上 下
170 / 252
第14章 キーナン博士が語る事…。

第168話 飛行機を墜落させないために…、

しおりを挟む
俺は飛行機事故を起こす事が判ると非常に不穏な予兆を感じ取った。
何故なら、聖職者はこの飛行機を利用して俺達を追い込ませようとする意図が見え見えだから尚更だ。
そうでなければ墜落させる訳ないから尚更。
そして、彼らは自爆テロを起こしてでも隠蔽する可能性があるから尚更だと…。
だから俺は奴らがどれだけの悪魔崇拝者だと解っている以上、連中がそこまで加担してはいけない事を理解する必要があると俺は感じた。
だからこそ俺は、この飛行機事故を絶対に起こしてはいけない使命を俺の心に宿っていた。

理由は俺は奴が間違いなくこの飛行機を落として俺達を殺す気満々だとわかるからだ。
故に俺はこの状況を打破するにはどうやって乗り越えられるか非常に考え物だった。

「悪い。オズ。君は早く記帳して言ってもらいたい。」

「どういう事だ。」

「奴ら聖職者はこの飛行機を落とす気が見え見えなんだ。」

「つまり、この飛行機を墜落させて俺達を殺す気が満々なのだと…。」

「その通りだ。だから君はコクピットまで行って機長に近くの空港を降ろすように指示して持ってほしい。」

「了解。」

ジョーカー大統領が凄い手際で俺達を守ろうとする意志を見て、俺はここで負けてはならないと感じた。
彼もおそらく聖職者の闇を知っているから奴らの狂言に気を付けねばならなかった。

故に、俺ができる事はジョーカー大統領を守りながら連中の討伐を行うだけだ。
それだけは間違いなかった。
しかし、奴は間違いなく倒したら飛行機毎爆破する為に自爆をやる可能性がある。

それ故に俺は連中を止めるために何をするのか考える必要があった。
そうしないとジョーカー大統領ともども俺達が自爆テロでやられる可能性があると感じたからだ。

故に俺はここでは時間稼ぎするして、飛行機を無事に近くの空港まで下ろす必要があった。

「お前達が倒れたら間違いなくこの飛行機を爆破する気が満々だろうが。」

「ちっ。私達の正体がばれちゃぅたか。そうだ、どんな手法を使ってでも私は偉大なるキラリー様の為にこの飛行機を爆破して、キラリー様を大統領にさせるんだ。」

成程。
連中の思惑が透けて見えたな。

そして、奴らの正体まで解ってきた。
だから俺は連中がどれだけの闇をばらすのか考えながら奴らが非常に危ない行為をしている事で自分たちの理想の世界を得る為のあらゆる国で傀儡候補を擁立している事がここでも分かった。

けど、俺は絶対に連中がそんなことをしている事が解った以上、俺ができる事は既に決まっている。
俺は連中をどうやって追い詰めて殺すか。

それだけを考えながらこれから飛行機が近くの空港まで降りるまでが一大事だと感じた。
そして着陸や離陸しても間違いなくシートベルトなどはできない。
したら聖職者がコクピットの方に向かって機長を殺す可能性が十分にあり得るから尚更だ。
だから俺は連中から飛行機を守らせるために何をすればよいのか考えるしかなかった。

「ジョーカー大統領殿。」

「信雄殿。君がここまで私を守りたい気持ちはわかる。けど、私も能力が使えるから大丈夫だよ。」

「そうか。なら、助かった。」

俺はジョーカー大統領が能力を使える事に非常に安堵しながら連中がこの能力に対して非常に警戒する必要があると感じたのでこれからジョーカー大統領がどんな能力を使用するのか。

俺はそう考えつつもこれから一気に連中を倒す為の方策を練っていた。
そして連中の思惑を俺は想定してみた。

「君達、聖職者はキーナン博士を殺す気なのか。」

「勿論。私はその為なら何でもやる事が前提だからな。」

「やはりか。君達はプロテスタント右派と異端カトリックが合わさった宗派だろうと私は見ていたよ。」

「何を言っておるのだ。私がそんな外道な宗派など進行しておらぬぞ。」

「ふ~ん。そうやって世界侵略してきた上、新しい惑星技術と洗脳技術を駆使して転生詐欺をやって来たくせに何がいるのだ。」

俺は連中が行った詐欺をこれからばらしてゆこうと思ったのでこれから俺は連中を倒す為にあらゆる策を練って倒そうと考えていた。

それは俺だけでなく皆が新しい主権を持ち平和に暮らせるための世界が必要だと俺は感じたからだ。
故に、俺ができる事は連中をどれだけ追い詰める必要があるのかを考えさせながら、連中を倒す為にまずは時間稼ぎした。

すると…、

「皆さま。大変ながらくお待たせいたしました。ただいま、デラウェアのとある空港までたどりついたのでこれから緊急的に皆を下ろします。」

「どういう事だ。」

「そうだ。俺はそこまで特別な能力を利用していない。しかし、残念ながらFBIの良心派はキーナンたちの部下がここまでやってきたから君達は終わりだね。」

「そっ。そんな。私達はこれで終わりなのか。」

「あぁ、終わりだ。それにアメリカだって俺がいる限り、そしてキーナン博士が平和路線である限り、お前達みたいな犯罪者に絶対に政権をとらせない。そして君達はグアンタナモで最期を待っているが良い。」

「ちっ。私がそんな状況でやられるなら君達を舐めていた。まぁ、良い。私はこれから別の方法で絶対に復讐してみせるからな。」

俺は連中がこうやってつかまり、グアンタナモへ送還される状況を見るとそれにふさわしい罪人だと改めて感じた。
それ位、連中の悪行には目が付くから尚更だと…、
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

転生王女は異世界でも美味しい生活がしたい!~モブですがヒロインを排除します~

ちゃんこ
ファンタジー
乙女ゲームの世界に転生した⁉ 攻略対象である3人の王子は私の兄さまたちだ。 私は……名前も出てこないモブ王女だけど、兄さまたちを誑かすヒロインが嫌いなので色々回避したいと思います。 美味しいものをモグモグしながら(重要)兄さまたちも、お国の平和も、きっちりお守り致します。守ってみせます、守りたい、守れたらいいな。え~と……ひとりじゃ何もできない! 助けてMyファミリー、私の知識を形にして~! 【1章】飯テロ/スイーツテロ・局地戦争・飢饉回避 【2章】王国発展・vs.ヒロイン 【予定】全面戦争回避、婚約破棄、陰謀?、養い子の子育て、恋愛、ざまぁ、などなど。 ※〈私〉=〈わたし〉と読んで頂きたいと存じます。 ※恋愛相手とはまだ出会っていません(年の差) イラストブログ https://tenseioujo.blogspot.com/ Pinterest https://www.pinterest.jp/chankoroom/ ※作中のイラストは画像生成AIで作成したものです。

こじらせ中年の深夜の異世界転生飯テロ探訪記

陰陽@2作品コミカライズと書籍化準備中
ファンタジー
※コミカライズ進行中。 なんか気が付いたら目の前に神様がいた。 異世界に転生させる相手を間違えたらしい。 元の世界に戻れないと謝罪を受けたが、 代わりにどんなものでも手に入るスキルと、 どんな食材かを理解するスキルと、 まだ見ぬレシピを知るスキルの、 3つの力を付与された。 うまい飯さえ食えればそれでいい。 なんか世界の危機らしいが、俺には関係ない。 今日も楽しくぼっち飯。 ──の筈が、飯にありつこうとする奴らが集まってきて、なんだか騒がしい。 やかましい。 食わせてやるから、黙って俺の飯を食え。 貰った体が、どうやら勇者様に与える筈のものだったことが分かってきたが、俺には戦う能力なんてないし、そのつもりもない。 前世同様、野菜を育てて、たまに狩猟をして、釣りを楽しんでのんびり暮らす。 最近は精霊の子株を我が子として、親バカ育児奮闘中。 更新頻度……深夜に突然うまいものが食いたくなったら。

烙印を理由に婚約破棄。その結果ステータスALL1000の魔導師になりまして

流雲青人
ファンタジー
生まれながらに魔力を一切持たずに生まれたエデンは直ぐに跡取り失格の烙印を押されてしまう。幼い頃は気にしなかった烙印だが、成長していくのにつれ次第にその烙印を気にするようになっていく。性格も暗くなり、笑顔を見せなくなったエデンだったが婚約者が出来、エデンの人生は大きく変わった。 だがある日突然その悲劇は起こった。 「君との婚約を取り消したい」 婚約者からまさかの婚約破棄 その悲しさのあまり、エデンに本来目覚める筈のなかった魔力が目覚める。しかしそれは平均ステータスの300を大きく上回る、ALL1000のステータスだった。 こうして最強の力を手に入れたエデンは家を飛び出し、のんびり自由に生きていく……筈だった。 という物語。 題名変更しました 題名について考えてくれた皆さん、本当にありがとうございましたm(*_ _)m ※3月24日、完結しました

転生したら侯爵令嬢だった~メイベル・ラッシュはかたじけない~

おてんば松尾
恋愛
侯爵令嬢のメイベル・ラッシュは、跡継ぎとして幼少期から厳しい教育を受けて育てられた。 婚約者のレイン・ウィスパーは伯爵家の次男騎士科にいる同級生だ。見目麗しく、学業の成績も良いことから、メイベルの婚約者となる。 しかし、妹のサーシャとレインは互いに愛し合っているようだった。 二人が会っているところを何度もメイベルは見かけていた。 彼は婚約者として自分を大切にしてくれているが、それ以上に妹との仲が良い。 恋人同士のように振舞う彼らとの関係にメイベルは悩まされていた。 ある日、メイベルは窓から落ちる事故に遭い、自分の中の過去の記憶がよみがえった。 それは、この世界ではない別の世界に生きていた時の記憶だった。

外れスキルと馬鹿にされた【経験値固定】は実はチートスキルだった件

霜月雹花
ファンタジー
 15歳を迎えた者は神よりスキルを授かる。  どんなスキルを得られたのか神殿で確認した少年、アルフレッドは【経験値固定】という訳の分からないスキルだけを授かり、無能として扱われた。  そして一年後、一つ下の妹が才能がある者だと分かるとアルフレッドは家から追放処分となった。  しかし、一年という歳月があったおかげで覚悟が決まっていたアルフレッドは動揺する事なく、今後の生活基盤として冒険者になろうと考えていた。 「スキルが一つですか? それも攻撃系でも魔法系のスキルでもないスキル……すみませんが、それでは冒険者として務まらないと思うので登録は出来ません」  だがそこで待っていたのは、無能なアルフレッドは冒険者にすらなれないという現実だった。  受付との会話を聞いていた冒険者達から逃げるようにギルドを出ていき、これからどうしようと悩んでいると目の前で苦しんでいる老人が目に入った。  アルフレッドとその老人、この出会いにより無能な少年として終わるはずだったアルフレッドの人生は大きく変わる事となった。 2024/10/05 HOT男性向けランキング一位。

異世界TS転生で新たな人生「俺が聖女になるなんて聞いてないよ!」

マロエ
ファンタジー
普通のサラリーマンだった三十歳の男性が、いつも通り残業をこなし帰宅途中に、異世界に転生してしまう。 目を覚ますと、何故か森の中に立っていて、身体も何か違うことに気づく。 近くの水面で姿を確認すると、男性の姿が20代前半~10代後半の美しい女性へと変わっていた。 さらに、異世界の住人たちから「聖女」と呼ばれる存在になってしまい、大混乱。 新たな人生に期待と不安が入り混じりながら、男性は女性として、しかも聖女として異世界を歩み始める。 ※表紙、挿絵はAIで作成したイラストを使用しています。 ※R15の章には☆マークを入れてます。

【完結】婚約者様の仰られる通りの素晴らしい女性になるため、日々、精進しております!

つくも茄子
ファンタジー
伯爵令嬢のバーバラは幼くして、名門侯爵家の若君と婚約をする。 両家の顔合わせで、バーバラは婚約者に罵倒されてしまう。 どうやら婚約者はバーバラのふくよかな体形(デブ)がお気に召さなかったようだ。 父親である侯爵による「愛の鞭」にも屈しないほどに。 文句をいう婚約者は大変な美少年だ。バーバラも相手の美貌をみて頷けるものがあった。 両親は、この婚約(クソガキ)に難色を示すも、婚約は続行されることに。 帰りの馬車のなかで婚約者を罵りまくる両親。 それでも婚約を辞めることは出来ない。 なにやら複雑な理由がある模様。 幼過ぎる娘に、婚約の何たるかを話すことはないものの、バーバラは察するところがあった。 回避できないのならば、とバーバラは一大決心する。 食べることが大好きな少女は過酷なダイエットで僅か一年でスリム体形を手に入れた。 婚約者は、更なる試練ともいえることを言い放つも、未来の旦那様のため、引いては伯爵家のためにと、バーバラの奮闘が始まった。 連載開始しました。

ガチャと異世界転生  システムの欠陥を偶然発見し成り上がる!

よっしぃ
ファンタジー
偶然神のガチャシステムに欠陥がある事を発見したノーマルアイテムハンター(最底辺の冒険者)ランナル・エクヴァル・元日本人の転生者。 獲得したノーマルアイテムの売却時に、偶然発見したシステムの欠陥でとんでもない事になり、神に報告をするも再現できず否定され、しかも神が公認でそんな事が本当にあれば不正扱いしないからドンドンしていいと言われ、不正もとい欠陥を利用し最高ランクの装備を取得し成り上がり、無双するお話。 俺は西塔 徳仁(さいとう のりひと)、もうすぐ50過ぎのおっさんだ。 単身赴任で家族と離れ遠くで暮らしている。遠すぎて年に数回しか帰省できない。 ぶっちゃけ時間があるからと、ブラウザゲームをやっていたりする。 大抵ガチャがあるんだよな。 幾つかのゲームをしていたら、そのうちの一つのゲームで何やらハズレガチャを上位のアイテムにアップグレードしてくれるイベントがあって、それぞれ1から5までのランクがあり、それを15本投入すれば一度だけ例えばSRだったらSSRのアイテムに変えてくれるという有り難いイベントがあったっけ。 だが俺は運がなかった。 ゲームの話ではないぞ? 現実で、だ。 疲れて帰ってきた俺は体調が悪く、何とか自身が住んでいる社宅に到着したのだが・・・・俺は倒れたらしい。 そのまま救急搬送されたが、恐らく脳梗塞。 そのまま帰らぬ人となったようだ。 で、気が付けば俺は全く知らない場所にいた。 どうやら異世界だ。 魔物が闊歩する世界。魔法がある世界らしく、15歳になれば男は皆武器を手に魔物と祟罠くてはならないらしい。 しかも戦うにあたり、武器や防具は何故かガチャで手に入れるようだ。なんじゃそりゃ。 10歳の頃から生まれ育った村で魔物と戦う術や解体方法を身に着けたが、15になると村を出て、大きな街に向かった。 そこでダンジョンを知り、同じような境遇の面々とチームを組んでダンジョンで活動する。 5年、底辺から抜け出せないまま過ごしてしまった。 残念ながら日本の知識は持ち合わせていたが役に立たなかった。 そんなある日、変化がやってきた。 疲れていた俺は普段しない事をしてしまったのだ。 その結果、俺は信じられない出来事に遭遇、その後神との恐ろしい交渉を行い、最底辺の生活から脱出し、成り上がってく。

処理中です...