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65 論功行賞Ⅱ(2回目)

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 この2人の服はドレスなので、戦闘が無理ならば交換することも考えてある。

「その服はヒラヒラしているので、少し戦いにくいかもしれん。問題があるようなら言ってくれ。戦えないというのであれば交換も可能「いえ、全然問題ありません!」「むしろこの服に戦い方を合わせます!」・・・だ」

 うおっ!食い気味に超速反応したぞ。相当気に入ったと見える。

「そ、そうか。次の戦いでも期待しているぞ」
「「任せて下さい!」」

 まあ、何にしても良かった。えーと、恩賞はあと1人か。


「恩賞は次の1人で最後だ。今回も前回同様、最後の1人は戦闘だけではなく、総合的な貢献度で選ばせてもらった」


 こういうのが大事なんだよな。強さだけだと戦闘に自信がない者は諦めてしまう。だがそれ以外の手段でも恩賞を手に出来るとなれば、得意分野で頑張ろうという気持ちになれるから。


「では次!ルーシー、前へ」

「おおお!ウチっスか!」

 ルーシーが、自分が選ばれたことに驚きながら数歩前へ出る。


「情報収集に伝言、そして負傷者を迅速に治療し、戦闘も頑張っていた。キミの働きは実に素晴らしいモノだった!よってルーシーを戦功第五位とし、金貨を更に10枚、そして服を授ける!」

「ありがたき幸せっス!」


 ルーシーの前まで歩いて行き、箱から一着の服を取り出す。

 彼女は元気がトレードマークな可愛い系だ。その口調で一見わかりにくいが、可愛い物が大好きなのはミスフィートさんに確認済み。ゴスロリにしようか最後まで迷ったが、彼女の性格が決め手となりこっちに決定。


[小悪魔の衣装]
 :謎の化学繊維で作られた服。付与魔法が込められている。評価S
 :斬撃耐性++ 刺突耐性++ 衝撃耐性++ 魔法耐性++ 炎耐性++
  熱耐性++ 冷気耐性++ 汚れ耐性++ 精神耐性++
 :自動修復(中)サイズ自動調節 防水機能 消臭脱臭機能


 赤と黒で非常に可愛らしくデザインされた、ドレス風の衣装だ。
 付属品として、小っちゃい角と悪魔の尻尾が付いている。
 それに合わせて、お洒落な靴を履けば完璧だろうと、黒い靴もセットにした。


「うっひょ~~~~!むっちゃ可愛いっス!少し派手だけど」
「なぜか角と尻尾も付いてるが、それは好きに使ってくれ」
「アハハハッ!折角なのでどっちも使ってみるっス!」

「さて、服を受け取った者達は前回同様、今すぐ着替えて来てもらえるか?着替えた姿を皆に披露する所までを、我が軍の論功行賞にしたいと考えているのだ」

「了解っス!」「「わかりました」」「了解!」

「小烏丸は、またみんなの着替えを手伝ってやってくれ」
「・・・やっぱり?えーと、了解です!」

 またもや執事役になってしまったので、恩賞を授かった4人と一緒に館へと戻る。



 ・・・・・



 ツーーーッ

 イ、イカン。また鼻血が出て来た・・・。

 論功行賞のたびに美女の裸体が見れるとか、実は俺が一番ご褒美貰ってねえか?
 まあでも、それ以外の物理的な褒美が無いから、一応釣り合いはとれているのか。

「お?リタとリナは下着を履いているんだな。ならそれで十分か」
「十分じゃない!」「私達にも必要!」

 2人は履いていたパンティーを脱ぎ捨ててしまった。

 ブハッ!

「あー、わかったわかった!2人にもあげますとも!」

 リタから順番にパンティーを履かせていく。
 さすがに少しは慣れて来たけど、俺はお嬢様の召使いか何かですか?

 続けてチェリンにブラジャーを着ける。
 ・・・ウーム、なんという驚異的なボリューム。これはもうメロンだな。

「これは何?すごく窮屈なんだけど・・・」

 ブラジャーを着けると毎回聞かれる質問だ。いつものように説明する。

「それはブラジャーという下着です。胸を隠すと同時に、胸の形を綺麗に保つ効果もありますよ」
「へーーー!!なるほど、そういうことならば我慢するしかないわね!」

 次はルーシーだ。
 巨乳ってほどではないが、彼女も美しいおっぱいの持ち主と言えよう。

「あ、そうだ!ルーシーに裏技を一つ教えよう」
「なんスか?裏技って」
「ちょっと触りますよー」

 おっぱいを寄せて、そして上げる!

「どうです?こうすると胸の谷間が強調されて大きく見えるのです」

 机の上に鏡を置いて、自分の目で直接確かめてもらう。

「おおおおー、凄いっス!チェリンとは勝負になってないっスけど!」
「アレはもう怪物クラスですからね」
「怪物とは何よ!」

 バシッ!

 乳でビンタされた。・・・やっぱり怪物じゃないか!


 さて次はリタとリナだ。

 ・・・よし、服を着せよう。


「フンッ!」「ムカッ!」

 ゲシッ!ゲシッ!

 むっちゃ蹴られた。だってどう見てもブラジャー必要ないんですもの!
 でも結局この2人にも、ブラジャーを着けてあげた。

「あ、そうそう!下着にも、汚れ耐性++と、自動修復(小)、サイズ自動調節が付いてますので非常に快適なハズですよ」
「おおお~!それは凄いっス!」


 時間はかかったけど、なんとか4人に服を着せ終わった。

 みんな鏡の前に集まって、美しくなった自分の姿を見て大喜びしている。


「みんな無茶苦茶綺麗じゃない!」
「チェリンの服は、綺麗なだけじゃなく格好良いっス!」
「みんな可愛い」
「小烏丸、似合う?」

「4人共、本当にすごく似合ってますよ!」


 いやぁ、綺麗な服を着た女性達が集まると、めっちゃ華やかだな~。

 ミスフィートさんとララと前回の3人を合わせて、これで9人がガチャ産の服を着用したワケか。
 反乱軍が華やかになれば、一般の民衆も軍に憧れるようになると思うから、相乗効果で軍は増々強くなるぞ!

 みんなの着替えも終わったことだし、館の前に戻ることにした。
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