上 下
25 / 252
第2章 ホテルで休憩のひと時を…。

第24話 ザギトワを救ったからこそ。

しおりを挟む
俺はアイドル大会の闇が暴かれて少し一安心した。
そして、アイドル大会は無事に終わったが、それからサイリスタ帝国の記者がアイドル大会の闇を暴いた事でこの国の腐敗具合が少しずつであるが、明らかになってきた。

―――これで、アイドル大会は二度とやれないな。そうなれば、俺の闇を暴く作業は一見落着だな。

俺は、これで二度とアイドル大会を行えない事は間違いないと感じた。
別にへそ出し衣装を着たければプロのアイドルになる必要はない。
学校などで学園アイドルをやればそれで良いだけだと俺は感じた。

そして、俺はエレーナやザギトワが無事だと確認して、これから彼女達と同行した。

「で、ザギトワ。エレーナ。お前達も付いてこないか。」

「うん、ありがとう。私は信雄さんに救われ非常に助かっているよ。」

「えぇ、私もや。私も信っちやオズワルドのお陰で助かったんや。だから、私の家に泊まらせとるから安心せいや。」

「あぁ、ありがとう。ザギトワ。」

俺は彼女達が何より無事で安心し、これからザギトワの家に向かう事にした。

そして、俺はザギトワの家に向かい際、ある事を思い出した。

「で、確かザギトワの実家は、ホテルで合っているよな。」

「えぇ。そうやで。私の実家はオッタピアシティホテルを運営しており、他の家と異なるんや。」

「そうか。なら、俺達をそのホテルに宿泊させられる事が出来るか?」

「勿論や。私のホテルはサイリスタ帝国の聖職者や軍人関係者は宿泊お断り何やけど、アンタらなら宿泊して構わんわ。」

「ありがとうな。ザギトワ。お前もお前の両親も中々、鋭い奴で俺は凄く最高だからな。」

「勿論や。信雄さんが私を救っといたから私の両親も凄く感激や。やから、私もアンタらに恩を返さんとあかんからな。」

「そうだな。ザギトワ。」

俺はザギトワを救ってくれたなら本当に彼女には、後で何らかの感謝をしようと思った。
そんなに大したことではないけど、それで俺は良いと思うから…、

**********

「ほな、着いたで。」

「ザギトワ。ここが、オッタピアシティホテルか?」

「勿論や。ここが私の両親が運営しているホテルやから、ここで会議するとええかもな。」

「あぁ。」

俺はこのホテルの外観を見て凄く良いと安心した。
確かにここだったら、サイリスタ帝国の首都『オッタピア』の中で俺達の隠れ家になると感じ、一安心した。

「ほな、行くで!?」

「当然だ。ここに泊まらないと危ないからな。」

俺達は、この街でいると危ないと感じ、そのままサイリスタシティホテルに入っていった。

すると…、

「おぉ、ザギトワ。アンタが無事で安心してなんぼや。」

「ザギトワが無事でワイは安心したで。」

「あぁ。俺がアイドル大会の闇を追求して彼女とエレーナを救ったからな。」

「あんたがザギトワを救い出したんかい。」

彼女の両親がザギトワが無事で何よりだったから俺は凄く安心した。
彼女の笑顔を見ると凄く綺麗で喜ばしい。
俺はサイリスタ帝国の人間が愛情を奪っていると思うと少し怒りがこみ上げた。

「で、アンタが信雄さん。」

「あぁ。俺がザギトワを救い出した鳩川信雄だ。よろしくな。」

「そうか。アンタが、信雄さんやね。我が娘のザギトワを救ってくれて感謝せんといかんから、アンタらにホテルの部屋をお貸しせんとあかんからな。」

「どうも。俺の処遇は好きにどうぞ。」

「では、10階にある空き部屋においでませ。」

「ありがとう。ザギトワの両親。俺はその恩を後で返します。」

俺はこうして、ザギトワに救ってくれたお陰で両親が納得し、これから最上階から3階下の10回の部屋に向かった。

「ではでは。ここに4人部屋があるが、2部屋に分かれるんやぞ。」

「了解。」

俺はザギトワを救ってくれた恩人だからこそ、俺はこうして安心して過ごせると感じた。

「で、俺はクリアーナ、ザギトワ、アーラと同じ部屋に行くから、オズワルドはスベトラーナとエレーナの部屋に泊まってくれよ。」

「了解。」

「流石は、信雄さんやな。私とクリアーナ、更にはアーラという幼女を止めるとはさすがやぞ。」

「あぁ、でもザギトワ。お前がいたからこそ、俺は無事に救われたんだと思うから。」

「そうなのかい。私もアンタが居なければ間違いなく肉弾接待の餌食になっていたから、それだけで助かっといたわ。」

「流石だ。で、この部屋とオズワルドの部屋にはお風呂があるんだよな。」

「そうや。10階は普段は200ユーロする部屋なんやぞ。」

「200ユーロという事は、サイリスタ帝国の公式通貨はユーロでこの部屋は約26,000円相当になるんだな。」

「その通りや。このシングルは50ユーロ(約65,00円)、ツインは100ユーロするんや。」

「そうか。でも、この部屋提供してありがとうよ。」

「毎度、おおきに。で、信雄さん。私が本当は好きなんやね。」

「あぁ、異性と関わると好きになってり愛情が友情が宿るのは本当みたいだね。」

俺は彼女に感謝しれ、ホテルの一室に宿泊した。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

称号は神を土下座させた男。

春志乃
ファンタジー
「真尋くん! その人、そんなんだけど一応神様だよ! 偉い人なんだよ!」 「知るか。俺は常識を持ち合わせないクズにかける慈悲を持ち合わせてない。それにどうやら俺は死んだらしいのだから、刑務所も警察も法も無い。今ここでこいつを殺そうが生かそうが俺の自由だ。あいつが居ないなら地獄に落ちても同じだ。なあ、そうだろう? ティーンクトゥス」 「す、す、す、す、す、すみませんでしたあぁあああああああ!」 これは、馬鹿だけど憎み切れない神様ティーンクトゥスの為に剣と魔法、そして魔獣たちの息づくアーテル王国でチートが過ぎる男子高校生・水無月真尋が無自覚チートの親友・鈴木一路と共に神様の為と言いながら好き勝手に生きていく物語。 主人公は一途に幼馴染(女性)を想い続けます。話はゆっくり進んでいきます。 ※教会、神父、などが出てきますが実在するものとは一切関係ありません。 ※対応できない可能性がありますので、誤字脱字報告は不要です。 ※無断転載は厳に禁じます

【完結】愛猫ともふもふ異世界で愛玩される

綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
状況不明のまま、見知らぬ草原へ放り出された私。幸いにして可愛い三匹の愛猫は無事だった。動物病院へ向かったはずなのに? そんな疑問を抱えながら、見つけた人影は二本足の熊で……。 食われる?! 固まった私に、熊は流暢な日本語で話しかけてきた。 「あなた……毛皮をどうしたの?」 「そういうあなたこそ、熊なのに立ってるじゃない」 思わず切り返した私は、彼女に気に入られたらしい。熊に保護され、狼と知り合い、豹に惚れられる。異世界転生は理解したけど、私以外が全部動物の世界だなんて……!? もふもふしまくりの異世界で、非力な私は愛玩動物のように愛されて幸せになります。 【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ 2023/09/21……完結 2023/07/17……タイトル変更 2023/07/16……小説家になろう 転生/転移 ファンタジー日間 43位 2023/07/15……アルファポリス HOT女性向け 59位 2023/07/15……エブリスタ トレンド1位 2023/07/14……連載開始

司書ですが、何か?

みつまめ つぼみ
ファンタジー
 16歳の小さな司書ヴィルマが、王侯貴族が通う王立魔導学院付属図書館で仲間と一緒に仕事を頑張るお話です。  ほのぼの日常系と思わせつつ、ちょこちょこドラマティックなことも起こります。ロマンスはふんわり。

追放された宮廷錬金術師、彼女が抜けた穴は誰にも埋められない~今更戻ってくれと言われても、隣国の王子様と婚約決まってたのでもう遅い~

まいめろ
ファンタジー
錬金術師のウィンリー・トレートは宮廷錬金術師として仕えていたが、王子の婚約者が錬金術師として大成したので、必要ないとして解雇されてしまった。孤児出身であるウィンリーとしては悲しい結末である。 しかし、隣国の王太子殿下によりウィンリーは救済されることになる。以前からウィンリーの実力を知っていた 王太子殿下の計らいで隣国へと招かれ、彼女はその能力を存分に振るうのだった。 そして、その成果はやがて王太子殿下との婚約話にまで発展することに。 さて、ウィンリーを解雇した王国はどうなったかというと……彼女の抜けた穴はとても補填出来ていなかった。 だからといって、戻って来てくれと言われてももう遅い……覆水盆にかえらず。

【完結】あなたの思い違いではありませんの?

綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
複数の物語の登場人物が、一つの世界に混在しているなんて?! 「カレンデュラ・デルフィニューム! 貴様との婚約を破棄する」 お決まりの婚約破棄を叫ぶ王太子ローランドは、その晩、ただの王子に降格された。聖女ビオラの腰を抱き寄せるが、彼女は隙を見て逃げ出す。 婚約者ではないカレンデュラに一刀両断され、ローランド王子はうろたえた。近くにいたご令嬢に「お前か」と叫ぶも人違い、目立つ赤いドレスのご令嬢に絡むも、またもや否定される。呆れ返る周囲の貴族の冷たい視線の中で、当事者四人はお互いを認識した。  転生組と転移組、四人はそれぞれに前世の知識を持っている。全員が違う物語の世界だと思い込んだリクニス国の命運はいかに?!  ハッピーエンド確定、すれ違いと勘違い、複数の物語が交錯する。 【同時掲載】小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ 2024/11/19……完結 2024/08/13……エブリスタ ファンタジー 1位 2024/08/13……アルファポリス 女性向けHOT 36位 2024/08/12……連載開始

俺のチートが凄すぎて、異世界の経済が破綻するかもしれません。

埼玉ポテチ
ファンタジー
不運な事故によって、次元の狭間に落ちた主人公は元の世界に戻る事が出来なくなります。次元の管理人と言う人物(?)から、異世界行きを勧められ、幾つかの能力を貰う事になった。 その能力が思った以上のチート能力で、もしかしたら異世界の経済を破綻させてしまうのでは無いかと戦々恐々としながらも毎日を過ごす主人公であった。 

異世界転生でチートを授かった俺、最弱劣等職なのに実は最強だけど目立ちたくないのでまったりスローライフをめざす ~奴隷を買って魔法学(以下略)

朝食ダンゴ
ファンタジー
不慮の事故(死神の手違い)で命を落としてしまった日本人・御厨 蓮(みくりや れん)は、間違えて死んでしまったお詫びにチートスキルを与えられ、ロートス・アルバレスとして異世界に転生する。 「目立つとろくなことがない。絶対に目立たず生きていくぞ」 生前、目立っていたことで死神に間違えられ死ぬことになってしまった経験から、異世界では決して目立たないことを決意するロートス。 十三歳の誕生日に行われた「鑑定の儀」で、クソスキルを与えられたロートスは、最弱劣等職「無職」となる。 そうなると、両親に将来を心配され、半ば強制的に魔法学園へ入学させられてしまう。 魔法学園のある王都ブランドンに向かう途中で、捨て売りされていた奴隷少女サラを購入したロートスは、とにかく目立たない平穏な学園生活を願うのだった……。 ※『小説家になろう』でも掲載しています。

虚無の統括者 〜両親を殺された俺は復讐の為、最強の配下と組織の主になる〜

サメ狐
ファンタジー
———力を手にした少年は女性達を救い、最強の組織を作ります! 魔力———それは全ての種族に宿り、魔法という最強の力を手に出来る力 魔力が高ければ高い程、魔法の威力も上がる そして、この世界には強さを示すSSS、SS、S、A、B、C、D、E、Fの9つのランクが存在する 全世界総人口1000万人の中でSSSランクはたったの5人 そんな彼らを世界は”選ばれし者”と名付けた 何故、SSSランクの5人は頂きに上り詰めることが出来たのか? それは、魔力の最高峰クラス ———可視化できる魔力———を唯一持つ者だからである 最強無敗の力を秘め、各国の最終戦力とまで称されている5人の魔法、魔力 SSランクやSランクが束になろうとたった一人のSSSランクに敵わない 絶対的な力と象徴こそがSSSランクの所以。故に選ばれし者と何千年も呼ばれ、代変わりをしてきた ———そんな魔法が存在する世界に生まれた少年———レオン 彼はどこにでもいる普通の少年だった‥‥ しかし、レオンの両親が目の前で亡き者にされ、彼の人生が大きく変わり‥‥ 憎悪と憎しみで彼の中に眠っていた”ある魔力”が現れる 復讐に明け暮れる日々を過ごし、数年経った頃 レオンは再び宿敵と遭遇し、レオンの”最強の魔法”で両親の敵を討つ そこで囚われていた”ある少女”と出会い、レオンは決心する事になる 『もう誰も悲しまない世界を‥‥俺のような者を創らない世界を‥‥』 そしてレオンは少女を最初の仲間に加え、ある組織と対立する為に自らの組織を結成する その組織とは、数年後に世界の大罪人と呼ばれ、世界から軍から追われる最悪の組織へと名を轟かせる 大切な人を守ろうとすればする程に、人々から恨まれ憎まれる負の連鎖 最強の力を手に入れたレオンは正体を隠し、最強の配下達を連れて世界の裏で暗躍する 誰も悲しまない世界を夢見て‥‥‥レオンは世界を相手にその力を奮うのだった。              恐縮ながら少しでも観てもらえると嬉しいです なろう様カクヨム様にも投稿していますのでよろしくお願いします

処理中です...