上 下
34 / 252
第3章 ドルガバ教会の闇

第32話 ドルガバ教会の聖職者の奇行。

しおりを挟む
俺はこの部屋を見渡す度に子供達が殺害されている現場に恐怖と憎しみが募っていた。
だから、道理で子供達をこの教会に連れて行ってはならない事が明らかになったんだと俺は分かった。

確かに俺やオズワルドは既に30歳を超えている一方、クリアーナやスベトラーナなどは未成年の子供だからここに連れてゆくのは非常に危険なのも分かっている。

彼女達は強くて真のある子供もだけど、彼らの奇行の怖さをまだ知らないし、この部屋の実態を見ると確実にこの教会に行かす事が出来ない。
当然、この教会の様子を見ると彼らは小児性愛や男色を好んでいる話は事実である。
寧ろ、そのお陰で彼らは自分達の悪魔崇拝儀式を強化していた経緯があるから尚更だ。

だから俺は、ドルガバ教会の聖職者の怖さを知った上で、これから俺は彼らを退治する事にした。

「で、お前達は何で、この部屋で男の子を切り刻み、女の子の胴体だけを綺麗に残しているんだ?」

「ふっ。女の子の身体は完全な死じゃない。」

女の子の身体をそこまで大事にするのはどうなのか俺には分からない。
けど、この状況を見て俺は彼らに女の子身体阿何故、生きているのか気になった。

「完全な死じゃない事は心臓の鼓動や脈から判断できるが。」

「そう。女の子の身体は新しい頭が来た時の為に小腸や大腸に多くの脳細胞をつくる事で、行き伸ばしている訳。そして、この世界に生まれた女の子は皆、15歳を超えると老いが止まり閉経も来なくなる。」

―――何という酷い奴なんだ。女の子をこんな形で生かすとはとんだ外道だな。

「おい、それはいくら何でも非人道過ぎないか?」

「非人道とはどういう事だ?この世界は見かけだけは中世欧州だが、中身はお前達がいる世界より遥かに技術進歩が進んでいるんだよ。」

「技術進歩だと…。それは医学の進歩でもあるのか…。」

行き過ぎた化学や医学は魔法と区別がつかなくなる。
それは俺が科学をやってある程度、証明されている事だし、化学実験を行ってもそれが分かる。

「勿論、それは医学の進歩でもあるんだよ。それを分かっているとはさすがだな。」

「あぁ、どうりでお前達が非人道的な行いをするのを分かっているからな。ある意味、感心した。」

魔法と行き過ぎた科学が区別つかないなら、間違いなく科学を使えば魔法と誤魔化す事も可能だし、行き過ぎた医学は治癒魔法にも転用できる。

確かにこの世界は表面上は中世欧州的な風景で時代背景もそう見えるのは確かだ。
ただ、それは外見だけの事…、

その一方で老婆が殆どいない、明らかに近代的な内装の建物が非常に多くあるを見て俺は違和感があった。
大体、その技術で俺は驚いたからだ。
俺の知る世界より科学が明らかに進んでいて、魔法と区別がつかない。
そして、この世界の近代化が進んだのは、間違いなく彼らによって仕掛けられたものだとはっきりしてきた。
だから、俺はこの科学を証拠にして…、

「つまり、近代化してきたのはお前達が絡んでいる訳だな。」

「その通りだ。男の子は子供を生めないから生贄にするには最適なんだよ。そして女の子には子宮があるから、体部は死を奪わせていつまでも生かしてあげるんだよ。」

俺はその言葉を聞いて鳥肌が立つほど、ぎょっとした。
奴らは間違いなく男女で生命を操作していると俺は疑った。
科学や医学が行き過ぎればそれらと判断がつかなくなるからだ。

同時にこの教会では小児性愛と男色が行われている事は間違いない事から、男の子を中心に狙ってくるのが明白なのは当然だと感じた。

「で、お前達が男の子を狙うのは男色小児性愛を行いたいからだろ。」

「ちっ。うるさい子ネズミ共が。お前達に男色の神聖さと女人禁制の恐怖が分からないだろうが。」

「へぇ~。女の子の身体を綺麗に残して女人禁制とはとんだ外道だな。」

俺は女性の方が神聖で男色は穢わらしい行いなのは俺の知る世界でカトリック教会での不祥事を見れば一目瞭然であり、パワハラの多さから見ても当然だ。
その行いを聞いて、奴らの外道ぶりを見て呆れ返った。

「だったら、おまえを俺が撲殺してやるよ。」

「ほう。私がどんな立場の人間なのか解っているか?」

「あぁ、分かっているよ。お前は聖職者なんだろ?」

「そうだよ。聖職者を殺す事はお前達には天罰が食らうんだ。」

「ふっ。やっぱり、お前達は聖職者の立場を利用して人殺しや淫らな行いを加担していた訳だな。」

俺はこの淫らな教えを否定する上で、こういう連中をどこかで倒さないとますます被害が拡大する可能性が高いと判断し、戦闘の準備に入った。

「逃げんなよ。お前達なんて俺達の足元にも及ばないから。」

「ふっ。その憎んだ顔もいつまでもつかな?」

俺はこいつらの顔を見てここで行かしてけば俺達の命がないと実感し、俺はこれから奴を殺す以外に生き残る道がないと感じた。

こんな奴らに負ける訳にはいかないからだ…。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

ワンパン無双の最強聖職者は、スローライフを夢見た最強魔王の転生者でした。

夢・風魔
ファンタジー
行動範囲は玉座から半径五メートル。百数十年に一度やってくる勇者一行をワンパンするだけの簡単なお仕事。 その繰り返しに飽きた魔王は、人の身に転生するべく勇者に討たれることにした。 見事に転生を果たした元魔王は、辺境領主の次男坊ルインとしての暮らしを満喫する――はずが、魔物の群れが領地を襲い、そこで自身が弱体化した(と勘違い)ことを知る。 魔物の弱点が聖属性=神聖魔法だと知ると、彼は大神殿の学び舎へと入学した。 全ては念願だったスローライフを邪魔する奴らをワンパンでぶちのめす為に。 *小説家になろうでも公開しております。 *更新方法変更のため、一度削除したものを再投稿しました。

チート生産魔法使いによる復讐譚 ~国に散々尽くしてきたのに処分されました。今後は敵対国で存分に腕を振るいます~

クロン
ファンタジー
俺は異世界の一般兵であるリーズという少年に転生した。 だが元々の身体の持ち主の心が生きていたので、俺はずっと彼の視点から世界を見続けることしかできなかった。 リーズは俺の転生特典である生産魔術【クラフター】のチートを持っていて、かつ聖人のような人間だった。 だが……その性格を逆手にとられて、同僚や上司に散々利用された。 あげく罠にはめられて精神が壊れて死んでしまった。 そして身体の所有権が俺に移る。 リーズをはめた者たちは盗んだ手柄で昇進し、そいつらのせいで帝国は暴虐非道で最低な存在となった。 よくも俺と一心同体だったリーズをやってくれたな。 お前たちがリーズを絞って得た繁栄は全部ぶっ壊してやるよ。 お前らが歯牙にもかけないような小国の配下になって、クラフターの力を存分に使わせてもらう! 味方の物資を万全にして、更にドーピングや全兵士にプレートアーマーの配布など……。 絶望的な国力差をチート生産魔術で全てを覆すのだ! そして俺を利用した奴らに復讐を遂げる!

司書ですが、何か?

みつまめ つぼみ
ファンタジー
 16歳の小さな司書ヴィルマが、王侯貴族が通う王立魔導学院付属図書館で仲間と一緒に仕事を頑張るお話です。  ほのぼの日常系と思わせつつ、ちょこちょこドラマティックなことも起こります。ロマンスはふんわり。

【完結】あなたの思い違いではありませんの?

綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
複数の物語の登場人物が、一つの世界に混在しているなんて?! 「カレンデュラ・デルフィニューム! 貴様との婚約を破棄する」 お決まりの婚約破棄を叫ぶ王太子ローランドは、その晩、ただの王子に降格された。聖女ビオラの腰を抱き寄せるが、彼女は隙を見て逃げ出す。 婚約者ではないカレンデュラに一刀両断され、ローランド王子はうろたえた。近くにいたご令嬢に「お前か」と叫ぶも人違い、目立つ赤いドレスのご令嬢に絡むも、またもや否定される。呆れ返る周囲の貴族の冷たい視線の中で、当事者四人はお互いを認識した。  転生組と転移組、四人はそれぞれに前世の知識を持っている。全員が違う物語の世界だと思い込んだリクニス国の命運はいかに?!  ハッピーエンド確定、すれ違いと勘違い、複数の物語が交錯する。 【同時掲載】小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ 2024/11/19……完結 2024/08/13……エブリスタ ファンタジー 1位 2024/08/13……アルファポリス 女性向けHOT 36位 2024/08/12……連載開始

異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします

Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。 相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。 現在、第三章フェレスト王国エルフ編

異世界の女騎士と女奴隷が俺の家に住むことになったがポンコツだった件

コペルニクス
ファンタジー
「今日からこの家に世話になるのでよろしく頼む、我がマスター」 そんなセリフと共に、ある日突然俺の部屋に金髪碧眼の女騎士が現れた。 彼女は異世界の住人だったが、死後現代世界に転生してきたという。 「本日よりあなた様の奴隷としてお仕えいたします、ご主人様」 そしたら今度は首輪を付けた女奴隷まで現れた! 男一人暮らしの生活から一変。異世界の女の子達との同居生活がなし崩し的に始まった。  負けず嫌いでツンデレな女騎士、リファ。 ちょっと天然だけど健気で一途な女奴隷、クローラ。 彼女らの教育係を担うことになった俺は、現代での生活方法やこの世界の文化を教えていくことになるのだが。 でもこの二人、予想以上に「ポンコツ」だった!  果たして彼女達は一般的な暮らしができるようになるのか!? 「異文化交流」ならぬ「異『世界』文化交流ラブコメディー」開幕! ※カクヨムにも連載してます。

倒したモンスターをカード化!~二重取りスキルで報酬倍増! デミゴッドが行く異世界旅~

乃神レンガ
ファンタジー
 謎の白い空間で、神から異世界に送られることになった主人公。  二重取りの神授スキルを与えられ、その効果により追加でカード召喚術の神授スキルを手に入れる。  更にキャラクターメイキングのポイントも、二重取りによって他の人よりも倍手に入れることができた。  それにより主人公は、本来ポイント不足で選択できないデミゴッドの種族を選び、ジンという名前で異世界へと降り立つ。  異世界でジンは倒したモンスターをカード化して、最強の軍団を作ることを目標に、世界を放浪し始めた。  しかし次第に世界のルールを知り、争いへと巻き込まれていく。  国境門が数カ月に一度ランダムに他国と繋がる世界で、ジンは様々な選択を迫られるのであった。  果たしてジンの行きつく先は魔王か神か、それとも別の何かであろうか。  現在毎日更新中。  ※この作品は『カクヨム』『ノベルアップ+』にも投稿されています。

錬金術師カレンはもう妥協しません

山梨ネコ
ファンタジー
「おまえとの婚約は破棄させてもらう」 前は病弱だったものの今は現在エリート街道を驀進中の婚約者に捨てられた、Fランク錬金術師のカレン。 病弱な頃、支えてあげたのは誰だと思っているのか。 自棄酒に溺れたカレンは、弾みでとんでもない条件を付けてとある依頼を受けてしまう。 それは『血筋の祝福』という、受け継いだ膨大な魔力によって苦しむ呪いにかかった甥っ子を救ってほしいという貴族からの依頼だった。 依頼内容はともかくとして問題は、報酬は思いのままというその依頼に、達成報酬としてカレンが依頼人との結婚を望んでしまったことだった。 王都で今一番結婚したい男、ユリウス・エーレルト。 前世も今世も妥協して付き合ったはずの男に振られたカレンは、もう妥協はするまいと、美しく強く家柄がいいという、三国一の男を所望してしまったのだった。 ともかくは依頼達成のため、錬金術師としてカレンはポーションを作り出す。 仕事を通じて様々な人々と関わりながら、カレンの心境に変化が訪れていく。 錬金術師カレンの新しい人生が幕を開ける。 ※小説家になろうにも投稿中。

処理中です...