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第47話 城内へ!
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ラインハルホ王国の城下町はにぎやかだ。
大通りに面して多数の商店が並んでいる。
それを横目に見ながら、兵士に先導され進んでいくハルト一行。
やがて城門が見えて来た。
城内に入ると、先程の兵士が駆け寄ってくる。
「フィリア様、お怪我の方は大丈夫ですか?」
「はい」
どうやら城下町の入り口にいた兵士達からの連絡がすでに届いていた様だ。
「ささ、まずは姫、国王に会う前に着替えましょう」
禿げ頭の貴族らしき男が現れた。
「あなたは?」
「私はこの国の大臣、ルオーです」
ルオーは頭を下げた。
フィリアはスカートを摘み、貴族の礼をする。
ルオーはフィリアを別室へ連れて行こうとする。
「あ、あの、私、このままで良いです」
フィリアが答える。
「え?しかし……」
戸惑うルオー。
「この服のままの方が、私の覚悟を感じ取ってもらえると思うのです。お願いします」
「ふぅー」
フィリアの言葉を聞いたルオーは息を大きく吐いた。
そして、頭を深く下げる。
「申し訳ありません。失念しておりました。確かにそのお姿の方が、我が国王にもガーレット王国の窮状が伝わるでしょう」
「はい」
フィリアが返事をする。
「では、フィリア姫。長旅でお疲れでしょう。ラインハルホ国王は今、公務の途中。戻って来るまでそこの応接室で休まれてください」
「はい。ありがとうございます」
フィリアは笑顔で答えた。
「こちらです」
案内されるまま、応接室に通されたハルト達。
フィリアは豪華なソファーに腰を下ろし、足を組む。
その所作はとても優雅だ。
ただ、顔についた血糊が気になる。
ハルトはハンカチを取り出し、フィリアに手渡した。
「あら?これは……」
「顔を拭くといいよ」
ハルトはフィリアに言った。
「え?でも……いいのですか?」
「もちろん。ボロボロの服でも十分伝わると思います。フィリア姫は綺麗な顔の方がいい」
「じゃぁ、遠慮なく」
フィリアは嬉しそうに血糊を拭き取る。
「ハルト君。君、なかなかの色男だね」
「え?」
「いつか刺されるよ。フィリアに優しくしてると」
バルクの指差す先には、怒りの炎に萌える瞳をハルトに向けたルミナスがいた。
大通りに面して多数の商店が並んでいる。
それを横目に見ながら、兵士に先導され進んでいくハルト一行。
やがて城門が見えて来た。
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「はい」
どうやら城下町の入り口にいた兵士達からの連絡がすでに届いていた様だ。
「ささ、まずは姫、国王に会う前に着替えましょう」
禿げ頭の貴族らしき男が現れた。
「あなたは?」
「私はこの国の大臣、ルオーです」
ルオーは頭を下げた。
フィリアはスカートを摘み、貴族の礼をする。
ルオーはフィリアを別室へ連れて行こうとする。
「あ、あの、私、このままで良いです」
フィリアが答える。
「え?しかし……」
戸惑うルオー。
「この服のままの方が、私の覚悟を感じ取ってもらえると思うのです。お願いします」
「ふぅー」
フィリアの言葉を聞いたルオーは息を大きく吐いた。
そして、頭を深く下げる。
「申し訳ありません。失念しておりました。確かにそのお姿の方が、我が国王にもガーレット王国の窮状が伝わるでしょう」
「はい」
フィリアが返事をする。
「では、フィリア姫。長旅でお疲れでしょう。ラインハルホ国王は今、公務の途中。戻って来るまでそこの応接室で休まれてください」
「はい。ありがとうございます」
フィリアは笑顔で答えた。
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案内されるまま、応接室に通されたハルト達。
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ただ、顔についた血糊が気になる。
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「あら?これは……」
「顔を拭くといいよ」
ハルトはフィリアに言った。
「え?でも……いいのですか?」
「もちろん。ボロボロの服でも十分伝わると思います。フィリア姫は綺麗な顔の方がいい」
「じゃぁ、遠慮なく」
フィリアは嬉しそうに血糊を拭き取る。
「ハルト君。君、なかなかの色男だね」
「え?」
「いつか刺されるよ。フィリアに優しくしてると」
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