62 / 798
62 俺はロリコンではない
しおりを挟む
ジャバルグ軍との戦闘で重傷者が出たと聞き、楽観的な気分が一瞬で吹き飛んだ。
「と言っても、すぐに聖水をぶっかけたから今はピンピンしてるぞ」
「うおおお、ビックリしたー!そうか、みんなに聖水持たせといて良かった!」
「聖水ってのは本当に素晴らしいな!即死さえしなければ命が助かるのだから」
もはや軍の皆は身内みたいなもんだからな。俺はもう誰一人として死なせたくない。それに元々ジャバルグ軍とは兵の数が違いすぎるから、1人でも欠けるとダメージが非常に大きいんだ。
ダンジョンから聖水を持って来て本当に良かった。三河の二人に感謝を!
今はまだストックがあるから大丈夫だけど、尾張を統一したら虎徹さんに頼んで、またダンジョンに連れてってもらおう。聖水も欲しいけど、食料も補充したいんだよね。
「パラゾンの守りはどうなってるのです?」
「カーラ達、十数名を残して来た。論功行賞の日には呼び寄せるぞ」
「なるほど。また何人か服を手に出来ますね!」
「だな!後でその事について話し合おう」
「了解です」
鉱山組は今回はナシでいいよな?戦闘に参加したのはドワーフ達だけだし、そのドワーフにはすでに俺から報酬を渡してある。
あと男性が大量に増えたのはいいけど、俺は男性服の運が壊滅的なんで、男性陣が手柄を上げた時の恩賞に困りそうなんだよな。そもそも男用の服が余ってるくらいなら俺が着てるっつーの!
「とりあえず、ルルとララを部屋に案内しよう。まずは掃除をしないとな」
「ですね」
「ボク達に部屋を頂けるんですか!?」
「そうだ。2人一緒の部屋になるが、問題無いだろう?」
「大丈夫です!むしろ一緒がいいです!」
「なら決まりだ」
「ララ、部屋がもらえるよ!良かったね!」
「うん!」
ということで彼女達の部屋へ移動した。
「まだ領主の館に部屋が余ってたんですね」
「ああ。早いとこ家を確保しようって事で、みんな近隣の建物に住居を移して行ってるからな。住民が増える前に良い場所を押さえるってのは賢い選択だ」
「なるほど・・・。俺も建物を一つ押さえとこうかな?」
「小烏丸には相談事が多いので出来れば此処に住んでもらいたいが、建物を押さえるってのはやっといた方が良いと思うぞ」
「そうですね。普段はココで暮らしますが、将来店を出したりもしたいから一等地をゲットしよう!」
話しながらみんなで部屋の掃除をしているのだが、そろそろ綺麗になったので二つのベッドにそれぞれ毛皮を敷いた。
「うわ~~~!綺麗な毛皮!」
「ふわふわー!」
「小烏丸の毛皮は素晴らしいぞ!とても柔らかくて、寝転がったらすぐに寝てしまうのだ」
「ミスフィートさんは、ホント一瞬で寝ましたもんね」
部屋が使える状態になったので、みんなで夕食を食べた後、俺も自分の部屋に帰って眠りについた。さすがに今日は疲れたからな~。
************************************************************
ルルとララは、軍に入ったというよりも軍で保護した状態ではあるが、ルルが同胞を探したりするのにやはり武力は必要だ。
ルルは、女性達と一緒に訓練場へ向かった。
ただそうなると、ララだけ退屈になってしまって寂しそうだったので、手持無沙汰だった俺が遊んであげることにした。
リュックから紙を取り出し、ララに折り紙を教えてみる。
うーむ・・・、それにしてもエルフの幼女って、有り得んほど可愛いな。
当然ルルも可愛いのだが、ララの可愛さは天元突破しておる。
「できたー!」
「すごいじゃないか!ララは賢いな」
・・・ん?
自分で言っといてなんだが、どこかで聞いたことあるようなセリフだ。
まあよい、次は何を作ろうか・・・。
ニコニコしているララを見ていると、一つの欲求が出てきた。
―――ララをもっと可愛くしたい。
幸いにも俺は、幼児用の衣装を持っていたハズだ。
しかし、みんなには褒美として与えているモノを、気軽に着せて良いのだろうか?
『構わん。やれ』
なぜか清光さんの声が聞こえたのでココは従うべきだろう。(※当然幻聴である)
リュックから箱を取り出し、目当ての服を取り出す。
コレは幼稚園児の制服なんだけど、白いブラウスと水色のスカートという組み合わせで、同じく水色のサスペンダーが付いている。そして胸元には大きなリボン。
これだけでも可愛いのに、園児らしく黄色い帽子もセットだ。
こんなん着せたら、どう考えてもスペシャル可愛くなるに決まってるだろ!
「ララは良い子なので、可愛い服をあげよう」
「ふく?」
この男、どこからどう見ても不審者である。
「ほら、この服だ!可愛いだろ?」
「わああああ~~~!」
「可愛い服に着替えてお姉ちゃんを驚かせよう!」
「うん!」
というワケで、早速ララを幼稚園児にモデルチェンジだ!
・・・・・
ツー
ヤバイ・・・、こいつはマジでヤバイ。
想像していた可愛いを、遥かに超越しおったわ・・・。
イカン、鼻血が!
いや、違う!誤解するなよ?俺は断じてロリコンではない!
これはだな、そう、花を愛でるような心だ。
「おにいちゃん、どう?」
ブハッ!
お、お兄ちゃんだと!?これはイカン!萌え死してしまう!
溢れ出る鼻血を止めるため、鼻に布の切れ端を詰めながら冷静に対応する。
「あ、ああ。すごく似合ってるぞ!お姉ちゃんも驚くこと間違いナシだ!」
しかし、何かが足りてない気がする・・・、あっ!黄色いポシェットか!
でもさすがにそれは持ってなかったよな。何か良いモノはないか!?
マジックバッグの中を漁っていると、素晴らしいブツを発見した。
そう。赤いランドセルだ!!
「と言っても、すぐに聖水をぶっかけたから今はピンピンしてるぞ」
「うおおお、ビックリしたー!そうか、みんなに聖水持たせといて良かった!」
「聖水ってのは本当に素晴らしいな!即死さえしなければ命が助かるのだから」
もはや軍の皆は身内みたいなもんだからな。俺はもう誰一人として死なせたくない。それに元々ジャバルグ軍とは兵の数が違いすぎるから、1人でも欠けるとダメージが非常に大きいんだ。
ダンジョンから聖水を持って来て本当に良かった。三河の二人に感謝を!
今はまだストックがあるから大丈夫だけど、尾張を統一したら虎徹さんに頼んで、またダンジョンに連れてってもらおう。聖水も欲しいけど、食料も補充したいんだよね。
「パラゾンの守りはどうなってるのです?」
「カーラ達、十数名を残して来た。論功行賞の日には呼び寄せるぞ」
「なるほど。また何人か服を手に出来ますね!」
「だな!後でその事について話し合おう」
「了解です」
鉱山組は今回はナシでいいよな?戦闘に参加したのはドワーフ達だけだし、そのドワーフにはすでに俺から報酬を渡してある。
あと男性が大量に増えたのはいいけど、俺は男性服の運が壊滅的なんで、男性陣が手柄を上げた時の恩賞に困りそうなんだよな。そもそも男用の服が余ってるくらいなら俺が着てるっつーの!
「とりあえず、ルルとララを部屋に案内しよう。まずは掃除をしないとな」
「ですね」
「ボク達に部屋を頂けるんですか!?」
「そうだ。2人一緒の部屋になるが、問題無いだろう?」
「大丈夫です!むしろ一緒がいいです!」
「なら決まりだ」
「ララ、部屋がもらえるよ!良かったね!」
「うん!」
ということで彼女達の部屋へ移動した。
「まだ領主の館に部屋が余ってたんですね」
「ああ。早いとこ家を確保しようって事で、みんな近隣の建物に住居を移して行ってるからな。住民が増える前に良い場所を押さえるってのは賢い選択だ」
「なるほど・・・。俺も建物を一つ押さえとこうかな?」
「小烏丸には相談事が多いので出来れば此処に住んでもらいたいが、建物を押さえるってのはやっといた方が良いと思うぞ」
「そうですね。普段はココで暮らしますが、将来店を出したりもしたいから一等地をゲットしよう!」
話しながらみんなで部屋の掃除をしているのだが、そろそろ綺麗になったので二つのベッドにそれぞれ毛皮を敷いた。
「うわ~~~!綺麗な毛皮!」
「ふわふわー!」
「小烏丸の毛皮は素晴らしいぞ!とても柔らかくて、寝転がったらすぐに寝てしまうのだ」
「ミスフィートさんは、ホント一瞬で寝ましたもんね」
部屋が使える状態になったので、みんなで夕食を食べた後、俺も自分の部屋に帰って眠りについた。さすがに今日は疲れたからな~。
************************************************************
ルルとララは、軍に入ったというよりも軍で保護した状態ではあるが、ルルが同胞を探したりするのにやはり武力は必要だ。
ルルは、女性達と一緒に訓練場へ向かった。
ただそうなると、ララだけ退屈になってしまって寂しそうだったので、手持無沙汰だった俺が遊んであげることにした。
リュックから紙を取り出し、ララに折り紙を教えてみる。
うーむ・・・、それにしてもエルフの幼女って、有り得んほど可愛いな。
当然ルルも可愛いのだが、ララの可愛さは天元突破しておる。
「できたー!」
「すごいじゃないか!ララは賢いな」
・・・ん?
自分で言っといてなんだが、どこかで聞いたことあるようなセリフだ。
まあよい、次は何を作ろうか・・・。
ニコニコしているララを見ていると、一つの欲求が出てきた。
―――ララをもっと可愛くしたい。
幸いにも俺は、幼児用の衣装を持っていたハズだ。
しかし、みんなには褒美として与えているモノを、気軽に着せて良いのだろうか?
『構わん。やれ』
なぜか清光さんの声が聞こえたのでココは従うべきだろう。(※当然幻聴である)
リュックから箱を取り出し、目当ての服を取り出す。
コレは幼稚園児の制服なんだけど、白いブラウスと水色のスカートという組み合わせで、同じく水色のサスペンダーが付いている。そして胸元には大きなリボン。
これだけでも可愛いのに、園児らしく黄色い帽子もセットだ。
こんなん着せたら、どう考えてもスペシャル可愛くなるに決まってるだろ!
「ララは良い子なので、可愛い服をあげよう」
「ふく?」
この男、どこからどう見ても不審者である。
「ほら、この服だ!可愛いだろ?」
「わああああ~~~!」
「可愛い服に着替えてお姉ちゃんを驚かせよう!」
「うん!」
というワケで、早速ララを幼稚園児にモデルチェンジだ!
・・・・・
ツー
ヤバイ・・・、こいつはマジでヤバイ。
想像していた可愛いを、遥かに超越しおったわ・・・。
イカン、鼻血が!
いや、違う!誤解するなよ?俺は断じてロリコンではない!
これはだな、そう、花を愛でるような心だ。
「おにいちゃん、どう?」
ブハッ!
お、お兄ちゃんだと!?これはイカン!萌え死してしまう!
溢れ出る鼻血を止めるため、鼻に布の切れ端を詰めながら冷静に対応する。
「あ、ああ。すごく似合ってるぞ!お姉ちゃんも驚くこと間違いナシだ!」
しかし、何かが足りてない気がする・・・、あっ!黄色いポシェットか!
でもさすがにそれは持ってなかったよな。何か良いモノはないか!?
マジックバッグの中を漁っていると、素晴らしいブツを発見した。
そう。赤いランドセルだ!!
13
お気に入りに追加
1,225
あなたにおすすめの小説
成長率マシマシスキルを選んだら無職判定されて追放されました。~スキルマニアに助けられましたが染まらないようにしたいと思います~
m-kawa
ファンタジー
第5回集英社Web小説大賞、奨励賞受賞。書籍化します。
書籍化に伴い、この作品はアルファポリスから削除予定となりますので、あしからずご承知おきください。
【第七部開始】
召喚魔法陣から逃げようとした主人公は、逃げ遅れたせいで召喚に遅刻してしまう。だが他のクラスメイトと違って任意のスキルを選べるようになっていた。しかし選んだ成長率マシマシスキルは自分の得意なものが現れないスキルだったのか、召喚先の国で無職判定をされて追い出されてしまう。
一方で微妙な職業が出てしまい、肩身の狭い思いをしていたヒロインも追い出される主人公の後を追って飛び出してしまった。
だがしかし、追い出された先は平民が住まう街などではなく、危険な魔物が住まう森の中だった!
突如始まったサバイバルに、成長率マシマシスキルは果たして役に立つのか!
魔物に襲われた主人公の運命やいかに!
※小説家になろう様とカクヨム様にも投稿しています。
※カクヨムにて先行公開中
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
異世界で農業をやろうとしたら雪山に放り出されました。
マーチ・メイ
ファンタジー
異世界召喚に巻き込まれたサラリーマンが異世界でスローライフ。
女神からアイテム貰って意気揚々と行った先はまさかの雪山でした。
※当分主人公以外人は出てきません。3か月は確実に出てきません。
修行パートや縛りゲーが好きな方向けです。湿度や温度管理、土のphや連作、肥料までは加味しません。
雪山設定なので害虫も病気もありません。遺伝子組み換えなんかも出てきません。完璧にご都合主義です。魔法チート有りで本格的な農業ではありません。
更新も不定期になります。
※小説家になろうと同じ内容を公開してます。
週末にまとめて更新致します。
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】
最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。
戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。
目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。
ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!
彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!!
※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中
巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。
ユニークスキルで異世界マイホーム ~俺と共に育つ家~
楠富 つかさ
ファンタジー
地震で倒壊した我が家にて絶命した俺、家入竜也は自分の死因だとしても家が好きで……。
そんな俺に転生を司る女神が提案してくれたのは、俺の成長に応じて育つ異空間を創造する力。この力で俺は生まれ育った家を再び取り戻す。
できれば引きこもりたい俺と異世界の冒険者たちが織りなすソード&ソーサリー、開幕!!
第17回ファンタジー小説大賞にエントリーしました!
異世界に転生した俺は元の世界に帰りたい……て思ってたけど気が付いたら世界最強になってました
ゆーき@書籍発売中
ファンタジー
ゲームが好きな俺、荒木優斗はある日、元クラスメイトの桜井幸太によって殺されてしまう。しかし、神のおかげで世界最高の力を持って別世界に転生することになる。ただ、神の未来視でも逮捕されないとでている桜井を逮捕させてあげるために元の世界に戻ることを決意する。元の世界に戻るため、〈転移〉の魔法を求めて異世界を無双する。ただ案外異世界ライフが楽しくてちょくちょくそのことを忘れてしまうが……
なろう、カクヨムでも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる