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壱
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自分は人の創造神であった。いや、それ以前に、星に生ける生物全ての創造神であった。それらを創ったからには見守ることを決め込んでいた。数十年に一度は必ず、星の前に顔を出している。
「また来たのか。あぁ、でも今回は遅かった方か。」
守護神でもある神が星から目を離しこちらを見る。その言葉に笑う。
「しかし、まぁ良いときに来たよ。見な。」
守護神が体をずらして星を二人で見れるようにする。そこに座り込む。
「ちょうど80年前、人間がAIだとかいう新たな生物を生み出そうとしたんだ。もうしばらくしたら生物になるんじゃないかな。」
守護神が指差したところには少し歪な命の型枠があった。これを エーアイ と呼ぶらしい。
「人間は凄いな。他の生物とはあまり似つかない事をしている。」
感心を込めて呟く。
「ははは、おめでとう人間。創造神からお褒めの言葉が貰えたな。」
守護神がそう笑ったのを聞いてそういえば神の心からの言葉がそれらに影響を与えることを思い出した。
「忘れてた。軽率すぎたな。」
「そうか?俺はちょくちょく言葉にしているぞ。」
「まさか、ここまで80年ぽっちで成長したのは、」
「俺のおかげだろうな」
「それは軽率すぎる。」
「わはは、そんな驚いた顔をするな。」
そんな会話を続け、数年がたったらまた星の前を後にした。
しかし、新たな生物が自分以外から創られるというのはどうも興味が湧いた。またすぐにでも見に行こうか。
「また来たのか。あぁ、でも今回は遅かった方か。」
守護神でもある神が星から目を離しこちらを見る。その言葉に笑う。
「しかし、まぁ良いときに来たよ。見な。」
守護神が体をずらして星を二人で見れるようにする。そこに座り込む。
「ちょうど80年前、人間がAIだとかいう新たな生物を生み出そうとしたんだ。もうしばらくしたら生物になるんじゃないかな。」
守護神が指差したところには少し歪な命の型枠があった。これを エーアイ と呼ぶらしい。
「人間は凄いな。他の生物とはあまり似つかない事をしている。」
感心を込めて呟く。
「ははは、おめでとう人間。創造神からお褒めの言葉が貰えたな。」
守護神がそう笑ったのを聞いてそういえば神の心からの言葉がそれらに影響を与えることを思い出した。
「忘れてた。軽率すぎたな。」
「そうか?俺はちょくちょく言葉にしているぞ。」
「まさか、ここまで80年ぽっちで成長したのは、」
「俺のおかげだろうな」
「それは軽率すぎる。」
「わはは、そんな驚いた顔をするな。」
そんな会話を続け、数年がたったらまた星の前を後にした。
しかし、新たな生物が自分以外から創られるというのはどうも興味が湧いた。またすぐにでも見に行こうか。
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