19 / 136
第19話 ジョブ、スキル鑑定
しおりを挟む
ハルトは呟く。
教会の前には行列が出来ていた。
その最後尾に並ぶ。
「この人たちは、皆、ジョブ認定とスキル鑑定に来ているのですか?」
「ま、そういう人もいるが、礼拝に来ている人や治癒に来ている人が対多数だよ」
ハルトの疑問にバルクが応える。
「ハルトさん、教会は初めてですか?」
「ええ。フィリアさん。初めてです」
「そうなんですか。実は私も久しぶりで……」
「フィリア姫も教会に?」
「はい。子供の頃は、王宮の教会によく遊びに行ってました」
フィリアは笑顔で応えた。
そして、その笑顔に心を奪われた。
ハルトはフィリアの横顔に見惚れていた。
「ハルトさん? どうしました?」
視線に気付いたフィリアがハルトを見つめる。
「あ、いえ、何でもないです」
ハルトは慌てて目を逸らす。
バルクが笑いながらハルトの肩を叩いた。
「ははは。ハルト君、見とれてたね」
「バルクさん……」
ハルトは恥ずかしくなり顔を赤らめる。
フィリアは微笑みを浮かべたまま、ハルトの耳元で囁いた。
「ハルトさんの気持ちは嬉しいです。でも、今は我慢してください」
「フィリアさん……!」
ハルトの顔が真っ赤になる。
バルクがまた笑う。
「はははは! まったく。フィリアは小悪魔だな。意識せずそういうことを出来るところは変わってないな」
「もう、バルク兄さん。小悪魔なんてひどい!」
フィリアは頬を膨らませる。
フィリアはバルクとやりとりするのが嬉しくてたまらない様だ。
それでハルトにわざと、ちょっかいを出している。
(困った姫だな)
被害者のハルトはため息をついた。
「お待たせ致しました。こちらへどうぞ」
ようやくハルト達の順番が回ってきた。
黒いローブを着た牧師様がいた。
「ハルトさんですね。ジョブ認定とスキル鑑定ということで、それぞれ金貨10枚、寄付願います」
「え!?」
ハルトは驚く。
「高いですね」
「仕方ありません。神は誠意を望んでいます」
「私が払おう」
バルクが代わりに払ってくれた。
「では、ハルトさん、奥の部屋へ」
ハルトだけが案内されるまま別室に入った。
部屋の中は大きな水晶玉があった。
「さて、始めましょう」
ハルトは椅子に座った。
牧師はハルトの手を握る。
すると、ハルトの中に何かが流れ込んでくる感覚を覚えた。
「おや? これは……」
牧師は手を離す。
「ハルトさん、あなたには神から【救世主】のジョブが与えられています」
「はい?」
ハルトはキョトンとする。
「ハルトさん、ジョブ鑑定の結果はスキル鑑定と同じ結果が出ます。つまり、あなたのステータスはこうなります」
ハルトの前にウインドウが現れた。
名前:ハルト・カミカゼ
種族:人族
性別:男
年齢:15歳(278年)
レベル:25
HP :2500/2500
MP :100/100
S P :1000
筋力 :3000
耐久力:5000
素早さ:2000
魔力 :500
精神力:300
運 :50
状態 :健康
職業 :救世主 固有
スキル
剣聖 LV6
剣身体強化LV5
「うわー、凄いな。これが俺のステータスか」
ハルトは自分のステータスを見て感動していた。
教会の前には行列が出来ていた。
その最後尾に並ぶ。
「この人たちは、皆、ジョブ認定とスキル鑑定に来ているのですか?」
「ま、そういう人もいるが、礼拝に来ている人や治癒に来ている人が対多数だよ」
ハルトの疑問にバルクが応える。
「ハルトさん、教会は初めてですか?」
「ええ。フィリアさん。初めてです」
「そうなんですか。実は私も久しぶりで……」
「フィリア姫も教会に?」
「はい。子供の頃は、王宮の教会によく遊びに行ってました」
フィリアは笑顔で応えた。
そして、その笑顔に心を奪われた。
ハルトはフィリアの横顔に見惚れていた。
「ハルトさん? どうしました?」
視線に気付いたフィリアがハルトを見つめる。
「あ、いえ、何でもないです」
ハルトは慌てて目を逸らす。
バルクが笑いながらハルトの肩を叩いた。
「ははは。ハルト君、見とれてたね」
「バルクさん……」
ハルトは恥ずかしくなり顔を赤らめる。
フィリアは微笑みを浮かべたまま、ハルトの耳元で囁いた。
「ハルトさんの気持ちは嬉しいです。でも、今は我慢してください」
「フィリアさん……!」
ハルトの顔が真っ赤になる。
バルクがまた笑う。
「はははは! まったく。フィリアは小悪魔だな。意識せずそういうことを出来るところは変わってないな」
「もう、バルク兄さん。小悪魔なんてひどい!」
フィリアは頬を膨らませる。
フィリアはバルクとやりとりするのが嬉しくてたまらない様だ。
それでハルトにわざと、ちょっかいを出している。
(困った姫だな)
被害者のハルトはため息をついた。
「お待たせ致しました。こちらへどうぞ」
ようやくハルト達の順番が回ってきた。
黒いローブを着た牧師様がいた。
「ハルトさんですね。ジョブ認定とスキル鑑定ということで、それぞれ金貨10枚、寄付願います」
「え!?」
ハルトは驚く。
「高いですね」
「仕方ありません。神は誠意を望んでいます」
「私が払おう」
バルクが代わりに払ってくれた。
「では、ハルトさん、奥の部屋へ」
ハルトだけが案内されるまま別室に入った。
部屋の中は大きな水晶玉があった。
「さて、始めましょう」
ハルトは椅子に座った。
牧師はハルトの手を握る。
すると、ハルトの中に何かが流れ込んでくる感覚を覚えた。
「おや? これは……」
牧師は手を離す。
「ハルトさん、あなたには神から【救世主】のジョブが与えられています」
「はい?」
ハルトはキョトンとする。
「ハルトさん、ジョブ鑑定の結果はスキル鑑定と同じ結果が出ます。つまり、あなたのステータスはこうなります」
ハルトの前にウインドウが現れた。
名前:ハルト・カミカゼ
種族:人族
性別:男
年齢:15歳(278年)
レベル:25
HP :2500/2500
MP :100/100
S P :1000
筋力 :3000
耐久力:5000
素早さ:2000
魔力 :500
精神力:300
運 :50
状態 :健康
職業 :救世主 固有
スキル
剣聖 LV6
剣身体強化LV5
「うわー、凄いな。これが俺のステータスか」
ハルトは自分のステータスを見て感動していた。
0
お気に入りに追加
355
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

もしかして寝てる間にざまぁしました?
ぴぴみ
ファンタジー
令嬢アリアは気が弱く、何をされても言い返せない。
内気な性格が邪魔をして本来の能力を活かせていなかった。
しかし、ある時から状況は一変する。彼女を馬鹿にし嘲笑っていた人間が怯えたように見てくるのだ。
私、寝てる間に何かしました?
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。



婚約破棄?一体何のお話ですか?
リヴァルナ
ファンタジー
なんだかざまぁ(?)系が書きたかったので書いてみました。
エルバルド学園卒業記念パーティー。
それも終わりに近付いた頃、ある事件が起こる…
※エブリスタさんでも投稿しています
スキルが【アイテムボックス】だけってどうなのよ?
山ノ内虎之助
ファンタジー
高校生宮原幸也は転生者である。
2度目の人生を目立たぬよう生きてきた幸也だが、ある日クラスメイト15人と一緒に異世界に転移されてしまう。
異世界で与えられたスキルは【アイテムボックス】のみ。
唯一のスキルを創意工夫しながら異世界を生き抜いていく。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる