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第16章 メキシコとアメリカをつなぐ通路

第190話 カリフォルニア戦線。

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ようやく俺とオズはカリフォルニア州まで到着してこれから連中を倒す為に地下基地に入る準備をした。
カリフォルニア州まで来てようやくこの壁の状況がはっきりとわかってきたからなおさらだと…、
それをオズに伝えようとした。

「ここがカリフォルニア州で、壁はおおむね川の手前に沿っている様に思うが、これは移民対策なのが明白だろ。」

「あぁ、その通りだ。僕もそれを見ているから当然だが、ジョーカー大統領はそれを知ってわざと作っている。」

「そうだな。川の手前に壁を作らないと移民を防げない理由がわかった気がする。」

当然、アメリカ側からなら壁は川の手前だが、メキシコ側なら壁の奥だとはっきりとわかる。
それはアメリカ側に壁を敷くことで壁を破壊されるのを防ぐ効果があるためだと。
アメリカ側に壁があることで移民は溺死するから人道上はよくなくても裏ビジネスをそうやって防げる効果が生まれるのはごく自然だと感じた。
この設計を逆手に取れば間違いなくメキシコ側から壁を壊されるのは絶対になくなると感じた。
だから、それを理解した上で、オズは続きを語ろうとした。

「当然だね。川の手前に壁が大きくあれば間違いなく不法移民が侵入されることが防げるし、当然、そういうビジネスを止める事は可能だから非常に計算されているね。」

「あぁ、そうだな。オズ。」

「勿論だ。そうする事で、移民を防げる効果を生み出せるからな。」

「あぁ、そうだね。信雄殿。」

ジョーカー大統領は意外と川の手前に壁を作る事は意外と計算されていると感じたのはやはり川の手前に作る事で不法移民を防ぐ方法がしっかりと作られたのだと感じた。
同時にメキシコ側は斜めの形状になっているのも移民が上がっても確実に転がり落ちる様に設計されている。

そしてその形状も大体50度、つまり5/18 πradになるのでこれを上手く利用すれば間違いなく移民が入ってこれない形状になるのは当然だった。
けど、ここで甘んじてはいけないのはやはり地下基地を介して移民を送りこんでいる実態がサイリスタ帝国の聖職者達が平気で行っているからだと俺は感じたから尚更だと。

そう俺は思いながらこれからカリフォルニア州に突入後、これから連中の地下基地の場所を探していた。
すると何か不穏な雰囲気を俺は感じ取った。

「おい。お前達…。」

「お前達はまさかの犯罪者集団、『サイリスタ帝国』の聖職者なのか。」

「ちっ。俺達がサイリスタ帝国の聖職者の一味だと何故、わかった。」

「ほう。俺がお前達をそういう風に見ないと思っているのだろうか。」

いきなり聖職者連中がここに現れたか。
本当にしぶとくて危険な奴らだ…。
俺は連中がそこまで聖職者を利用して相手を追い詰める以外にないと感じた以上、俺が出来る事は奴らに対して非常に強い報いを与える以外にないと感じた。
そうすれば連中がそれだけの行いをしてきた事がはっきりする以上、俺は連中をしっかりと倒せる土壌が生まれるのも当然だと感じた。

「オズ。奴らが現れたようだから戦闘態勢だ。」

「あぁ、僕も連中がそれだけの行いをしている以上、本気で倒せねば間違いなく殺される事を解っているから大丈夫だ。」

よし。
オズの意気込みが凄く良く、戦いの気概を感じられる。
ゆえに俺も戦闘態勢を整えて、奴を攻撃する準備を始めた。
そしてカリフォルニア州は奴らの拠点だと考えると間違いなく連中がそういう行いをしていると感じた。

ましてや9・11の事件はサイリスタ帝国の聖職者が起こした自作自演のテロなのはアメリカ国民も見抜いている事例だから間違いなく連中を倒すにはここで決着を付ければ良いと感じた。
そう俺は思いながら、これから連中を倒す為の方針を練って奴らを倒そうと思った。

そうすれば間違いなく連中はこれで終わるのだと思いながら戦闘態勢を整えつつこれから俺は奴らを弱点を調べた。

「ほう。私を直接戦わないとはどういう神経をしているのだ。」

「どういう神経って、当たり前だが、能ある鷹は爪を隠すといわれるだろうが。」

「ほう。そういう言葉を出しておくとはさすがは元日本国首相の息子だな。」

「御もっとも。お前達がそういう闇を加担している以上、俺はお前達を倒す方法は既に考察されている。だから何をやっても無駄だと思わねば間違いなくお前達の命はないぞ。」

「ほう。私達をこうして軽く見ている奴らだな。」

「どうだろうか。」

俺は連中の弱点や攻撃手段を見てから攻撃を始めようと思った。
そうすれば町がなく連中の悪質な闇が明らかになる以上、これから俺がじっくりと戦う以外にないからだ。
だから俺はむやみに爪を出さないのだ。

「信雄殿。君もむやみに力を出さないんだな。」

「あぁ、奴らはどういう攻撃手段を持っているのか、考えねばならないからな。」

「成程。」

俺とオズは奴らが攻撃すれば何か手段がわかると思いながら暫く時間を待って状況を確認しようと思った。
そうすれば間違いなく奴らがそういう手段で相手を追い詰める行為をやると俺は思っているから尚更だと…。
そう俺は思いつつ、これから連中を堂々と処罰して相手を追い詰める手法を練って攻撃しようと感じた。

「行けるか。オズ。」

「勿論だ。信雄殿みたいに状況を確認できる奴なら間違いなく奴らを倒せる方法を持っているから非常に安心するぞ。」

「あぁ、そうだな。その言葉を聞いてありがとうな。」

「勿論だ。だから僕は君のその言葉を聞いて非常に安心できる。」

その言葉を聞いて俺はより戦闘意欲が上がった。
そして俺がやるべきことはすでに見えていると俺は感じた。
それを見出して俺は連中を倒す方向を示さねばならなかった。
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