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第46話 初めてのクエストではりきる勇者の末裔とそれを阻止しようとする村人!
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『巨人の塔にいる巨人の討伐』クエストイベント。
結果によって以下の様に分岐が発生する。
リムルがカイトより多くモンスターを倒せば、カイトはリムルの仲間にならなければならない。
逆に、
カイトがリムルより多くモンスターを倒せば、カイトはリムルの仲間にならなくてもよい。
つまり、俺がリムルよりも多くモンスターを狩れば、俺は自由の身だ。
リムルはこのクエストで、俺より強いところを見せて、俺を自分達の仲間にしようとしているのだ。
リムルの汚名挽回のためのイベントでもある。
だが--
前にも言ったように俺は、もうレベル38。
リムルはレベル21。
俺が多数のモンスターを狩ることが出来るのは目に見えている。
俺がこの意味のないサブクエストを発生させたのは、リムルに更なる屈辱を与えるためだ。
俺が全てのモンスターを狩り、リムルに何も出来ない無様な姿を皆に晒させること。
これ大事。
◆
「ここだな」
巨人の塔。
王都から10キロメートルほど離れた砂漠の真ん中に立つ。
100メートルはある大きなレンガ造りの5階建ての塔だ。
かつて魔王が監視台として作ったとも言われている。
各階には、3から10メートルほどの巨人がいる。
巨人は知力は低いが、とにかくパワーが強い。
素早さは劣るが、追い付かれて一撃を喰らえば致命傷だ。
魔法に弱い特性を持つ。
防御力の高い壁役が引きつけて、後衛の魔導士で仕留めるのがいいだろう。
「さてと……」
俺が皆にそう指示を出そうとする間に……
あ!
「おい、リムル!勝手に入るんじゃねー!」
俺の話など聞く耳を持たないNPCのリムルはズンズンと塔の中に入って行った。
「まったく……」
イベント的にこいつは死ぬはずは無いだろう。
かといってほっておくわけにもいかない。
俺が先回りしてこいつの獲物を狩るつもりなのだから。
◆
巨人の塔一階
ミナミの声が脳内に響く。
一階の床から生えた柱が二階の床を支えている。
柱の間のカラス窓から青い空と砂漠が見える。
神殿の様な構造だ。
「おおお、いおあいあ!」
「おおおお!」
さっそく、巨人たちが俺たちに気付いて振り向いていた。
結果によって以下の様に分岐が発生する。
リムルがカイトより多くモンスターを倒せば、カイトはリムルの仲間にならなければならない。
逆に、
カイトがリムルより多くモンスターを倒せば、カイトはリムルの仲間にならなくてもよい。
つまり、俺がリムルよりも多くモンスターを狩れば、俺は自由の身だ。
リムルはこのクエストで、俺より強いところを見せて、俺を自分達の仲間にしようとしているのだ。
リムルの汚名挽回のためのイベントでもある。
だが--
前にも言ったように俺は、もうレベル38。
リムルはレベル21。
俺が多数のモンスターを狩ることが出来るのは目に見えている。
俺がこの意味のないサブクエストを発生させたのは、リムルに更なる屈辱を与えるためだ。
俺が全てのモンスターを狩り、リムルに何も出来ない無様な姿を皆に晒させること。
これ大事。
◆
「ここだな」
巨人の塔。
王都から10キロメートルほど離れた砂漠の真ん中に立つ。
100メートルはある大きなレンガ造りの5階建ての塔だ。
かつて魔王が監視台として作ったとも言われている。
各階には、3から10メートルほどの巨人がいる。
巨人は知力は低いが、とにかくパワーが強い。
素早さは劣るが、追い付かれて一撃を喰らえば致命傷だ。
魔法に弱い特性を持つ。
防御力の高い壁役が引きつけて、後衛の魔導士で仕留めるのがいいだろう。
「さてと……」
俺が皆にそう指示を出そうとする間に……
あ!
「おい、リムル!勝手に入るんじゃねー!」
俺の話など聞く耳を持たないNPCのリムルはズンズンと塔の中に入って行った。
「まったく……」
イベント的にこいつは死ぬはずは無いだろう。
かといってほっておくわけにもいかない。
俺が先回りしてこいつの獲物を狩るつもりなのだから。
◆
巨人の塔一階
ミナミの声が脳内に響く。
一階の床から生えた柱が二階の床を支えている。
柱の間のカラス窓から青い空と砂漠が見える。
神殿の様な構造だ。
「おおお、いおあいあ!」
「おおおお!」
さっそく、巨人たちが俺たちに気付いて振り向いていた。
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