシオを連れ回せるぞ。
雑用を大量に押し付けられるようになって、今より大変な仕事になるかもしれんけど、出世をしたいならば間違い無くこっちの方が近道だ。
「この後シルバーウルフの解体をしますので、一時的に城の皆をお借りします」
「シルバーウルフ?聞かない名前の魔物だな」
「前にミスフィートさんが寝るのに使ってた毛皮ですよ」
「ああっ!あの毛皮は素晴らしいぞ!」
「ダンジョンで大量に狩って来たのですが、解体の時間すら惜しかったのでそのまま持ち帰ったのです」
「なるほど、ダンジョンの魔物だから初めて聞く名前なのか」
おっと、もう一つ許可をもらわねば!
「あと城の正面にでっかい時計を嵌め込みますので、ご了承下さい」
「でっかいとけい??」
「えーと、『時計』というのは、現在の時間を正確に知ることが出来る魔道具です。工事が終了したら見に来て下さい。そこで説明をします」
「ほ~~~!わかった、楽しみに待っているぞ!」
そろそろ皆が集まっている頃合なので、急いで城門へ向かった。
案の定、話が長引いてしまったので、すでに人がいっぱい集まっていた。
「すまん、少し遅くなった!ココじゃ解体出来ないので場所を変えます!」
現場が血やらなんやらで酷いことになるから、城の前なんかではできん。
あまり人の目がない、城の東側の広い原っぱへと移動した。
「今から解体してもらうシルバーウルフを出しますよ!結構大きい魔物ですが、魔物の毛皮は解体した人の所有物にして良いので丁寧に頑張って下さい!ちなみに魔物は大量なので、1人につき2体まで解体することが出来ます。すなわちこれは、最高級の大きな毛皮を2枚手に入れることができる、またとない好機なのです!!」
解体が出来る十分なスペースを取りながら、シルバーウルフをどんどん並べて行く。
「うわあ~~~~!すごく綺麗な魔物ね!しかもめっちゃ大きいし」
「え???この毛皮を貰ってもいいの!?」
「本当に最高級の毛皮じゃないの!これはやり甲斐があるわね!」
「おおおお~~~!って、何体出て来るんだ!?どう見ても鞄に入るような量じゃないのだが・・・」
「シッ!小烏丸の七不思議に突っ込んでは駄目よ!」
1人につき2体分並べ終わった。
所々に箱を置いて水生成機をセットし、起動させて行く。
「じゃあ解体は皆に任せます。1人2体までですよ?俺は大事な用があるので一旦ここを離れます。肉はすべて厨房行きだけど、内臓も食用可能なので捨てずに取り分けておいて下さい。ちなみにこの魔物の肉の美味さは半端ないですよ?内臓を使った美味い料理も作る予定なのでお楽しみに!」
ガッツリ聖水で浄化して来たので、新鮮なうちは内臓も行けるハズだ。
『軍師なんだから大名以外に敬語は必要無い。逆に侮られる』とカーラ達に警告されてるんだけど、大人数を前にすると、どうもまだアカンなあ。
「ルル、すまんがちょっと手伝って欲しいので俺について来て欲しい」
「え!?ボクは解体できないのですか?」
「ルルには別の用事を頼むけど、ちゃんとシルバーウルフの毛皮を2枚、報酬で渡すから安心してくれ」
「なるほど、わかりましたです!」
ルルとルシオを連れて城の正面に移動した。
一番目立つ場所・・・、ふむ、あの辺かな?
マジックバッグから巨大な時計を取り出した。
「この時計を城の正面に嵌め込みたいんで、城の壁を少し土魔法で操作して欲しいんだ。絶対に落下しないようにガッチリ嵌め込む感じで」
「了解しましたです!場所はどの辺にしますか?」
「今から脚立を伸ばして印を付けるよ。ルシオは脚立を押さえててくれ」
「了解です!」
そして結構な高さに震えながらも、頑張って巨大時計を嵌め込むことに成功した。
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