モィ バリーブィ～サイリスタ帝国に抗う者たち～

第10章 惑星創成法の謎。

第129話 Антидемонческое поклонение.(反悪魔崇拝)

クリアーナの言う通り、彼女がいた魔法使いの村は元々、聖職者を討伐する為に作られた組織なのは薄々と解っていた。
そうでなければ連中があまりにもあぁいう組織を作る事はあり得ないからだ。
それ故に俺は、魔法使いの村は行き過ぎた科学を逆手にとってサイリスタ帝国の聖職者を討伐する集団なのだと少しずつ理解してきた。
それだけ彼らがあまりにも人間の箍から外れた外道集団だとはっきりとわかって来たからだ。
だから、新米のクリアーナを成長させる意味でも俺と共に旅を同行したのだと感じた。
そしてこの世界とあの世界は特殊な空間を利用して惑星間の移動を促している子もはっきりとしてきた。
だから、俺は彼女に詳しい事情を聞こうと思った。

「という事は、あの魔法使いの村はサイリスタ帝国の聖職者を討伐する為に作られた組織なんだな。」

「うんそうだよ。あの魔法使いの村が非常に隠れた状態にしていた訳は、当然ながら彼らが間違いなく私達を狙ってくることが非常に明白だと解っていたから…。」

「つまり、カモフラージュする為にあぁいう状態にしていた訳だと…。」

「その通りだよ。信雄さん。」

「成程。つまり、あの魔法使い村はあの惑星とサイリスタ帝国の闇を知っていた故に、連中を倒す為に動いていた村な訳だな。」

「うん。そうだよ。そうする事で連中を討伐する事は大いにできていたと思うから尚更だよ。」

「成程。それさえ、知っていれば話が早い。助かった。ありがとう。クリアーナ。」

「うん。信雄さんもこれから悩みがあったら私に聞いてくださいね。」

「あぁ、ありがとう。」

成程。
彼女の話を聞いた事であの村の存在意義が次第にわかって来た。
あの魔法使いの村は聖職者を討伐する為に作られた組織だと…。
それ故に、いかにクリアーナの言う通り連中がどれだけ魔法使いの村を狙っていた理由がはっきりとしてきた。
彼らにとって魔法使いの村は非常に脅威になる存在だとはっきりとわかったからだ。

そして、彼ら聖職者の悪魔崇拝に対抗する為、魔法使いの村陣営はあらゆる手段を利用して彼らを倒す為の技を用意していたのは当然の結末だと感じた。
彼らの下道ぶりに気づくのは当たり前なのは普通の人間なら有り得る。

だとすれば反悪魔崇拝もそれがあるのは事実としてもあの惑星に創成されて気づいた人も沢山いる事になる。
そうなれば、あの惑星でも聖職者は次第に存在する事が出来なくなると俺は感じた。

そして行き過ぎた科学と魔法が区別つかないならあの魔法使いの村も科学技術が進歩した故に、悪魔崇拝者であるサイリスタ帝国の聖職者達を盗伐する為に、高度な技術を用いた魔法で連中を攻撃する体制が整えられた。
高度な科学は魔法と区別とつかないのでそれで連中を倒す為の手段を用いられようとしたのは至極当然だった。

つまり、連中はそれだけ反発を起こすほどの悪魔崇拝をする反逆者な訳だ。
だから、連中は臆病者故に自分達の脅威になる人間を虐殺したのは当然ながら見えると思った。
もし、それが事実だとしたら、連中はどれだけ人の命を軽く見ているだろうか。
俺はその話を聞いて少し悩ましい状況になり、これから奴らとどうやって戦えばよいのか悩ましい状況だった。
クリアーナも俺の顔を見て凄く落ち込んでいると思ったせいか、俺に何か気にかけようとしていた。

「信雄さん。凄く悩んでいる顔をしているけど、大丈夫…。」

「いや、全然大丈夫じゃない。むしろ連中の悪魔崇拝があまりにも外道過ぎて非常に危険な状況まで来ているから俺達はどうやって彼らを討伐すればよいのか非常に悩んでいたからな。もし、連中がそうやってその闇を利用するなら俺は連中をこれから本気でしばくしかないと思っただけだ。」

「成程。でも、無理はしない方が良いからね。」

「あぁ。ありがとう。クリアーナ殿。お前のおかげで助かったから感謝する。」

「うん。信雄さんも凄く悩んでいるのは当たり前だと思う。けど、連中の闇をしっかりと暴いてゆく事が異常に大事になる事は誰しもわかるからね。」

「あぁ、その言葉で助かったよ。クリアーナ。」

やはりクリアーナの笑顔を見て凄く活気が表れてきた上で凄く疲れが取れてきたのだと俺は思った。
もし、連中が男色小児性愛を好むとしたら彼らが悪魔崇拝を行っている状況で連中がいかに特別な教育で人を追い詰めた事になる。

だとすれば連中がそれだけ悪魔崇拝をして他人を追い込ませる状況を作っているならあの惑星は彼らが作ったが、それでも反逆する人が相次いで売る状況を見て別の惑星創成をやろうとしている状況になってきていると俺は感じた。
かと思えばローマ市国が滅んだ際にも連中は事前に惑星創成を行い、あの惑星でサイリスタ帝国を作ったとされるなら複数の隕石や小規模な惑星を結集させて、人口惑星を創成させて、その惑星を次第に新しい惑星にする事で大きな世王政が進んだ。

つまれ、連中は自分たちの魔の手から逃げる為にあの惑星を事前に創成して、彼らの理想の世界を作り出した。
しかし、失敗したが故に、この世界の侵略を行おうとしたのは想像出来た。
奴らを止めないともっとひどい目に遭うと…。