モィ バリーブィ~サイリスタ帝国に抗う者たち~

ЕСБの革命

文字の大きさ
上 下
146 / 252
第12章 洗脳されたサーシャ。

第144話 スベトラーナの闘い。

しおりを挟む
今は私が主導権を持たなければいけない時が来ていると感じた。
それは信雄さんやオズさんは向こうの世界に戻って皆が世界平和に向けて戦っている中、私はこの世界にいる聖職者達を倒さなければならなかった。
そして、それは世界平和の為であるから。
故に私はこれから連中の残党と戦う事を決意した。
そして、アーラに何か話かけようと思い、これから事情を聴いた。

「なぁ、アーラ。」

「どうしたの。スベトラーナ。」

「聖職者連中はどうやって逃げるのか良くわからないね。」

「さぁ、私にもわからないから余計にね。」

アーラ。
あんたもわからないか。

私は連中がどれだけ非情に危険な状況なのかはっきりしてきたが、それでもオズや信雄が向こうの世界で連中を討伐している中、私が出来る事はこの世界の討伐以外になかった。
だから、アリーシャにも詳しい事情を聞いてみる事にした。

「で、アリーシャ。」

「あぁ、全員が向こうの世界に飛ばされた事自体があり得るわけじゃない。寧ろ、この世界に残っている奴は私達を襲撃する可能性が非常に高いと私は見ている。」

「つまり、連中は私達を狙っている訳だからあの聖職者が誰を狙っているのかわからないかもしれん。」

「うん。そうだ。連中は私達をどうやって殺す事しか考えられないのだな。」

「その通りだ。スベトラーナ。」

私はそう思いながら、これから外に出て情報収集を行おうとした。
そうすれば何か原因がわかるのだと…、

*************
それから外に出た私とアリーシャは連中がこの町で暴れていないか見ていた。

「うん。今日も平和だな。」

「あぁ、連中の大部分が向こうの世界で侵略を行っている影響なのか非常に平和な雰囲気を私も感じる。」

私とアリーシャはこの様な平和な様相を見て非常に綺麗な状況を思い、これから街をくまなく散策した。

すると、

「おい。お前達が聖職者に反逆する行為をやっただろうが。」

「お前は誰だよ。俺の店で何をしているんだ。」

「はぁ、私の偉大なるサイリスタ帝国の聖職者の部下の1人であるウラヂーミラ・サーシャだ。お前達は我らサイリスタ帝国の聖職者の計画を妨害しているだろうが。」

私はサーシャという言葉を聞いて何か思い出す言葉を思い出した。

「アリーシャ。」

「あぁ、彼らが信雄さんと共にこの世界に堕ちた女性だと思う。しかし、あの様子を信雄さんに見せるわけにはいかない。」

「そうだな。アリーシャ。」

「うん。だからここは彼女を止めてそれか逃げよう。」

「勿論だ。」

私とアリーシャはこれから連中が非常に危険な行動をしている様子を見てこんな行為をやって彼らが許されると思いなら絶対に危険な行為だと認識させなければならない。
だからこそ、私は彼女を止める為にある事をやらなければいけなかった。

「おい。サーシャ。」

「お前達は何で私の名前を知っている。」

当然、信雄さんが彼女の名前をかたってくれたから当然私だって知っているさ。
なのに彼女の顔は明らかにおかしい。
普通では考えられない顔だが、まさか聖職者に洗脳させられたのか?

「お前は信雄さんと共にこの世界に連れ去られた奴だと」信雄が語っているからだ。

「何。私をそういう奴だと認識しているのか。ふざけんな。」

私は彼女が非常に狂っている様子を見て彼女がここまで暴力的で強い狭軌を感じる状態になると間違いなく彼女は連中によって洗脳されている状況だと理解した。

だから私は連中がどれだけ危険な状況になっているのかここではっきりとしてきたが、それでも彼女が連中に洗脳され、しかも頭に爆弾を埋め込まれている状況だと分かってきた。
つまり連中はそれだけ悪事に加担させるために彼女を絶対に縛らなければいけない事情があるだろう。
その為には洗脳や恐喝がしやすいように向けてあると私は感じた。

「まぁ、いい。今日はこの片にしよう。」

サーシャは突如、自分が不利になると非常に身の危険を感じてなのか一気に彼女は立ち去る状況になった。
何故、彼女がこんなに立ち去るのが早いのかはっきりしないが、それでもこの立ち去る状況を考える本気で彼女が去る理由が何かあると感じた。

私はそれが良くわからないが、それでもこの不気味な雰囲気を感じる状況になるとこれは何かあるなと思いながら、ここから去る事にした。
それからホテルに戻った私とアリーシャはこれからエレナとアーラと共にこれからサーシャの状況について総括しようとしていた。

「なぁ、エレナ。サーシャって信雄のかつての仲間だよな。」

「うん、そうだね。彼女は彼の同僚且つモスクワ大学で彼の研究の手伝いをしていた訳だから何かあるのは確かだね。」

「そうか、つまりサーシャはモスクワ大学で信雄さんと研究していたからパリに向かってあの事件に巻き込まれ、それから聖職者によって洗脳と頭部に爆弾を埋め込めされた訳か。」

「その通りだね。それでオリバーの件を見ると彼らは頭に爆弾を埋め込むことで完全なる束縛して尖兵として使う事は十分にあり得るね。」

「成程。」

私は奴らがそれだけ逃げられないような束縛をさせる事で連中をどれだけ追い込ませるのか非常に大事な行動だと分かるのは確かだった。
しかし、その話を聞いて私の体に鳥肌がたった。

これが事実なら間違いなく奴らは禁忌を犯していると…、
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

燕の軌跡

猫絵師
ファンタジー
フィーア王国南部の国境を守る、南部侯ヴェルフェル家。 その家に百余年仕える伝説の騎士がいた。 侯爵家より拝領した飛燕の旗を掲げ、燕のように戦場を駆けた騎士の名は、ワルター・フォン・ヴェストファーレン。 彗星のように歴史の表舞台に現れた彼の記録は、ふたつの異様な単語から始まる。 《傭兵》と《混血》。 元傭兵のハーフエルフという身から騎士への異例の出世を果たした彼は、フィーア王国内外で、《南部の壁》《南部の守護神》と呼ばれるようになる。 しかし、彼の出自と過去の名を知る者はもう居ない。 記録に載らない、彼が《ワルター》と名乗り、《ヴェストファーレン》を拝命するまでの物語。 ※魔王と勇者のPKOのスピンオフとして楽しんでいただければ幸いです。世界は同じですが、時代背景は140年くらい前の話です。

勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!

よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です! 僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。 つねやま  じゅんぺいと読む。 何処にでもいる普通のサラリーマン。 仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・ 突然気分が悪くなり、倒れそうになる。 周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。 何が起こったか分からないまま、気を失う。 気が付けば電車ではなく、どこかの建物。 周りにも人が倒れている。 僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。 気が付けば誰かがしゃべってる。 どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。 そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。 想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。 どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。 一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・ ですが、ここで問題が。 スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・ より良いスキルは早い者勝ち。 我も我もと群がる人々。 そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。 僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。 気が付けば2人だけになっていて・・・・ スキルも2つしか残っていない。 一つは鑑定。 もう一つは家事全般。 両方とも微妙だ・・・・ 彼女の名は才村 友郁 さいむら ゆか。 23歳。 今年社会人になりたて。 取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。

パーティーの役立たずとして追放された魔力タンク、世界でただ一人の自動人形『ドール』使いになる

日之影ソラ
ファンタジー
「ラスト、今日でお前はクビだ」 冒険者パーティで魔力タンク兼雑用係をしていたラストは、ある日突然リーダーから追放を宣告されてしまった。追放の理由は戦闘で役に立たないから。戦闘中に『コネクト』スキルで仲間と繋がり、仲間たちに自信の魔力を分け与えていたのだが……。それしかやっていないことを責められ、戦える人間のほうがマシだと仲間たちから言い放たれてしまう。 一人になり途方にくれるラストだったが、そこへ行方不明だった冒険者の祖父から送り物が届いた。贈り物と一緒に入れられた手紙には一言。 「ラストよ。彼女たちはお前の力になってくれる。ドール使いとなり、使い熟してみせよ」 そう記され、大きな木箱の中に入っていたのは綺麗な少女だった。 これは無能と言われた一人の冒険者が、自動人形(ドール)と共に成り上がる物語。 7/25男性向けHOTランキング1位

当て馬悪役令息のツッコミ属性が強すぎて、物語の仕事を全くしないんですが?!

犬丸大福
ファンタジー
ユーディリア・エアトルは母親からの折檻を受け、そのまま意識を失った。 そして夢をみた。 日本で暮らし、平々凡々な日々の中、友人が命を捧げるんじゃないかと思うほどハマっている漫画の推しの顔。 その顔を見て目が覚めた。 なんと自分はこのまま行けば破滅まっしぐらな友人の最推し、当て馬悪役令息であるエミリオ・エアトルの双子の妹ユーディリア・エアトルである事に気がついたのだった。 数ある作品の中から、読んでいただきありがとうございます。 幼少期、最初はツラい状況が続きます。 作者都合のゆるふわご都合設定です。 1日1話更新目指してます。 エール、お気に入り登録、いいね、コメント、しおり、とても励みになります。 お楽しみ頂けたら幸いです。 *************** 2024年6月25日 お気に入り登録100人達成 ありがとうございます! 100人になるまで見捨てずに居て下さった99人の皆様にも感謝を!! 2024年9月9日  お気に入り登録200人達成 感謝感謝でございます! 200人になるまで見捨てずに居て下さった皆様にもこれからも見守っていただける物語を!! 2025年1月6日  お気に入り登録300人達成 感涙に咽び泣いております! ここまで見捨てずに読んで下さった皆様、頑張って書ききる所存でございます!これからもどうぞよろしくお願いいたします!

人の才能が見えるようになりました。~いい才能は幸運な俺が育てる~

犬型大
ファンタジー
突如として変わった世界。 塔やゲートが現れて強いものが偉くてお金も稼げる世の中になった。 弱いことは才能がないことであるとみなされて、弱いことは役立たずであるとののしられる。 けれども違ったのだ。 この世の中、強い奴ほど才能がなかった。 これからの時代は本当に才能があるやつが強くなる。 見抜いて、育てる。 育てて、恩を売って、いい暮らしをする。 誰もが知らない才能を見抜け。 そしてこの世界を生き残れ。 なろう、カクヨムその他サイトでも掲載。 更新不定期

婚約破棄ですね。これでざまぁが出来るのね

いくみ
ファンタジー
パトリシアは卒業パーティーで婚約者の王子から婚約破棄を言い渡される。 しかし、これは、本人が待ちに待った結果である。さぁこれからどうやって私の13年を返して貰いましょうか。 覚悟して下さいませ王子様! 転生者嘗めないで下さいね。 追記 すみません短編予定でしたが、長くなりそうなので長編に変更させて頂きます。 モフモフも、追加させて頂きます。 よろしくお願いいたします。 カクヨム様でも連載を始めました。

異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~

宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。 転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。 良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。 例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。 けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。 同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。 彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!? ※小説家になろう様にも掲載しています。

人生初めての旅先が異世界でした!? ~ 元の世界へ帰る方法探して異世界めぐり、家に帰るまでが旅行です。~(仮)

葵セナ
ファンタジー
 主人公 39歳フリーターが、初めての旅行に行こうと家を出たら何故か森の中?  管理神(神様)のミスで、異世界転移し見知らぬ森の中に…  不思議と持っていた一枚の紙を読み、元の世界に帰る方法を探して、異世界での冒険の始まり。   曖昧で、都合の良い魔法とスキルでを使い、異世界での冒険旅行? いったいどうなる!  ありがちな異世界物語と思いますが、暖かい目で見てやってください。  初めての作品なので誤字 脱字などおかしな所が出て来るかと思いますが、御容赦ください。(気が付けば修正していきます。)  ステータスも何処かで見たことあるような、似たり寄ったりの表示になっているかと思いますがどうか御容赦ください。よろしくお願いします。

処理中です...