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24 ミスリルの刀。そしてリベンジ
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謎は解けた。鉄と同じ温度じゃダメだったみたい。
ミスリルは、高温のさらに上の温度まで上げないと加工出来ないようだ。
これ、もし火魔法が使えなかったらここで終わってたな。
女神様に感謝ですよ!
温度計が無いので何度なのかはわからんけど、赤い流星コス着てるのに結構熱い。
まあ何にせよ、今の俺ならば加工は可能ってことだ。
さあ、やっちゃるでー!
「超高温!」
************************************************************
かなりの手応えだ。
今までの最高傑作に近い完成度だと思う。しかもミスリル!
嬉しくて銘まで切ってしまったよ。刀が自分の名前になったら嫌だから、刀の名前っぽくしたけどね。
問題なのは、もうすでにクッソ疲れてるのに付与もしなきゃダメってこと。
さすがに今日はもう無理なので明日からにするけど、今回はちょっと気合入れたので刀を作るのに3日かかってるんだよね。
んで付与も同じくらいの日数がかかるワケだが、今回は材質が違うので付与できる魔法の数が多くなると思ってる。
まずは斬撃強化(中)だろ?んで衝撃耐性+を付ける。
あと欲しいなーと思ってるのは、斬撃速度の強化と自動修復だ。
速度の方はたぶん出来ると思うんだけど、自動修復は正直自信が無い。
初めてだし、速度と自動修復は一度骨剣で実験してからの方がいいか。
経験上失敗したことは無いのだが、念には念をってヤツだ。
とりあえず斬撃強化と衝撃耐性からだな。じゃあ頑張りますか!
************************************************************
刀が完成してから2週間ほど経った。
[風神]
:コガラスマル作の刀。強力な付与魔法が込められている。評価A
:総ミスリル製。
:斬撃強化(中)斬撃速度強化(中)
:衝撃耐性+ 汚れ耐性+
俺超がんばった。がんばったけど自動修復はまだ無理だった。
でも出来そうな予感はしたので、まだ付与出来るスペースがあったけど温存した。もう2個くらい付与行けるんじゃねえかな?やってみないと分からんけどさ。
斬撃強化と速度強化は狙い通りだったが、汚れ耐性を付けたのは我ながら天晴だ。刀の弱点は、まず折れやすいこと。あとは連戦してるうちに刀身に油などの汚れが付着して、斬れ味が失われることなんよね。
そこで汚れ耐性ですよ!まだ試してないが、きっと上手く行くと思ってる。
最初は、相手の剣と鍔迫り合いをした時に、刀が折られるのを防ぐ為の斬撃耐性を付けようか迷ったんだけど、防御面じゃなく攻撃面で耐性が発動してしまうと、斬れ味が損なわれるかもしれんのでやめた。
斬撃強化と斬撃耐性が反発し合う可能性、無くも無いからな。
まあ衝撃耐性+が付いてるし、ゴーレムでも斬らない限り大丈夫だろう。
よし!じゃあもう一本、刀を打ちますか・・・。
本当は今すぐ狩りをしたい。でも予備も無いと不安なんだよ!
二本差しに慣れたせいかもしれん。使わなくても2本持っていたいのだ。
んじゃ脇差しもいっちゃうぜー!
************************************************************
[にっこり今江]
:コガラスマル作の脇差し。強力な付与魔法が込められている。評価A
:総ミスリル製。
:斬撃強化(中)斬撃速度強化(中)
:衝撃耐性+ 汚れ耐性+
風神と来たら次は雷神って普通思うよな?
ノンノンノン。それはそれ、これはこれだ。
『にっかり青江』と言う有名な脇差しがあるんだが、ちょっと名前をパクった。
雷神は脇差しじゃなくて、次の刀に付けようと思ってる。
とはいえ連続で作ったので俺はもう限界だ。
しばらく刀作りはやめて戦いまくるぞ。
・・・・・
ようやくこの時が来た。
前回は逃げ出して悪かったな。だが俺は戻って来たぞ!
剣技も鍛え直したんで、もう無様な姿は見せない。
さあ、やろうか。殺し合いの時間だ!
自分の成長が知りたいから奇襲はしない。正面から堂々と行く。
「グギャギャッ!」
赤ゴブリンが強烈な威圧を放ちながら向かって来る。
恐怖心が湧いて来るが全力で抑え込む。大丈夫、俺はやれる!
強烈なハルバードの横薙ぎが迫って来た。
違うな?これはフェイントだ。
攻撃が止まり、ハルバードがクルリと回転し石突による高速の一撃。
難なく躱して距離を取る。
「見えるぞ!私にも敵が見える!」
赤ゴブリンがダッシュで距離を詰めて来る。
瞬間、風神を抜き一閃。
赤ゴブリンの腹を斬り裂いた。
「グギャアアアアアア!!」
ハルバードが頭上から迫るが、怒りで大振りになっていては話にならん。
半歩だけ避けて、右下段からの振り上げ。
赤ゴブリンが躱す。
「甘い」
ザンッ
赤ゴブリンの首がゴトリと落ちた。
リザードマン相手に磨き上げた『なんちゃって燕返し』だ。本家はたぶん振り下ろしからの振り上げだと思う。俺は逆の軌道だけじゃなく、一瞬で距離を詰め全ての方向を狙い打てる。レベル上げで身体能力が跳ね上がってる故に可能となった動きだ。
もっと鍛錬を積み、技が極限まで洗練されたら『燕返し』と命名しようと思う。
・・・ふう。やっとこさリベンジ成功だッ!俺は強い!
ミスリルは、高温のさらに上の温度まで上げないと加工出来ないようだ。
これ、もし火魔法が使えなかったらここで終わってたな。
女神様に感謝ですよ!
温度計が無いので何度なのかはわからんけど、赤い流星コス着てるのに結構熱い。
まあ何にせよ、今の俺ならば加工は可能ってことだ。
さあ、やっちゃるでー!
「超高温!」
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かなりの手応えだ。
今までの最高傑作に近い完成度だと思う。しかもミスリル!
嬉しくて銘まで切ってしまったよ。刀が自分の名前になったら嫌だから、刀の名前っぽくしたけどね。
問題なのは、もうすでにクッソ疲れてるのに付与もしなきゃダメってこと。
さすがに今日はもう無理なので明日からにするけど、今回はちょっと気合入れたので刀を作るのに3日かかってるんだよね。
んで付与も同じくらいの日数がかかるワケだが、今回は材質が違うので付与できる魔法の数が多くなると思ってる。
まずは斬撃強化(中)だろ?んで衝撃耐性+を付ける。
あと欲しいなーと思ってるのは、斬撃速度の強化と自動修復だ。
速度の方はたぶん出来ると思うんだけど、自動修復は正直自信が無い。
初めてだし、速度と自動修復は一度骨剣で実験してからの方がいいか。
経験上失敗したことは無いのだが、念には念をってヤツだ。
とりあえず斬撃強化と衝撃耐性からだな。じゃあ頑張りますか!
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刀が完成してから2週間ほど経った。
[風神]
:コガラスマル作の刀。強力な付与魔法が込められている。評価A
:総ミスリル製。
:斬撃強化(中)斬撃速度強化(中)
:衝撃耐性+ 汚れ耐性+
俺超がんばった。がんばったけど自動修復はまだ無理だった。
でも出来そうな予感はしたので、まだ付与出来るスペースがあったけど温存した。もう2個くらい付与行けるんじゃねえかな?やってみないと分からんけどさ。
斬撃強化と速度強化は狙い通りだったが、汚れ耐性を付けたのは我ながら天晴だ。刀の弱点は、まず折れやすいこと。あとは連戦してるうちに刀身に油などの汚れが付着して、斬れ味が失われることなんよね。
そこで汚れ耐性ですよ!まだ試してないが、きっと上手く行くと思ってる。
最初は、相手の剣と鍔迫り合いをした時に、刀が折られるのを防ぐ為の斬撃耐性を付けようか迷ったんだけど、防御面じゃなく攻撃面で耐性が発動してしまうと、斬れ味が損なわれるかもしれんのでやめた。
斬撃強化と斬撃耐性が反発し合う可能性、無くも無いからな。
まあ衝撃耐性+が付いてるし、ゴーレムでも斬らない限り大丈夫だろう。
よし!じゃあもう一本、刀を打ちますか・・・。
本当は今すぐ狩りをしたい。でも予備も無いと不安なんだよ!
二本差しに慣れたせいかもしれん。使わなくても2本持っていたいのだ。
んじゃ脇差しもいっちゃうぜー!
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[にっこり今江]
:コガラスマル作の脇差し。強力な付与魔法が込められている。評価A
:総ミスリル製。
:斬撃強化(中)斬撃速度強化(中)
:衝撃耐性+ 汚れ耐性+
風神と来たら次は雷神って普通思うよな?
ノンノンノン。それはそれ、これはこれだ。
『にっかり青江』と言う有名な脇差しがあるんだが、ちょっと名前をパクった。
雷神は脇差しじゃなくて、次の刀に付けようと思ってる。
とはいえ連続で作ったので俺はもう限界だ。
しばらく刀作りはやめて戦いまくるぞ。
・・・・・
ようやくこの時が来た。
前回は逃げ出して悪かったな。だが俺は戻って来たぞ!
剣技も鍛え直したんで、もう無様な姿は見せない。
さあ、やろうか。殺し合いの時間だ!
自分の成長が知りたいから奇襲はしない。正面から堂々と行く。
「グギャギャッ!」
赤ゴブリンが強烈な威圧を放ちながら向かって来る。
恐怖心が湧いて来るが全力で抑え込む。大丈夫、俺はやれる!
強烈なハルバードの横薙ぎが迫って来た。
違うな?これはフェイントだ。
攻撃が止まり、ハルバードがクルリと回転し石突による高速の一撃。
難なく躱して距離を取る。
「見えるぞ!私にも敵が見える!」
赤ゴブリンがダッシュで距離を詰めて来る。
瞬間、風神を抜き一閃。
赤ゴブリンの腹を斬り裂いた。
「グギャアアアアアア!!」
ハルバードが頭上から迫るが、怒りで大振りになっていては話にならん。
半歩だけ避けて、右下段からの振り上げ。
赤ゴブリンが躱す。
「甘い」
ザンッ
赤ゴブリンの首がゴトリと落ちた。
リザードマン相手に磨き上げた『なんちゃって燕返し』だ。本家はたぶん振り下ろしからの振り上げだと思う。俺は逆の軌道だけじゃなく、一瞬で距離を詰め全ての方向を狙い打てる。レベル上げで身体能力が跳ね上がってる故に可能となった動きだ。
もっと鍛錬を積み、技が極限まで洗練されたら『燕返し』と命名しようと思う。
・・・ふう。やっとこさリベンジ成功だッ!俺は強い!
応援ありがとうございます!
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