パーティから追放されたのは神に選ばれし救世主だった。～チートスキルで元のパーティを見返し、全知全能の冒険者になってやる！～

第128話 激しい戦いと成長

ミレイは起き上がると、バルクを睨みつける。
次の瞬間、ミレイの姿が消えた。
バルクは辺りを見渡す。
すると、背後から声が聞こえた。
バルクが振り返った時にはもう遅かった。
ミレイの蹴りがバルクを襲う。
バルクは防御するが、そのまま壁まで蹴られた。
更に追い打ちをかけるように、何度もバルクを殴る。
バルクは血塗れになって倒れる。
そこにルミナスが現れた。
ルミナスは手を掲げると、魔法陣が現れた。
そこから光輝く鎖が出現して、ミレイを拘束した。
ミレイは暴れるが、抜け出せない。
ルミナスは、ミレイに近づき、手をかざす。
すると、ミレイの動きが止まった。
ルミナスは回復魔法の呪文を唱える。
バルクに光が降り注ぐ。
傷が塞がっていく。
ルミナスの回復魔法により。

「ありがとう、助かったよ。ルミナスちゃん」
「いえいえ」
「それじゃあ、トドメといこうか」
「はい！」

バルクはミレイに向かって駆け出した。
ミレイは抵抗しようとする。
しかし、ルミナスはミレイを縛っている。

「邪魔です」

ルミナスは光の鎖を操って、ミレイの身体を切り裂く。

「これで終わりです」

ルミナスはミレイに向けて、浄化の炎を放った。
ミレイは悲鳴を上げる暇もなく燃え尽きた。

「しかし、ルミナスちゃん、成長したね」
「はい。ハルトのためですから！」

ルミナスは笑顔だ。
そんな笑顔を切り裂く声が。

「ふはははは！私はただの囮。ここからはベヒシュタイン様が相手だ！」

灰になりながら叫ぶミレイ、

「何！？」
バルクとルミナスが警戒していると、空間が裂けて何かが出てきた。
それは巨大な蛇だった。

「嘘……」

ルミナスは驚愕していた。