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69 ルルと魔法の実験
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その翌日。
魔法の実験をしようと思い、優れた魔法使いを求めて聞き込み調査を開始した。
「魔法が得意な人と言ったら、やっぱルルじゃない?」
「ルルの魔法はなかなか凄いわよ。本人に聞いてみたら?」
なるほど。彼女がエルフならば、魔法に長けているのも頷ける。
彼女はいつものように訓練場にいると聞いたので、訓練場に向かった。
「おーい、ルルはいるかー?」
訓練をしていたルルが振り返って反応した。
「ボク?なんの用事ですか?」
「少し魔法のことで話があるんで、俺について来て欲しい」
「魔法?わかりました」
どこでも良かったんだけど、なんとなく作業部屋に移動した。
よし、じゃあまずは気になっていたアレから聞こう。
「ルルってやっぱエルフよな?」
「うん。エルフ族だよ」
「やっぱりそうだったか!エルフは魔法が得意って聞いてさ、一度それを確かめたかったんだ」
「うーん・・・、それなりには使えるけど、今は杖が無いのでそれほど威力は出ないですよ?」
エルフ村には杖があったってことか。
「エルフは複数の魔法が使えるとも聞いている。ルルはいくつ使える?」
「えーと、風、土、光、支援です」
「支援なんてのもあるのか!それに4つとは、めっちゃ優秀ですやん!」
「村には7つ使える人とかもいたので、結構普通ですよ?」
「流石はエルフだな~。でさ、面白いモノを作ったんで試して欲しいんだ」
「面白い物、ですか?」
ベルトに付いている小物入れから、風、土、光、魔力増幅、MP軽減の指輪を取り出した。
「あ、そうだ。先に素の状態での威力を見てみたいな」
「魔法を見せればいいのです?」
「えーと、風、土、光、支援だったか。見た目じゃわかりにくいタイプばかりだし、土魔法って室内じゃ厳しいよな?」
「えーと、そうですね。外に出た方がいいかもです」
「わかった。んじゃ一旦外に出よう」
領主の館を出て、少し歩き、良い感じの空き地に移動した。
「あの廃墟の壁に、全力で石礫を当ててくれないか?」
「わかりました」
ルルが精神を集中している。
「ストーンバレット!」
ドン
石礫が飛んでいき、壁に当たって砕けた。
「なるほど。通常の威力は今くらいか」
「杖があればもう少し威力が出せるのですが、今はこれが限界ですね」
「ルル、この指輪を着けてみてくれ。これは土属性魔法を強化する指輪だ」
「え!?魔法を強化ですか?指輪を着けただけで??」
ルルが指輪を右手人差し指に嵌めた。
「今と同じ魔法を壁に撃ってみてくれ」
「はい」
ルルが精神集中する。
「ストーンバレット!」
ドゴン!
石礫が飛んでいき、壁を少し抉った。
「わわわっ、すごい!壁が壊れました!!」
「おー、結構違うな。よし!次はこの指輪も別の指に嵌めてくれ」
ルルに魔力増幅の指輪を渡す。
「ストーンバレット!」
ズガン!!
石礫が飛んでいき、壁を貫通した。
「・・・・・・・・・」
「貫通したな」
「な、なんですか!?何なんです?この指輪!!」
「最初のは土属性魔法強化の指輪で、今のは魔力増幅の指輪だ」
「いや、でも!村にあった杖を使っても、こんなに威力は出ませんでしたよ!?」
「ミスリルで作って付与魔法をかけた、小烏丸印の指輪だぞ?その辺の杖とは格が違うのだよ」
「え?この指輪ってミスリルなんですか!?すごく綺麗だとは思ったけど」
確かオリハルコンも魔力が通りやすい鉱石だったかな?小説・アニメの話だが。
もし余ったら指輪を作るのもアリかもしれん。いや、余るかわからんけど。
「次はこの指輪も試して欲しい。MP消費軽減の指輪だ」
「MP消費軽減!?凄すぎません?それ・・・」
ルルが指輪を右手薬指に嵌めて魔法を撃つ。
「えーと、消費5だったのが消費4になってます!」
「すなわち20%軽減か。+が一つに付き10%軽減ってとこかな?」
「これは凄いことですよ!?もしこの指輪を買おうと思ったら、白金貨とかを何枚も払わないと買えないと思います!」
「白金貨なんてのがあるのか。まだ金貨以上の硬貨って見たことないぞ!」
ルルに硬貨のことを詳しく聞いた所、まとめるとこんな感じだった。
鉄貨1枚 10ギラン 10枚で銅貨
銅貨1枚 100ギラン 10枚で銀貨
銀貨1枚 1000ギラン 10枚で金貨
金貨1枚 10000ギラン 10枚で白金貨
白金貨1枚 100000ギラン 10枚で大白金貨
大白金貨1枚 1000000ギラン 10枚で大白金板
硬貨は全国共通で使われているらしい。
その価値は、10ギランで日本の10円って感じだ。
大白金貨からは一般人はまず使うことが無いらしく、大白金板まで行くと、商人同士、もしくは大名との大物取引くらいでしか使われないそうだ。
こんな腐った国にいると、まるで別世界の話だな~。
「土魔法って素晴らしいよな~!俺の知り合いなんか、戦闘中に巨大な壁を作り出して、その上を走りながら空中の魔物に攻撃してたぞ!」
「壁ですか!?どんだけ魔力とMPがあるのですか!!」
「やっぱアレは普通じゃないのか。あー、でも指輪を着けた今のルルなら、それに近いことは出来るんじゃないか?」
「どうでしょう?MP軽減の指輪があるので、ある程度の高さなら・・・」
「あ、そうだ!ゴーレムって作れないの?」
「作れますけど、小さな魔石しか無いので小さいゴーレムしか作れませんよ?」
「あーそっか!魔石の問題がココでも発生してしまうのか・・・」
今になって、ダンジョン魔石の本当の価値に気付いてしまった。
あの時に察していれば、魔石100個くらい残しておけたのに!!
魔法の実験をしようと思い、優れた魔法使いを求めて聞き込み調査を開始した。
「魔法が得意な人と言ったら、やっぱルルじゃない?」
「ルルの魔法はなかなか凄いわよ。本人に聞いてみたら?」
なるほど。彼女がエルフならば、魔法に長けているのも頷ける。
彼女はいつものように訓練場にいると聞いたので、訓練場に向かった。
「おーい、ルルはいるかー?」
訓練をしていたルルが振り返って反応した。
「ボク?なんの用事ですか?」
「少し魔法のことで話があるんで、俺について来て欲しい」
「魔法?わかりました」
どこでも良かったんだけど、なんとなく作業部屋に移動した。
よし、じゃあまずは気になっていたアレから聞こう。
「ルルってやっぱエルフよな?」
「うん。エルフ族だよ」
「やっぱりそうだったか!エルフは魔法が得意って聞いてさ、一度それを確かめたかったんだ」
「うーん・・・、それなりには使えるけど、今は杖が無いのでそれほど威力は出ないですよ?」
エルフ村には杖があったってことか。
「エルフは複数の魔法が使えるとも聞いている。ルルはいくつ使える?」
「えーと、風、土、光、支援です」
「支援なんてのもあるのか!それに4つとは、めっちゃ優秀ですやん!」
「村には7つ使える人とかもいたので、結構普通ですよ?」
「流石はエルフだな~。でさ、面白いモノを作ったんで試して欲しいんだ」
「面白い物、ですか?」
ベルトに付いている小物入れから、風、土、光、魔力増幅、MP軽減の指輪を取り出した。
「あ、そうだ。先に素の状態での威力を見てみたいな」
「魔法を見せればいいのです?」
「えーと、風、土、光、支援だったか。見た目じゃわかりにくいタイプばかりだし、土魔法って室内じゃ厳しいよな?」
「えーと、そうですね。外に出た方がいいかもです」
「わかった。んじゃ一旦外に出よう」
領主の館を出て、少し歩き、良い感じの空き地に移動した。
「あの廃墟の壁に、全力で石礫を当ててくれないか?」
「わかりました」
ルルが精神を集中している。
「ストーンバレット!」
ドン
石礫が飛んでいき、壁に当たって砕けた。
「なるほど。通常の威力は今くらいか」
「杖があればもう少し威力が出せるのですが、今はこれが限界ですね」
「ルル、この指輪を着けてみてくれ。これは土属性魔法を強化する指輪だ」
「え!?魔法を強化ですか?指輪を着けただけで??」
ルルが指輪を右手人差し指に嵌めた。
「今と同じ魔法を壁に撃ってみてくれ」
「はい」
ルルが精神集中する。
「ストーンバレット!」
ドゴン!
石礫が飛んでいき、壁を少し抉った。
「わわわっ、すごい!壁が壊れました!!」
「おー、結構違うな。よし!次はこの指輪も別の指に嵌めてくれ」
ルルに魔力増幅の指輪を渡す。
「ストーンバレット!」
ズガン!!
石礫が飛んでいき、壁を貫通した。
「・・・・・・・・・」
「貫通したな」
「な、なんですか!?何なんです?この指輪!!」
「最初のは土属性魔法強化の指輪で、今のは魔力増幅の指輪だ」
「いや、でも!村にあった杖を使っても、こんなに威力は出ませんでしたよ!?」
「ミスリルで作って付与魔法をかけた、小烏丸印の指輪だぞ?その辺の杖とは格が違うのだよ」
「え?この指輪ってミスリルなんですか!?すごく綺麗だとは思ったけど」
確かオリハルコンも魔力が通りやすい鉱石だったかな?小説・アニメの話だが。
もし余ったら指輪を作るのもアリかもしれん。いや、余るかわからんけど。
「次はこの指輪も試して欲しい。MP消費軽減の指輪だ」
「MP消費軽減!?凄すぎません?それ・・・」
ルルが指輪を右手薬指に嵌めて魔法を撃つ。
「えーと、消費5だったのが消費4になってます!」
「すなわち20%軽減か。+が一つに付き10%軽減ってとこかな?」
「これは凄いことですよ!?もしこの指輪を買おうと思ったら、白金貨とかを何枚も払わないと買えないと思います!」
「白金貨なんてのがあるのか。まだ金貨以上の硬貨って見たことないぞ!」
ルルに硬貨のことを詳しく聞いた所、まとめるとこんな感じだった。
鉄貨1枚 10ギラン 10枚で銅貨
銅貨1枚 100ギラン 10枚で銀貨
銀貨1枚 1000ギラン 10枚で金貨
金貨1枚 10000ギラン 10枚で白金貨
白金貨1枚 100000ギラン 10枚で大白金貨
大白金貨1枚 1000000ギラン 10枚で大白金板
硬貨は全国共通で使われているらしい。
その価値は、10ギランで日本の10円って感じだ。
大白金貨からは一般人はまず使うことが無いらしく、大白金板まで行くと、商人同士、もしくは大名との大物取引くらいでしか使われないそうだ。
こんな腐った国にいると、まるで別世界の話だな~。
「土魔法って素晴らしいよな~!俺の知り合いなんか、戦闘中に巨大な壁を作り出して、その上を走りながら空中の魔物に攻撃してたぞ!」
「壁ですか!?どんだけ魔力とMPがあるのですか!!」
「やっぱアレは普通じゃないのか。あー、でも指輪を着けた今のルルなら、それに近いことは出来るんじゃないか?」
「どうでしょう?MP軽減の指輪があるので、ある程度の高さなら・・・」
「あ、そうだ!ゴーレムって作れないの?」
「作れますけど、小さな魔石しか無いので小さいゴーレムしか作れませんよ?」
「あーそっか!魔石の問題がココでも発生してしまうのか・・・」
今になって、ダンジョン魔石の本当の価値に気付いてしまった。
あの時に察していれば、魔石100個くらい残しておけたのに!!
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