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第98話 昔からの恋人?
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「君の力が必要なんだよ」
「わ、わたしの?」
「うん」
「私の力は神の奇跡です」
「知っていますよ」
「じゃ、なぜ?」
「うーん……。君は綺麗だろ」
「き、きれい!?」
聖女の顔が赤くなる。
やっぱり照れるか。
まぁ、当たり前だよな。
「それに、可愛らしい」
「か、かわいい!?」
聖女リリカの顔が、ますます顔が赤くなっていく。
耳まで真っ赤っか。
「うん。そういうこと」
「ふぇ~」
何故だろう。
初めての対面。
そして、聖女に対してフランクに話せる。
ハルトは人見知りだ。
それは転生前も転生後もそうだと自負している。
そのハルトが、初対面のしかも聖女に気負いも緊張も無く、ため口で話せている。
何故だ?
ハルトは戸惑いながらも、聖女と対話する。
「ハルトにそんなこと言われるとなんか照れる」
聖女が言う。
「なんで?」
「だって、私まだ子供だもん」
「関係ないよ」
「でも、背も低いし、おっぱい大きいし」
「別にいいじゃん。おっぱい大きいのは」
「そうかな?」
「うん。それが聖女の条件なら、みんな聖女になれる」
「えっ、それってどういう意味?」
「ああ、つまりね。おっぱいが大きいから、聖女っていうなら、誰でも聖女になる資格があるってことだ」
「え、どういうこと?」
「だってさ、世の中のほとんどの男は、女性のおっぱいで生きている。そう、男なんて、ただ単におっぱいで出来てると言ってもいい」
「ぷっ!何言ってるの」
聖女は笑っていた。
「笑うところじゃないぞ」
「ごめんなさい。あまりにも突拍子も無いことを言うから」
こんな冗談を言い合えるなんて。
リリカも楽しそうだ。
そう、まるで二人は昔からの恋人みたいだった。
「ねえ、ハルト」
「なんだい、聖女様」
「私、あなたのことが好きになったかも」
「えっ!」
ハルトは驚いた。
まさか、いきなり告白されるとは思わなかった。
「俺のこと好きなの?」
「うん」
「どうして?」
「分かんないけど、好きになっちゃった」
「そうなのか……」
「ダメ?」
「いや、全然OKです」
「ホント!」
「ああ、もちろん」
「やったぁ!」
聖女リリカは両手を挙げて喜んでいた。
「わ、わたしの?」
「うん」
「私の力は神の奇跡です」
「知っていますよ」
「じゃ、なぜ?」
「うーん……。君は綺麗だろ」
「き、きれい!?」
聖女の顔が赤くなる。
やっぱり照れるか。
まぁ、当たり前だよな。
「それに、可愛らしい」
「か、かわいい!?」
聖女リリカの顔が、ますます顔が赤くなっていく。
耳まで真っ赤っか。
「うん。そういうこと」
「ふぇ~」
何故だろう。
初めての対面。
そして、聖女に対してフランクに話せる。
ハルトは人見知りだ。
それは転生前も転生後もそうだと自負している。
そのハルトが、初対面のしかも聖女に気負いも緊張も無く、ため口で話せている。
何故だ?
ハルトは戸惑いながらも、聖女と対話する。
「ハルトにそんなこと言われるとなんか照れる」
聖女が言う。
「なんで?」
「だって、私まだ子供だもん」
「関係ないよ」
「でも、背も低いし、おっぱい大きいし」
「別にいいじゃん。おっぱい大きいのは」
「そうかな?」
「うん。それが聖女の条件なら、みんな聖女になれる」
「えっ、それってどういう意味?」
「ああ、つまりね。おっぱいが大きいから、聖女っていうなら、誰でも聖女になる資格があるってことだ」
「え、どういうこと?」
「だってさ、世の中のほとんどの男は、女性のおっぱいで生きている。そう、男なんて、ただ単におっぱいで出来てると言ってもいい」
「ぷっ!何言ってるの」
聖女は笑っていた。
「笑うところじゃないぞ」
「ごめんなさい。あまりにも突拍子も無いことを言うから」
こんな冗談を言い合えるなんて。
リリカも楽しそうだ。
そう、まるで二人は昔からの恋人みたいだった。
「ねえ、ハルト」
「なんだい、聖女様」
「私、あなたのことが好きになったかも」
「えっ!」
ハルトは驚いた。
まさか、いきなり告白されるとは思わなかった。
「俺のこと好きなの?」
「うん」
「どうして?」
「分かんないけど、好きになっちゃった」
「そうなのか……」
「ダメ?」
「いや、全然OKです」
「ホント!」
「ああ、もちろん」
「やったぁ!」
聖女リリカは両手を挙げて喜んでいた。
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