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第20話 メルドア
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激闘の末、死ぬ思いで手に入れた2種類目の召喚獣。
ステータス画面に『メルドアジェンダ』と表示されていたことから、この世界ではそう呼ばれている動物なのだろう。
ちなみにカブトムシは、こっちの世界では『ガジェム』だ。
カブトムシとは共闘した仲だからすでにマブダチ感覚なんだけど、せっかく手に入れたメルドアとも仲良くしたい。
その白い身体を撫でてみる。
「おおお!?」
意外とフカフカしてるぞ!?野生育ちだから蓄積された汚れでバリバリしてると思ったのに、驚くほどの柔らかさだ。
いや、さっきまではこんなフカフカしてなかったような気がするな・・・。
壮絶なバトルを繰り広げていた相手だから、近くでしっかり観察したわけじゃないけどさ。
『白い獣』と呼んでたけど、実際は煤けた感じで少し灰色に近かったんだ。
それが今や、純白ってレベルの白さになっている。
もしかすると召喚した際に身体が再構築されて、全身の汚れとかも全てリセットの新品で無垢な状態に戻ったんじゃないか?
カブトムシの方はツルツルボディーだからさっぱりわからなかったけど、汚れが全部排除されるってのは十分考えられる話だ。
フカフカの毛並みを撫でていると、メルドアが気持ち良さそうな顔をしているのがわかった。
もしかしたら召喚獣ってのは、召喚士に絶対服従してるだけで、感情自体は残ってるのかもしれないな。
でも先程受けた戦闘での傷はスッカリ消え去っている。
まあ、死んだ時の満身創痍状態で呼び出すのならば、それはもう召喚士というよりも死霊使いだよね。あ~、そこが召喚士との違いなのかも。
「そろそろ屋敷に帰るけど、背中に乗ってみてもいい?」
俺が乗りやすいように、メルドアが身体を地面に伏せてくれた。
よっしゃ!乗り物ゲットだぜーーーーー!!
「・・・ん?」
背中に乗ろうとした時、メルドアが何かに気をとられてることに気付いた。
目線を追うと、先程召喚に失敗した動物の死体があった。
「ああ!もしかして自分で仕留めた獲物を食べてないのが心残りだったのか!」
『オン!』
メルドアから『その通り!』という感情が流れ込んで来た。
なるほどね~!召喚士と召喚獣はこんな感じで意思疎通が可能なのか・・・。
「でも召喚獣って腹減るんか?」
メルドアが困惑している。
正直自分でもよくわからんらしい。でもあの獲物は食いたいみたいだ。
「心残りがあるまま連れてくわけにもいくまい。食っちゃっていいぞ!」
『オン!』
それを聞いたメルドアから歓喜の感情が流れて来て、すぐさま地面に倒れている謎動物の所まで歩いて行き、それをガツガツと食べ始めた。
召喚獣って普通に食事とかも出来るんだな・・・。
召喚の時に俺の魔力をガッツリ持ってったから、たぶん活動する為のエネルギーは魔力だけで十分だと思うんだけど、それとは別の趣味みたいなもんなのかな?
まああの動物は召喚獣になる前に自分で狩った獲物なのだろうし、それを本人がどうしようが文句は言うまい。
召喚獣として狩った獲物は俺が頂くけどね。
あ~、でも持ち帰る手段が無いのか・・・。
メルドアに運んでもらうにも、口に咥えられる大きさじゃないとアカンよな。
リアカーみたいな物を作る必要があるのかもしれない。
そんなことを考えてるうちに、メルドアの食事が終わったようだ。
動物の骨以外、綺麗サッパリと無くなっている。
メルドアは口の周りをペロペロしてご満悦の表情だ。
血生臭いけどな!
とりあえずこのまま帰るけど、召喚し直せば汚れとか匂いとか全部消えると思うから問題無いだろ。
メルドアに伏せてもらって、背中によじ登った。
そして立ち上がってもらう。
「おおおおお~~~~~!フッカフカで最高の乗り心地やん!よし、じゃあゆっくりとあっち側に歩いてみて」
メルドアが歩くと、身体が左右に揺れまくって、非常に乗り心地が悪かった。
「ストーーーップ!!えーとだな・・・、乗ってる人が揺れて気持ち悪くならないように、俺に気を使った歩き方の練習をしてみてくれ。揺れが少なく、自分も疲れない範囲で、それでいて速く走れるようになるのが目標だ!」
メルドアは最初難しそうな顔をしていたが、歩いてるうちにコツを掴んだのか、途中からはかなり良い感じになってきた。
何度も練習すればもっと乗り心地が良くなるに違いない。
再構築で記憶のリセットをされたら台無しだけど、それは次回判明するだろう。
召喚獣が成長するかどうかはそれにかかってる。
屋敷が見えた時、なぜかメルドアが止まってしまった。
「ん?もっと屋敷の近くまで行って欲しいんだけど」
なぜメルドアが立ち止まったのか気になったので理由を聞いてみると、あの屋敷の辺りは『ガジェム』の通り道だから危険だって考えていることが伝わって来た。
「『ガジェム』嫌いなの?」
『オン・・・』
大嫌いだそうだ。
『あんな速く飛ぶヤツらとは戦えない』って言ってる。
・・・うん。
キミの死因は思いっきり『ガジェム』ですね。なんかちょっと悪いことしたな。
メルドアは『でもあんな危険な虫を使役してる主は凄い』って言ってる。
俺の服にカブトムシ5匹くっついてるんだけど?と言ったら、『それは仲間だから問題無い』と返された。
「そうか、あの場所に行きたくないというのなら無理強いはできまい。あの屋敷にいる時は呼び出さないようにするよ。この辺りなら呼び出しても平気か?」
メルドアがウンウン頷いた。
「わかった。それじゃあ一旦ここでお別れだな。次召喚した時に今日の記憶が残ってることを祈るよ。んじゃまたな~!!」
『オン!!』
召喚を解除したらどこへ行くのか不明だけど、そのどこかへメルドアを送還した。
「いや~~~、疲れたな!!」
とにかくこれで森の探索は無事終了した。
もう冒険はしばらくいいや・・・。まずは言葉を話せるようになってからだ!
メルドアに会いたくなったら、またここに来て召喚しよっと。
ステータス画面に『メルドアジェンダ』と表示されていたことから、この世界ではそう呼ばれている動物なのだろう。
ちなみにカブトムシは、こっちの世界では『ガジェム』だ。
カブトムシとは共闘した仲だからすでにマブダチ感覚なんだけど、せっかく手に入れたメルドアとも仲良くしたい。
その白い身体を撫でてみる。
「おおお!?」
意外とフカフカしてるぞ!?野生育ちだから蓄積された汚れでバリバリしてると思ったのに、驚くほどの柔らかさだ。
いや、さっきまではこんなフカフカしてなかったような気がするな・・・。
壮絶なバトルを繰り広げていた相手だから、近くでしっかり観察したわけじゃないけどさ。
『白い獣』と呼んでたけど、実際は煤けた感じで少し灰色に近かったんだ。
それが今や、純白ってレベルの白さになっている。
もしかすると召喚した際に身体が再構築されて、全身の汚れとかも全てリセットの新品で無垢な状態に戻ったんじゃないか?
カブトムシの方はツルツルボディーだからさっぱりわからなかったけど、汚れが全部排除されるってのは十分考えられる話だ。
フカフカの毛並みを撫でていると、メルドアが気持ち良さそうな顔をしているのがわかった。
もしかしたら召喚獣ってのは、召喚士に絶対服従してるだけで、感情自体は残ってるのかもしれないな。
でも先程受けた戦闘での傷はスッカリ消え去っている。
まあ、死んだ時の満身創痍状態で呼び出すのならば、それはもう召喚士というよりも死霊使いだよね。あ~、そこが召喚士との違いなのかも。
「そろそろ屋敷に帰るけど、背中に乗ってみてもいい?」
俺が乗りやすいように、メルドアが身体を地面に伏せてくれた。
よっしゃ!乗り物ゲットだぜーーーーー!!
「・・・ん?」
背中に乗ろうとした時、メルドアが何かに気をとられてることに気付いた。
目線を追うと、先程召喚に失敗した動物の死体があった。
「ああ!もしかして自分で仕留めた獲物を食べてないのが心残りだったのか!」
『オン!』
メルドアから『その通り!』という感情が流れ込んで来た。
なるほどね~!召喚士と召喚獣はこんな感じで意思疎通が可能なのか・・・。
「でも召喚獣って腹減るんか?」
メルドアが困惑している。
正直自分でもよくわからんらしい。でもあの獲物は食いたいみたいだ。
「心残りがあるまま連れてくわけにもいくまい。食っちゃっていいぞ!」
『オン!』
それを聞いたメルドアから歓喜の感情が流れて来て、すぐさま地面に倒れている謎動物の所まで歩いて行き、それをガツガツと食べ始めた。
召喚獣って普通に食事とかも出来るんだな・・・。
召喚の時に俺の魔力をガッツリ持ってったから、たぶん活動する為のエネルギーは魔力だけで十分だと思うんだけど、それとは別の趣味みたいなもんなのかな?
まああの動物は召喚獣になる前に自分で狩った獲物なのだろうし、それを本人がどうしようが文句は言うまい。
召喚獣として狩った獲物は俺が頂くけどね。
あ~、でも持ち帰る手段が無いのか・・・。
メルドアに運んでもらうにも、口に咥えられる大きさじゃないとアカンよな。
リアカーみたいな物を作る必要があるのかもしれない。
そんなことを考えてるうちに、メルドアの食事が終わったようだ。
動物の骨以外、綺麗サッパリと無くなっている。
メルドアは口の周りをペロペロしてご満悦の表情だ。
血生臭いけどな!
とりあえずこのまま帰るけど、召喚し直せば汚れとか匂いとか全部消えると思うから問題無いだろ。
メルドアに伏せてもらって、背中によじ登った。
そして立ち上がってもらう。
「おおおおお~~~~~!フッカフカで最高の乗り心地やん!よし、じゃあゆっくりとあっち側に歩いてみて」
メルドアが歩くと、身体が左右に揺れまくって、非常に乗り心地が悪かった。
「ストーーーップ!!えーとだな・・・、乗ってる人が揺れて気持ち悪くならないように、俺に気を使った歩き方の練習をしてみてくれ。揺れが少なく、自分も疲れない範囲で、それでいて速く走れるようになるのが目標だ!」
メルドアは最初難しそうな顔をしていたが、歩いてるうちにコツを掴んだのか、途中からはかなり良い感じになってきた。
何度も練習すればもっと乗り心地が良くなるに違いない。
再構築で記憶のリセットをされたら台無しだけど、それは次回判明するだろう。
召喚獣が成長するかどうかはそれにかかってる。
屋敷が見えた時、なぜかメルドアが止まってしまった。
「ん?もっと屋敷の近くまで行って欲しいんだけど」
なぜメルドアが立ち止まったのか気になったので理由を聞いてみると、あの屋敷の辺りは『ガジェム』の通り道だから危険だって考えていることが伝わって来た。
「『ガジェム』嫌いなの?」
『オン・・・』
大嫌いだそうだ。
『あんな速く飛ぶヤツらとは戦えない』って言ってる。
・・・うん。
キミの死因は思いっきり『ガジェム』ですね。なんかちょっと悪いことしたな。
メルドアは『でもあんな危険な虫を使役してる主は凄い』って言ってる。
俺の服にカブトムシ5匹くっついてるんだけど?と言ったら、『それは仲間だから問題無い』と返された。
「そうか、あの場所に行きたくないというのなら無理強いはできまい。あの屋敷にいる時は呼び出さないようにするよ。この辺りなら呼び出しても平気か?」
メルドアがウンウン頷いた。
「わかった。それじゃあ一旦ここでお別れだな。次召喚した時に今日の記憶が残ってることを祈るよ。んじゃまたな~!!」
『オン!!』
召喚を解除したらどこへ行くのか不明だけど、そのどこかへメルドアを送還した。
「いや~~~、疲れたな!!」
とにかくこれで森の探索は無事終了した。
もう冒険はしばらくいいや・・・。まずは言葉を話せるようになってからだ!
メルドアに会いたくなったら、またここに来て召喚しよっと。
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