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第15話 田舎暮らし

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アリシアは、僕を見つめると言った。
真剣な表情だ。
これは本気だ。
僕は覚悟を決めた。
アリシアの顔が近づいて来る。
僕は目を閉じた。
そして、唇が触れ合う。
その瞬間だった。

「アリシア! 抜け駆けは許さない!」

イリアスが間に入ってきたのだ。
イリアスは、僕を押し倒すと馬乗りになって来た。
そして、強引にキスをしてくる。
しかも、舌を入れてきた。
僕は、されるがままになっていた。
しばらくして、ようやく解放される。
はあはあと息を荒くしている。

「ソウマは私のものなんだから!」

イリアスは叫んだ。
そして、今度は僕の上に跨がってくる。
そして、胸を押し付けてきた。
さらに激しく身体を動かして、アピールしているようだ。
僕は、興奮した。
イリアスの服を脱がせる。
イリアスは抵抗しなかった。
僕は、我慢出来なくなり、イリアスを抱いた。
そして、僕は果てた。
イリアスは満足そうな顔をしている。
僕は、賢者タイムに入っていた。
さっきまであんなに積極的だったのに、今はしおらしい態度を見せている。
恥ずかしそうにしている。
僕は、そんなイリアスを抱きしめた。

「ソウマ、ひどい。私も……」

アリシアも混ざりたいと懇願しているようだったが、今日はもう遅いのでまた今度と言うことになった。
お預けを喰らったアリシアは悔しそうにシーツの端を噛む。

放置プレイ最高。

次の日、僕達は、宿を引き払うと王都を出た。
向かう先は、田舎。

「スローライフするぞ!」
「おー」

僕達は、馬車に乗って旅立ったのであった。
僕達は、田舎に向かっている。
道端には野生の花々が咲き誇っていた。

「綺麗だな」

僕は呟いた。
アリシアとイリアスが笑顔でこちらを見て微笑んでいる。

「どうしたんだ?」

僕は尋ねた。

「ううん、何でもないよ」
「ソウマは可愛いなって思っただけ」

2人は答えてくれた。

「嬉しいね」

僕は照れた。
しばらく進むと、森が見えて来た。
鬱蒼と茂っている。
中に入ると魔物が出そうだ。
馬車を止める。
僕達は森の中に入って行った。
しばらく歩くと、小さな村があった。
民家が数件並んでいる。
人の気配はない。

「ここ良くね?」
「いいと思う」
「さんせー」

3人で相談し、ここに決めた。
早速、家を建てる事にしたのだが……。
何が良いだろう? ログハウスみたいな感じにしてみようか。
木を切り倒し、乾燥させる作業を行う。
その間、アリシアとイリアスは、狩りに行ってくれた。
その間に、家の骨組みを作る。
木材を組んでいくのだ。
なかなか難しい。
釘がないから、どうしても歪んでしまう。
それでも何とか完成させ、屋根を乗せた。
後は内装だけだな。
壁紙や床板などを用意して張り付けていく。
家具も作らないとな。
ベッドとかテーブルが必要だろ。
部屋割りも決めないとな。
1階をリビング兼ダイニングキッチンにし、2階は寝室にした。
トイレとお風呂場も作った。
これで大丈夫かな?
まぁ、住めば都っていうしな。
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