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第51話 姉さん
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ハルトの顔が赤く染まる。
ハルトにとって異世界に来て本当の仲間ができた瞬間であった。
謁見が終わると、一旦、先程の応接室に戻ることになった。
「ラインハルホ国王ってダンディなおじさまって感じでかっこいいわぁ」
ルミナスの目がハートマークだ。
鼻の下を伸ばしている。
その横にはフィリアがいる。
彼女は少し興奮が冷めやらない様だ。
そして、その対面にはバルクが座っている。
ハルトは窓辺に立ち、城下町を見下ろす。
ルオーが全員を見渡し、こう言った。
「この後、食事会を開きます。そこでまた国王と今後のことについて話しましょう」
そう言い残し、去って行った。
ハルトはお腹が空いていたので、丁度よかった。
ハルトは一人でゆっくりと座り、お茶を飲みながら寛いだ。
そして、窓から見える景色を眺めていた。
すると、扉が開いた。
「フィリア、久しぶりね。そして、バルク兄さんも」
ピンク色のドレスを着た金色の巻き髪、そして白い肌の女が入って来た。
その顔立ちはフィリアによく似ている。
そして、胸元が大きく開いているのが印象的だった。
ハルトはその胸に目を奪われる。
(大きい)
フィリアを呼び捨てにしたということは……
「姉さん」
やはり、フィリアの顔を見ると、分かる。
その女を見る懐かしい様なものを見る目。
少しほころび、少し恥ずかし気な仕草。
久しく会ってない身内に対して、少し戸惑っているような。
「ルオーから聞いたよ。フィリアが大変だったって」
「うん」
「で、そっちがハルト君だよね?」
「あ、はい」
「私は、この国の王女、ラフィーナ・ラインハルホです。よろしくね」
妹のフィリアと違って姉のラフィーナはフランクだ。
「は、はい。はじめまして」
頭を下げた時、ハルトはついファリーナの大きな胸に目が行く。
ハルトの足に激痛が走った。
踏まれている。
ルミナスの足がハルトの足をグリグリ踏みつけている。
(自分は、ラインハルホ国王に見とれてたくせに)
とハルトは思った。
「ラフィーナ姉さんは、ラインハルホ国王の息子、つまりラインハルホ王国の王子に嫁いでいるのです」
フィリアがラフィーナのことを説明する。
そして、ラフィーナも説明をする。
二人は姉妹だが歳は五歳離れているらしい。
ということは、ラフィーナは二十一歳。
「ここに嫁いでからもう三年。そろそろガーレットに戻りたいわ。あそこの方が、カッコいい男が多いし」
「もう。姉さんったら」
「でも、本当にそう思うんだもん」
二人の会話を聞いていてハルトはふと思った。
(俺、ラノベだとハーレムルート一直線じゃねぇか?)
それはそれで悪くないが……とハルトは考えてしまった。
「ラフィーナ姉さん。今、ガーレットは大変なのよ」
「分かってるって。ルオーに聞いたわ」
「ならいいけど……」
「ところで、ルオーの言う通り、ハルト君は救世主なんだって?」
「そうなんです! ハルトは救世主なんですよ!」
「そっかぁ。やっぱりハルト君は凄いのね」
「はい!ところで、ラフィーナさんは何で、ラインハルホに嫁いだのですか?」
ハルトが質問した。
「私? 私が結婚した理由は、この国には、ガーレットより強い人がいるからかなあ」
「え!?」
ハルトは驚いた。
ハルトにとって異世界に来て本当の仲間ができた瞬間であった。
謁見が終わると、一旦、先程の応接室に戻ることになった。
「ラインハルホ国王ってダンディなおじさまって感じでかっこいいわぁ」
ルミナスの目がハートマークだ。
鼻の下を伸ばしている。
その横にはフィリアがいる。
彼女は少し興奮が冷めやらない様だ。
そして、その対面にはバルクが座っている。
ハルトは窓辺に立ち、城下町を見下ろす。
ルオーが全員を見渡し、こう言った。
「この後、食事会を開きます。そこでまた国王と今後のことについて話しましょう」
そう言い残し、去って行った。
ハルトはお腹が空いていたので、丁度よかった。
ハルトは一人でゆっくりと座り、お茶を飲みながら寛いだ。
そして、窓から見える景色を眺めていた。
すると、扉が開いた。
「フィリア、久しぶりね。そして、バルク兄さんも」
ピンク色のドレスを着た金色の巻き髪、そして白い肌の女が入って来た。
その顔立ちはフィリアによく似ている。
そして、胸元が大きく開いているのが印象的だった。
ハルトはその胸に目を奪われる。
(大きい)
フィリアを呼び捨てにしたということは……
「姉さん」
やはり、フィリアの顔を見ると、分かる。
その女を見る懐かしい様なものを見る目。
少しほころび、少し恥ずかし気な仕草。
久しく会ってない身内に対して、少し戸惑っているような。
「ルオーから聞いたよ。フィリアが大変だったって」
「うん」
「で、そっちがハルト君だよね?」
「あ、はい」
「私は、この国の王女、ラフィーナ・ラインハルホです。よろしくね」
妹のフィリアと違って姉のラフィーナはフランクだ。
「は、はい。はじめまして」
頭を下げた時、ハルトはついファリーナの大きな胸に目が行く。
ハルトの足に激痛が走った。
踏まれている。
ルミナスの足がハルトの足をグリグリ踏みつけている。
(自分は、ラインハルホ国王に見とれてたくせに)
とハルトは思った。
「ラフィーナ姉さんは、ラインハルホ国王の息子、つまりラインハルホ王国の王子に嫁いでいるのです」
フィリアがラフィーナのことを説明する。
そして、ラフィーナも説明をする。
二人は姉妹だが歳は五歳離れているらしい。
ということは、ラフィーナは二十一歳。
「ここに嫁いでからもう三年。そろそろガーレットに戻りたいわ。あそこの方が、カッコいい男が多いし」
「もう。姉さんったら」
「でも、本当にそう思うんだもん」
二人の会話を聞いていてハルトはふと思った。
(俺、ラノベだとハーレムルート一直線じゃねぇか?)
それはそれで悪くないが……とハルトは考えてしまった。
「ラフィーナ姉さん。今、ガーレットは大変なのよ」
「分かってるって。ルオーに聞いたわ」
「ならいいけど……」
「ところで、ルオーの言う通り、ハルト君は救世主なんだって?」
「そうなんです! ハルトは救世主なんですよ!」
「そっかぁ。やっぱりハルト君は凄いのね」
「はい!ところで、ラフィーナさんは何で、ラインハルホに嫁いだのですか?」
ハルトが質問した。
「私? 私が結婚した理由は、この国には、ガーレットより強い人がいるからかなあ」
「え!?」
ハルトは驚いた。
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