モィ バリーブィ～サイリスタ帝国に抗う者たち～

最終章 星の記憶…。

第245話 降臨：星の記憶③

俺は『星の記憶』の攻撃パターンを見て奴らの攻撃は惑星1つを破壊する能力を持っているとすら感じた。
なぜなら、あのマザーコンピュータには人工知能が備えられており、AIの意志で動かせば星1つを破壊してもおかしくないような行動に出ると感じたからだ。

だから俺はこの星の記憶の行動に警戒しながら、次の攻撃態勢に移行する事にした。
勿論、ザギトワにもあの惑星を見せた。

「すごいな。『星の記憶』が隕石を吸収して新しい星を形成している。あれは普通では見られない光景だ。」

「せやね。そしてそこから破壊光線を出すとは流石はサイリスタ帝国の悪趣味やなっと思うで。」

「だな。俺もあの悪趣味ぶりを見ると非常に危なさを感じるから絶対にこれを止めないといけない使命を感じるよ。」

やっぱり、ザギトワもあの惑星が非常に悪趣味なものだと判断できるのは当然だ。
だから俺はこの惑星があまりにも酷いものだと思いながらもこれから俺は『星の記憶』の変化を少し観察した。

そして、星の記憶が様々な隕石を吸収し、1つの惑星として纏まった後、何か大砲らしき機能を持っていることからも間違いなく破壊光線らしき能力を持っているのではないかと疑った。
だから俺はザギトワに連中が例の破壊光線で俺達を攻撃してくると警戒させるように促す事にした。

「来るぞ。ザギトワ。奴らがまた、破壊光線を撃ってくる。」

「せやね。あの光線をもろ食らったら間違いなく我らは死んでしもうで。」

「だな。だから気を付けながらよけてゆくしかないな。」

流石、ザギトワ。
彼女もあの世界で機械の設計にかかわつていたから猶更、その件に関して非常に知っていただろう。

だから、俺は連中がここまでして攻撃する状況を考えると奴らが何か裏で隠している状況なのは確実だったのでこれから俺は次の攻撃態勢に移行した。
そして俺はこの飛行船にあるものがあると気づいた。

「なぁ、ザギトワ。この飛行船には光線吸収するものがあるよな。」

「あぁ、破壊光線を吸収してそれを跳ね返して奴らに攻撃する技か。」

「その通りだ。そうする事であの機械に直撃させる技を利用するのだ。」

「えぇ。それなら私も能力をしようしたるで。」

と俺がそれを説明した後、ザギトワもすかさずに行動に出た。

そして、俺はこの飛行船に能力をフルに利用しながら連中の開発した『星の記憶』の惑星を破壊する準備を始めた。

「ザギトワ、隕石が来るぞ。」

「あぁ。そうやな。やから絶対に奴らをしばかんとあかんで。」

と俺が破壊する準備と隕石の警告を言ったら彼女も凄く動きが早くなった。

どうやら既に破壊光線が俺達の目の前で来ている状況からここから能力を吸収してこれをエネルギーに転換してこれから攻撃するタイミングを計った。
そして、破壊光線が発射されたので吸収するボタンを押した。

「すごい。これだけの破壊光線を吸収するだけで莫大なエネルギーと反撃する能力を得られるな。」

「せやね。この飛行船は蓄電機能があるから、その蓄電池機能をうまく利用して吸収させる機能に転換しておるんや。」

「そうか。それなら合点が行く。」

つまり、蓄電池を利用すれば吸収したエネルギーのうち、必要な分だけ残して残りは跳ね返せば非常に合理的だ。
だから、俺はこの蓄電池機能を利用してビームを吸収して、必要な分のエネルギーを吸収したら残りはそのまま『星の記憶』に攻撃した。
そして『星の記憶』の惑星の表皮が少しはがれた。

「よし。一部が破壊できた。」

「せなね。あれが破壊されてしもうなら少しは希望が見いだせるで。」

「あぁ、その通りだ。俺はあの惑星の顔が一部だけ破壊されただけでも非常に良い兆候が見えたからこれで良しとはしない。」

「だね。連中は何か裏で隠しとる傾向があるから注意せんと逆に殺されへんからな。」

俺とザギトワは既に動きから見て非常に同意し、これから『星の記憶』を破壊するために、絶対にここで止めないといけないと感じた。
そして『星の記憶』は惑星が一部破られ、裏の顔が明らかになったので、次の攻撃を警戒した。

「ザギトワ。」

「のぶっち。」

「奴らは次の兵器を出してくるから注意しろ。」

「せやね。」

俺は次の攻撃が既に来ると見極めながら連中が何を隠しているのか非常に考えながら警戒した。
勿論、ザギトワもわかっているようで…、

「どうやら連中は大砲を出して攻撃するようだ。」

「つまり、連中は大きな多摩で攻撃する訳だな。」

「その通りだ。だからうまくよけて気をつけろよ。」

「勿論やで。信っち。」

ザギトワの覚悟を知った俺は次の攻撃を察知した後、あの大砲から出る弾は間違いなく貫通能力を持っているので、俺は今回は避ける事に専念した。

すると、ザギトワが発射したタイミングをみたのか。

「よけろ。信っち。」

と叫んだ。
当然、俺もそれに呼応し…、

「あぁ。そうだな。ザギトワ。」

と返答した。

俺はあの大砲を見て非常に危ない印象を受けたのでこれから連中の攻撃をよける為に期待を細かく動かした。

「どうやら奴は凄い状況で機体を動かしているようだが、気を付けないと逆に俺達が殺される可能性もあるな。」

「あぁ、私達もこの攻撃には気を付けないとホンマに殺されてしもうから絶対に本気を出そう。」

俺は弾で少しずつ攻撃しながら、あの『星の記憶』は凄い攻撃をしてくる状況を考えるとよけながら攻撃する以外になかった。

「で、ザギトワ。追撃用ミサイルはあるか。」

「勿論、あるで。」

ザギトワのお陰で俺はさらに自身が持てた。

そう俺は思いながら追撃用ミサイルで次の攻撃を放った。
そして追撃用ミサイルで攻撃した俺はようやく岩の表面が少しずつ剥されている状況を見て本当に何か人の顔みたいな様子で非常に不気味だった。

「なぁ、ザギトワ。何か不気味な雰囲気を感じないか。」

「せやな。私もあの『星の記憶』はまさに不気味な雰囲気を感じ取るで。」

俺はそう思いながら、『星の記憶』の不気味さを感じ取った。
あの機械には非常に危ない雰囲気を感じているから猶更だと…。