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58 鉱山奪取
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ふむ、アイツはちょっと手強そうだ。俺が行くか・・・。
「ドワンゴさん、あのデカい男がココのボスか?」
「そうじゃ。ピエールという名で、人を人とも思ってない下郎じゃ」
「ピエールねえ・・・。俺がアイツを抑えるんで、その間にドワーフ達は他の兵士の殲滅を頼む」
「いや、奴はワシにやらせてくれ!」
ん?
「奴に恨みでも?」
「いや、まあ、それもあるが、ワシらはまだこの武器に見合う活躍をしとらん。奴の首を手土産に反乱軍に参加した方が、見栄えも良かろう?」
「・・・なるほど。確かに今戦功を上げておけば軍に入っても暮らしやすいか。わかった、アイツのことは任せた!俺は他の敵兵を削ろう」
任せるのに少し不安はあるけど、魔改造したデュラハンの戦斧があるんだ。きっと期待に応えてくれるだろう。
ってことで、俺はジャバルグ軍の殲滅に集中だ。誰一人逃がしはしねえ!
・・・・・
「ドワーフ風情が!随分と好き勝手やってくれたじゃねえか!!」
「ふん!お前さんの手下はどいつもこいつも雑魚すぎて張り合いが無いわ!こんな老いぼれに傷一つ付けられやせん。お前さんは、少しくらい楽しませてくれるんじゃろなあ?」
「大口を叩きおったな、糞ドワーフが!!身の程を知りやがれ!!」
ダッダッダッダッダ
「ゴラアアア!!」
ピエール渾身の一撃がドワンゴさんを襲う。
ガギン!
しかしピエールの大剣を、デュラハンの戦斧で弾き返した。
「なんだと!?俺の剣が弾かれただあ!?」
「今度はこちらの番じゃ!」
ドワンゴさんの強烈な一撃がピエールに襲い掛かる。
「ぐおッ!!」
へー、あれを防ぐか。ピエールっての結構つえーな。
「ほう。今の一撃を防ぐとは、他の雑魚と違って少しはできるようじゃの?」
「ふざけやがって!!」
うん、大丈夫そうだな。もう負けるとは思えない。
今のうちに、2人のタイマンに気を取られてる敵兵を処分しよう。
・・・・・
「シッ!」
「ガハッ!!」
ふ~、これで何人殺った?敵はもうほとんど残ってないハズだが。
「ぎゃあああああああああ!!お、俺の足が!!」
「最早これまでのようじゃな!」
お!?タイマンもそろそろ決着がつきそうだ。
グシャッ!
ドワンゴさんの戦斧が、とうとうピエールの頭を叩き割った。
「っしゃあああああああ!!ワシらの勝利じゃ!!」
「「うおおおおおおおおおおお!!!」」
「や、やばい!もう無理だ!逃げるぞ!」
「お、おう」
「逃がさんぞい?」
「ヒ、ヒイイィィィ!」
ガシュッ
後はもう一方的な掃討戦だ。
1人でも逃がすと鉱山の反乱が敵に知れ渡ってしまうので、隠れていた敵も探し出し、徹底的に殲滅していった。
************************************************************
「よし!ジャバルグ軍の殲滅完了!俺達の完全勝利だ!!」
「「うおおおおおおおおおお!!!」」
いやー、疲れたな。
戦闘よりもむしろ、隠れている敵を見つけ出すのが大変だった。
『見つけたら大声を出すだけでいい』と他の皆にも探すのを手伝ってもらい、なんとか敵を殲滅することが出来た。
「これからの予定を話し合いたい所だけど、その前にみんな腹が減っているだろう?今日は鉱山の解放、そして戦勝記念ということで、まずは全員に美味い料理を振舞おうじゃないか!」
「「うおおおおおおおおおお!!!」」
100人以上いるので凄まじい散財だ。
しかし俺には、全員を軍に勧誘する目的があるので、これは必要出費。
まあどっちみち、マジックバッグに入ってる食料もいずれは腐ってしまうしな。
ならばこそ必要な場面で使った方が良いだろう。
皆に目障りな死体を片付けてもらってから、広場でドラゴン、ホタテ、イカ、タコを焼き始める。もちろん同時にカニも茹でる。必要な食器などは、ドワーフ達に食堂から運んで来てもらった。
醤油の香ばしい匂いが辺りに広がってゆく。
「なんて美味そうな匂いなんだ!」
「見ただけでわかる!これは間違いなく美味いだろ!」
「こんな豪勢な食材を見たのは生まれて初めてだ・・・」
「しかし、こがらす殿は一体何者なんじゃ?」
「本当に不思議な人じゃの」
そしてある程度焼きあがったのを確認し、皆に一声かける。
「今焼いている肉は、なんとドラゴンだ!一生に一度食えるかどうかという貴重な代物なので、みんなゆっくり味わって食ってくれ!それ以外の海鮮物も、ダンジョン産だから破格の美味さだぞ!」
「ド、ドラゴンじゃと!?」
「本当にいたのか!」
「俺はそれよりも海鮮物が気になってしょうがない!」
「そろそろ焼けたな?じゃあみんな!焼けた物からどんどん食っていってくれ!」
全員がそれぞれ目当てのモノを口に入れる。
「うめええええええええええええ!!!」
「うおおおお!なんという美味さなんだ!!」
「こんな美味いものがこの世に存在するとは・・・」
「ワシは生まれてから今日まで、一度もこんな美味い肉を食ったことなど無いぞ」
「ワシもじゃ・・・」
「ドラゴンの肉があるという事は、こがらす殿はドラゴンを倒したのか?」
「只者じゃないとは思っていたが・・・」
よし!掴みは完璧だ。あとは軍の良い所をアピールして勧誘するのみ!
「ドワンゴさん、あのデカい男がココのボスか?」
「そうじゃ。ピエールという名で、人を人とも思ってない下郎じゃ」
「ピエールねえ・・・。俺がアイツを抑えるんで、その間にドワーフ達は他の兵士の殲滅を頼む」
「いや、奴はワシにやらせてくれ!」
ん?
「奴に恨みでも?」
「いや、まあ、それもあるが、ワシらはまだこの武器に見合う活躍をしとらん。奴の首を手土産に反乱軍に参加した方が、見栄えも良かろう?」
「・・・なるほど。確かに今戦功を上げておけば軍に入っても暮らしやすいか。わかった、アイツのことは任せた!俺は他の敵兵を削ろう」
任せるのに少し不安はあるけど、魔改造したデュラハンの戦斧があるんだ。きっと期待に応えてくれるだろう。
ってことで、俺はジャバルグ軍の殲滅に集中だ。誰一人逃がしはしねえ!
・・・・・
「ドワーフ風情が!随分と好き勝手やってくれたじゃねえか!!」
「ふん!お前さんの手下はどいつもこいつも雑魚すぎて張り合いが無いわ!こんな老いぼれに傷一つ付けられやせん。お前さんは、少しくらい楽しませてくれるんじゃろなあ?」
「大口を叩きおったな、糞ドワーフが!!身の程を知りやがれ!!」
ダッダッダッダッダ
「ゴラアアア!!」
ピエール渾身の一撃がドワンゴさんを襲う。
ガギン!
しかしピエールの大剣を、デュラハンの戦斧で弾き返した。
「なんだと!?俺の剣が弾かれただあ!?」
「今度はこちらの番じゃ!」
ドワンゴさんの強烈な一撃がピエールに襲い掛かる。
「ぐおッ!!」
へー、あれを防ぐか。ピエールっての結構つえーな。
「ほう。今の一撃を防ぐとは、他の雑魚と違って少しはできるようじゃの?」
「ふざけやがって!!」
うん、大丈夫そうだな。もう負けるとは思えない。
今のうちに、2人のタイマンに気を取られてる敵兵を処分しよう。
・・・・・
「シッ!」
「ガハッ!!」
ふ~、これで何人殺った?敵はもうほとんど残ってないハズだが。
「ぎゃあああああああああ!!お、俺の足が!!」
「最早これまでのようじゃな!」
お!?タイマンもそろそろ決着がつきそうだ。
グシャッ!
ドワンゴさんの戦斧が、とうとうピエールの頭を叩き割った。
「っしゃあああああああ!!ワシらの勝利じゃ!!」
「「うおおおおおおおおおおお!!!」」
「や、やばい!もう無理だ!逃げるぞ!」
「お、おう」
「逃がさんぞい?」
「ヒ、ヒイイィィィ!」
ガシュッ
後はもう一方的な掃討戦だ。
1人でも逃がすと鉱山の反乱が敵に知れ渡ってしまうので、隠れていた敵も探し出し、徹底的に殲滅していった。
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「よし!ジャバルグ軍の殲滅完了!俺達の完全勝利だ!!」
「「うおおおおおおおおおお!!!」」
いやー、疲れたな。
戦闘よりもむしろ、隠れている敵を見つけ出すのが大変だった。
『見つけたら大声を出すだけでいい』と他の皆にも探すのを手伝ってもらい、なんとか敵を殲滅することが出来た。
「これからの予定を話し合いたい所だけど、その前にみんな腹が減っているだろう?今日は鉱山の解放、そして戦勝記念ということで、まずは全員に美味い料理を振舞おうじゃないか!」
「「うおおおおおおおおおお!!!」」
100人以上いるので凄まじい散財だ。
しかし俺には、全員を軍に勧誘する目的があるので、これは必要出費。
まあどっちみち、マジックバッグに入ってる食料もいずれは腐ってしまうしな。
ならばこそ必要な場面で使った方が良いだろう。
皆に目障りな死体を片付けてもらってから、広場でドラゴン、ホタテ、イカ、タコを焼き始める。もちろん同時にカニも茹でる。必要な食器などは、ドワーフ達に食堂から運んで来てもらった。
醤油の香ばしい匂いが辺りに広がってゆく。
「なんて美味そうな匂いなんだ!」
「見ただけでわかる!これは間違いなく美味いだろ!」
「こんな豪勢な食材を見たのは生まれて初めてだ・・・」
「しかし、こがらす殿は一体何者なんじゃ?」
「本当に不思議な人じゃの」
そしてある程度焼きあがったのを確認し、皆に一声かける。
「今焼いている肉は、なんとドラゴンだ!一生に一度食えるかどうかという貴重な代物なので、みんなゆっくり味わって食ってくれ!それ以外の海鮮物も、ダンジョン産だから破格の美味さだぞ!」
「ド、ドラゴンじゃと!?」
「本当にいたのか!」
「俺はそれよりも海鮮物が気になってしょうがない!」
「そろそろ焼けたな?じゃあみんな!焼けた物からどんどん食っていってくれ!」
全員がそれぞれ目当てのモノを口に入れる。
「うめええええええええええええ!!!」
「うおおおお!なんという美味さなんだ!!」
「こんな美味いものがこの世に存在するとは・・・」
「ワシは生まれてから今日まで、一度もこんな美味い肉を食ったことなど無いぞ」
「ワシもじゃ・・・」
「ドラゴンの肉があるという事は、こがらす殿はドラゴンを倒したのか?」
「只者じゃないとは思っていたが・・・」
よし!掴みは完璧だ。あとは軍の良い所をアピールして勧誘するのみ!
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