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123 衣装のお披露目(4回目)
しおりを挟むトントントン
なんの音かって?
俺が首の後ろをトントンしてる音だ!こんなんで鼻血が止まるのかどうかは知らんけど、ついやってしまうんだよ・・・。
だってさ、裸の女性が8人よ?
慣れたつもりでいてもやっぱ慣れないわ。
毎日大浴場で見てるだろ!って思うんだけど、何だろう?シチュエーションの問題なのか、とにかく圧巻なのだ・・・。
まずはいつも通り、一人ずつブラジャーから着けていく。
「これが噂のブラジャーなのね!?可愛くて私は好きかも」
「みんな最初は窮屈って言うんだけど、ユリは意外と大丈夫だったり?」
「確かに変な感じではあるけど、ずっと羨ましく思っていたから問題ないわ!」
なるほど。確かにブラジャーを着けてる人がどんどん増えてきているから、持ってない人からすると憧れの対象なのかもしれんな。
全員にブラジャーを着け終わった所で、恒例となった裏技講義だ。
「フィオリーナの胸の谷間に注目!普段よりも胸が大きく見えるだろう?」
「あっ!言われてみると、お風呂で見る時より大きいかも!?」
「あーーーっ!ばらされてしまった!」
「実は彼女、ブラジャーを使った裏技を使っているんだ。このようにテクニック次第で胸を大きく見せることが出来るので、今からそれを皆に伝授します!」
「「やったーーーーーーーーーーーー!」」
「えーと、俺はユリの方から教えていくんで、フィオリーナはソフィア側からの指導を頼んでいいか?」
「任せて!」
悲しいかな。中にはほとんど効果がない人もいたけど、とりあえず技の伝授は出来たので一人ずつパンティーを履かせて行く。
お嬢様の召使いを極めた俺はこの程度で動揺などしない。
こっそり鼻血を拭きながら全員に下着を履かせ終えた。
「この下着にも、汚れ耐性++、自動修復(小)、サイズ自動調節が付いてるんで、着心地の良さは保障するよ」
「それは素晴らしいわね!」
「予備も欲しいくらいだけど、みんなに配ってるなら厳しいかー」
「あ~、まだ服を手にしてない女性達の為にとっとかなきゃなんで、予備まではちょっと無理だな。フィオリーナが下着の研究を日々頑張ってるから、彼女の頑張りに期待しよう!」
「フィオリーナを応援するわ!頑張ってね!」
「任せて!いつになるかはわからないけど・・・」
彼女には戦方面の任務を軽減して、下着の研究を重点的にさせるべきかもしれん。
さて、次は全員に服を着せてくのか。頑張ろう・・・。
・・・・・
アイドルの衣装とボカロの衣装に四苦八苦しながらも、なんとか全員に服を着せることが出来た。
それぞれが、机の上に三つ並べて置かれた鏡で自分の姿を確認しつつお互いを褒め称える、プチお披露目会が始まった。
実は毎回コレを見るのが楽しみだったりするんだよね。みんな楽しそうで。
「みんな素敵よ!!」
「はあぁぁぁ~、やっと夢が一つ叶ったわ・・・」
「フィオリーナとキャンディの服はめっちゃ派手ねー!!」
「なんかアイヴィーの服って特殊じゃない?」
「色は違うけど、隊長が前に来てた服に近いよね」
ああそっか。一応説明しておこう。
「アイヴィーの服は、俺がいた国の昔の英雄達が着ていた服と同じ物なんだ。街の治安維持の為に奔走し、国の為に死ぬまで戦い抜いた忠義に篤き志士達。彼らを尊敬してる人らは非常に多い」
それを聞いたアイヴィーの目が輝きを放つ。
「そしてソフィアの服も、国の治安を守る仕事をする人の正装だ。アイヴィーとソフィアを筆頭に治安部隊を作り、街の治安を守ってもらいたいんだ。部下も全員揃いの服を着せれば圧巻だろうな・・・」
「わああ~~!格好良いわね!」
「すぐには無理でしょうけど、そうなると良いわね」
「頑張る!すごく頑張る!」
「国の平和の為に働くなんて素晴らしいわ!」
おっと一つ言い忘れていた。
「そうそう!服を手に入れた皆に毎度説明してることなんだけど、恩賞の服には汚れ耐性++以外にも、防水機能と消臭脱臭機能が付いているので、全く洗濯する必要がないんだ。と言うか防水機能効果で洗濯が出来なかったりする。しかも自動修復が付いてるから服に皴になることすらない!あーでも、下着の方は洗濯の必要があるんで、そこだけ注意かな?」
「すごいわ!無敵じゃない!!」
「もう、まるで格が違うわね!!」
「はぁ~、頑張って良かったーーーーー!!」
「じゃあそろそろ皆がお待ちかねなので戻るとしますか!お披露目の時間だーー!」
「「はいっ!」」
8人を通路で待たせて、一足先にミスフィートさんに着替えが終わったことを報告する。
「皆の者静粛に!8名の着替えが完了したので、今から入場してもらうぞ!」
合図を送ると、美しくなった彼女達が華やかな姿でゆっくりと登場した。
「「わああああああああーーーー!!」」
「みんなすごく綺麗ね!」
「ふわ~~!アイヴィーさん格好良い!」
「これは・・・、なんと美しい!!」
「俺はこれを楽しみにしてたんだ!誰か俺と付き合ってくれないかな・・・」
「向こうは足軽大将だぞ?せめて足軽組頭まで出世しないと厳しいだろ」
「くっ、いやまだだ!今の所足軽大将までしか発表されてないからな。俺が足軽組頭に出世する可能性はまだ残っている!」
「そ、そうか?まあ頑張れよ~」
当然のことながら大喝采だ。ホント論功行賞の目玉に相応しい名場面だよな~。
「みんな凄く綺麗で華やかになったなっ!」
「「ありがとうございます!」」
「今回の特別恩賞はこれで終了となるが、今回恩賞が貰えなかった人にも、服や刀を手にする機会を近いうちに用意するので安心してくれ!」
特別恩賞にありつけなかった人達が1番気になってるとこだよな。
「今までは戦の後に論功行賞を行っていたが、尾張を掌握したこれからは、平和が続いている状況でも論功行賞を行うぞ!近隣国が攻めて来ることがなければ、内政や普段の仕事っぷりが功績となって評価されるのだ。出世がしたいならば、普段から怠けることなく、それぞれの仕事で手を抜かずに頑張って欲しい!」
「「ハッ!」」
「今回の論功行賞はこれで終了とする!あとで一人一人の身分を書き記した大きな紙を掲示板に貼り出す事となっているので、それぞれが自分の目で確認してくれ。当然身分によって給金が違うからな!そして後日、足軽組頭以上の者を集めて仕事についての説明会を行うぞ。皆の者、長い時間ご苦労であった!」
「「わあああああああああーーーー!!!」」
やっと全部終わったーーーーーー!!そして俺はまた付与ラッシュのお時間です。
いつになったら俺にも真の平和が訪れるのでしょうか?
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