モィ バリーブィ～サイリスタ帝国に抗う者たち～

第1章 サイリスタ帝国の謎。

第18話 アイドル大会参加者を救え。

俺は、この大会には裏主催者といると感じていた。
同時に現在、俺は裏主催者を撲殺に成功し、彼は内臓破裂により死亡した事を確認した。
俺はその撲殺状況を確認した後、一安心し…、

「ふぅ～。これで連中は撲殺された。で、クリアーナ。後は、このアイドル大会の参加者を救って助けだそうな。」

「うん。ありがとう。信雄さんがいたからこそ、私は凄く救われたんだよ。」

「そうだな。けど、ここで気を抜くなよ。抜いたら奴らに殺されるから。」

「うんそうだね。」

俺はクリアーナが無事だと思うと身体が凄く楽になった。
彼女がいたからこそ、俺はこの大会のおかしさに気付いたし、裏を調べられる要因になったと…。

そして、こんなに可愛くて強い彼女なんて俺はいないと感じたからこそ、クリアーナを守ったんだ。
だからこそ俺は、彼女の優しさと強さを兼ね備えているからこそ、彼女と共にこの大会の闇を暴く事に成功したと感じ、他の場所も調べようとする意気込みが感じ取れたんだ。

「さぁ、他の場所にも行って、この大会の参加者を救ってやるぞ。」

「うん。私もそうして彼女達の小児性愛や悪魔崇拝の魔の手から救ってもらうから。」

俺はクリアーナの無事を確認し、彼女と共にこれから他のアイドル大会の参加者が無事なのか確認しようとした。

すると…、

「やっ、やめへんか。アンタ達なんか、人の初めてを奪うとは、どんだけ外道な輩なんや。」

「うるせぇんだよ。女やひ弱な男、上に兄弟を持つ男なんかは皆下等生物なんだよ。人間として扱われるのは男らしい長子長男だけだ。」

俺はその言葉を聞いて、凄い嫌悪感のある態度に変わった。
それは俺はそれが原因で酷い目に遭った事をより理解しているからだ。
長子相続制度と男尊女卑を併せ持つと非常に厄介な事になる事を俺は実感している。

何故なら、長子相続制度と男尊女卑を併せ持つ国では長子長男だけが人間扱いされ、女性や上に兄弟のいる男性は人間扱いされず下等市民扱いされる。

つまり、長子長男だけが特権を与えられる長子ホモソーシャルが形成されやすい。
ホモソーシャルでもその社会に入れるのは長子長男だけで上に兄弟がいる男性はそれが出来ない。
だから、裏口入学が効くのは長子長男だけになる。
俺はその話を聞いて、オリガ姉妹の弟が本当に彼らに生贄にされている不安が脳裏によぎった。

上に兄弟がいる男の子なら、間違いなく彼らの生贄にされると。

もし、これが本当ならば、彼がサイリスタ帝国の小児性愛の犠牲者になっている可能性が確実にあるのは避けられなかった。

「おい。お前達。まさか、長子長男だけが人間扱いするとはどんな外道な奴なんだよ。」

「はっ。長子長男だけが人間扱いされるのはサイリスタ帝国の特徴だろ。特に妹が下にいる長男はその恩恵を特に得るのは当然に決まっている。長子ホモソーシャルでは長子長男だけが特別な権限与えて当たり前な点をお前は知らないんだろうが。」

「はぁ!?何を言っているんだ。」

ふざけんなよ!!

俺には姉がいるし、ロシアで凄く良い研究している。
しかも、彼女は凄く勤勉で秀才だから俺は凄く立派だと思うぞ。

それなのに、お前達は長子長男だけが人間扱いする長子ホモソーシャルを平気で行うなんて、どういう神経しているんだ。
裏口入学も長子長男だけしか聞かないし、長子長男以外は不当な減点を行う事で大学入試問題では長子ホモソーシャルを構成した実態を知れば、上に兄弟がいる男性は裏口入学は通用しない。

それを分からない連中だと俺は理解してしまう…。
だったら、俺が連中に痛い目に遭わせて、ボコボコにしてやるからな…、

「意見が通らないなら。お前達を撲殺するからな。」

「ふっ。お前は上に姉がいそうな人間だな。上に兄弟がいる男は人間じゃねぇんだよ。」

「へぇ～。お前は長子長男に何でそこまで特権を与えたいんだよ。クズが。」

俺は彼の行動は間違いなく長子長男だと分かり、同時に彼が何故、男尊女卑で長子長男教なのが大体、想像できた。
長子長男に特権を与えるのは儒教かプロテスタントの国に多い。
長子長男は内部告発されにくいから上にとって非常に御しやすいと思うからな。
だから、俺は長子長男社会の盲点を知っていた。

恐らく、サイリスタ帝国の司祭は女人禁制の環境だが、その男性もほぼ全員が長子長男ばかりの環境にいるからだと俺は感じている。
それ故に俺は奴らの行動が少しずつ見えてきた気がした。

彼らが長子ホモソーシャルを形成しているのは、そうでないと社会を構成出来ないからだ。
俺は戦意を立ちながらも恐怖を感じた所為か、鳥肌が立ってしまった。

「信雄さん。大丈夫?」

「クリアーナ。俺は大丈夫だ。俺は、彼らの行動を見て少し考えた事があるからな。」

「そうだね。やっぱり、アンタは私やこの国を救い出す救世主だと私は思っているよ。だから、助けてね。」

「そうだな。お前を見ると凄く最高の天使に見えてくるから俺は安心した。女性でも強いくて可愛い奴がいるから俺はアンタが好きなんだ。」

「ふふっ。互いに面白いやり取りしている。」

お前も俺も理解していた最高だから大丈夫だよ。

だから、俺はクリアーナの為にも奴達を倒そうと感じた。

そして、俺は奴達を倒して、アイドル大会参加者を1人救った。