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第2章 原作が始まった!
変な研究ラボ
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えっ!?
誰?この人たち?
「あなたが、ローザ様ですね!こんにちは。魔物研究部の部長、ラールです。それでは早速、魔物の特徴や、倒した方法を教えてください!」
あ、魔物研究部が責任取るのね。
「魔物は、牛と蜘蛛が混ざったような感じでした。そして、後の二匹は、遠くから見ると同じに見えますが、近くで見ると二足歩行で歩いてる牛でした。」
確か、日本にも牛と蜘蛛のミックスみたいな妖怪、牛鬼がいたよね。
二足歩行の牛も、阿吽の呼吸の一人だったはず。
「そうですか… 不思議ですね。」
深刻に考えてるみたい。
「名前、どうしましょう。」
「え?」
「その魔物、新種の種類ですよ。なので、名前がいるんです。良ければ、つけてください。」
名前…
じゃあ、妖怪の名前パクるか。
「じゃあ、牛鬼と牛頭でどうでしょう?」
本当は地獄の門番牛頭馬頭だけど、一匹だけだから大丈夫だよね。
「牛頭と牛鬼、良いですね。ありがとうございます。」
部長さんは礼儀よくお辞儀した。
思ったより常識のある人みたい。
話も通じるし。マッドサイエンティストだと思ってた。
「そ、れ、で、は!」
急に何!?
顔近づけてきて!
「我が部に入ってください!是非!」
「「「是非!」」」
部長さんに釣られて他の部員さんも勧誘してくる。
やっぱり前言撤回!やばい人だった!
「い、いいえ。大丈夫です!」
やばい!やばい!助けて!
頭の中がぐるぐるになっていると、部室のドアが思いっきり開いた。
「ローザさん!」
この声は…
ローゼ!
振り向くと、息を切らしているローゼが立っていた。
「ローゼ!」
私はローゼのことをギュッと抱きしめた。
もう大丈夫なのかな?
「ごめんなさい… あの時、止められなくて…」
ローゼが泣きそうな声で謝ってきた。
もしかして、罪悪感感じてるのかな?
「ローゼ、罪悪感なんて感じなくて良いの。大丈夫だし、貴方のせいじゃない。」
きっと不安でいっぱいだったんだ。
そんなことに気づけないなんて、
「お姉ちゃん、失格だね。」
「そんなことありません!」
ローゼが叫んだ。
「ローゼ、部屋に戻ろう。失礼します。」
「えっ、ちょ…」
【テレポート】
気づいたら私達は、いつもの部屋の中で立っていた。
ローゼはその後謝りながら泣き続き、私は彼女の頭を撫でながらギュッと抱きしめた。
泣き疲れて寝ているローゼを見ると、昔のセターレを思い出した。
最終的に学園大工事のため、一ヶ月休みになってしまった。
折角学園に入学できたのに!
もう休み?
まだ一限目も受けてないよ!
でも、折角の春、私達は次の日、お花見に行くことになった。
女子は全員お揃いの春のワンピース、男子は全員お揃いのシャツとズボン!
全部、服屋ポウェットから!
私お手製のレジャーシートを敷いて、私達8人は桜を見ながら頑張って作った手作り団子を食べた。
最初はみんな
「なんだこれ?」
って顔してたけど、気に入ってくれたみたいで、たくさん食べてる。
味はきなこ、醤油、黒蜜。
伝統の味だね!
それにしても、この世界に桜があったとは。
自分用の庭園に植えられてよかったー!
やっぱり、ピンクと紫の枝垂れ桜が綺麗だなあ。
「桜?という花は大きくて綺麗ですね。」
ロアが不思議そうに桜を見た。
「ですね。初めて見ます。」
え?みんな初めてなの!?
「桜、知らない?」
私はみんなに聞いた。
「「「「「「「知らない」」」」」」」
全員がハモった。
じゃあ、なんで知ってるような雰囲気出したの?
もしかして、私の勘違い?
ニコニコ笑ってるし。
ま、いっか。
「あ!忘れてたものがあった!」
私はインベントリから桜餅を取り出した。
忘れるところだったー!
「それは、なに?」
ローゼが近寄ってくる。
「桜餅だよ。食べてみて。」
ローゼは頷いて、パクッと一口食べた。
桜の葉が苦かったのか、ローゼが苦い顔してる。
「あ、やっぱり桜の葉っぱ、苦かったか~」
「に、苦い…」
「僕は結構いける。」
あ、ロア、いつのまに。
「姉さん、僕、苦い。」
あ、セターレも。
気づいたら全員食べていて、私の分が無くなってしまった。
「お姉ちゃん、はい!」
そのことに気づいたローゼは、私にちぎった桜餅をくれた。
「ローゼ…」
マッジで天使!最高!可愛い、最高!
「ローゼ!!」
私はギュッとローゼのことを抱きしめた。
「く、苦しい。」
「あ、ごめん。」
こんなこと、昔もあったなあ。
今更だけど、もう転生してから6年経ったんだ。
「ーザ、」
婚約者がナイフで刺されたり…
「ーザ、」
ヒロインを助けたり。
「ローザ!」
「あ、何?」
ロアが話しかけて来てるなんて、気付かなかった。
「大丈夫?ぼーっとしてたけど。」
「うん。大丈夫。」
ロアも強くなったなあ。
前まではすぐに倒れちゃったのに。
ま、全部くるみさん(ローズの作家)のせいだけど。
今はそんなこと気にしなくていっか。
ほのぼのできる唯一の時間が今だから。
緑茶もどきを飲みながら、ニコニコ笑っていると、うちの騎士団に所属してる騎士の一人が焦って報告して来た。
「ま、魔物の大群が… 押し寄せて来ています!」
は、…?
「「「「「「「「ええええええっ!?」」」」」」」」
また魔物!?
誰?この人たち?
「あなたが、ローザ様ですね!こんにちは。魔物研究部の部長、ラールです。それでは早速、魔物の特徴や、倒した方法を教えてください!」
あ、魔物研究部が責任取るのね。
「魔物は、牛と蜘蛛が混ざったような感じでした。そして、後の二匹は、遠くから見ると同じに見えますが、近くで見ると二足歩行で歩いてる牛でした。」
確か、日本にも牛と蜘蛛のミックスみたいな妖怪、牛鬼がいたよね。
二足歩行の牛も、阿吽の呼吸の一人だったはず。
「そうですか… 不思議ですね。」
深刻に考えてるみたい。
「名前、どうしましょう。」
「え?」
「その魔物、新種の種類ですよ。なので、名前がいるんです。良ければ、つけてください。」
名前…
じゃあ、妖怪の名前パクるか。
「じゃあ、牛鬼と牛頭でどうでしょう?」
本当は地獄の門番牛頭馬頭だけど、一匹だけだから大丈夫だよね。
「牛頭と牛鬼、良いですね。ありがとうございます。」
部長さんは礼儀よくお辞儀した。
思ったより常識のある人みたい。
話も通じるし。マッドサイエンティストだと思ってた。
「そ、れ、で、は!」
急に何!?
顔近づけてきて!
「我が部に入ってください!是非!」
「「「是非!」」」
部長さんに釣られて他の部員さんも勧誘してくる。
やっぱり前言撤回!やばい人だった!
「い、いいえ。大丈夫です!」
やばい!やばい!助けて!
頭の中がぐるぐるになっていると、部室のドアが思いっきり開いた。
「ローザさん!」
この声は…
ローゼ!
振り向くと、息を切らしているローゼが立っていた。
「ローゼ!」
私はローゼのことをギュッと抱きしめた。
もう大丈夫なのかな?
「ごめんなさい… あの時、止められなくて…」
ローゼが泣きそうな声で謝ってきた。
もしかして、罪悪感感じてるのかな?
「ローゼ、罪悪感なんて感じなくて良いの。大丈夫だし、貴方のせいじゃない。」
きっと不安でいっぱいだったんだ。
そんなことに気づけないなんて、
「お姉ちゃん、失格だね。」
「そんなことありません!」
ローゼが叫んだ。
「ローゼ、部屋に戻ろう。失礼します。」
「えっ、ちょ…」
【テレポート】
気づいたら私達は、いつもの部屋の中で立っていた。
ローゼはその後謝りながら泣き続き、私は彼女の頭を撫でながらギュッと抱きしめた。
泣き疲れて寝ているローゼを見ると、昔のセターレを思い出した。
最終的に学園大工事のため、一ヶ月休みになってしまった。
折角学園に入学できたのに!
もう休み?
まだ一限目も受けてないよ!
でも、折角の春、私達は次の日、お花見に行くことになった。
女子は全員お揃いの春のワンピース、男子は全員お揃いのシャツとズボン!
全部、服屋ポウェットから!
私お手製のレジャーシートを敷いて、私達8人は桜を見ながら頑張って作った手作り団子を食べた。
最初はみんな
「なんだこれ?」
って顔してたけど、気に入ってくれたみたいで、たくさん食べてる。
味はきなこ、醤油、黒蜜。
伝統の味だね!
それにしても、この世界に桜があったとは。
自分用の庭園に植えられてよかったー!
やっぱり、ピンクと紫の枝垂れ桜が綺麗だなあ。
「桜?という花は大きくて綺麗ですね。」
ロアが不思議そうに桜を見た。
「ですね。初めて見ます。」
え?みんな初めてなの!?
「桜、知らない?」
私はみんなに聞いた。
「「「「「「「知らない」」」」」」」
全員がハモった。
じゃあ、なんで知ってるような雰囲気出したの?
もしかして、私の勘違い?
ニコニコ笑ってるし。
ま、いっか。
「あ!忘れてたものがあった!」
私はインベントリから桜餅を取り出した。
忘れるところだったー!
「それは、なに?」
ローゼが近寄ってくる。
「桜餅だよ。食べてみて。」
ローゼは頷いて、パクッと一口食べた。
桜の葉が苦かったのか、ローゼが苦い顔してる。
「あ、やっぱり桜の葉っぱ、苦かったか~」
「に、苦い…」
「僕は結構いける。」
あ、ロア、いつのまに。
「姉さん、僕、苦い。」
あ、セターレも。
気づいたら全員食べていて、私の分が無くなってしまった。
「お姉ちゃん、はい!」
そのことに気づいたローゼは、私にちぎった桜餅をくれた。
「ローゼ…」
マッジで天使!最高!可愛い、最高!
「ローゼ!!」
私はギュッとローゼのことを抱きしめた。
「く、苦しい。」
「あ、ごめん。」
こんなこと、昔もあったなあ。
今更だけど、もう転生してから6年経ったんだ。
「ーザ、」
婚約者がナイフで刺されたり…
「ーザ、」
ヒロインを助けたり。
「ローザ!」
「あ、何?」
ロアが話しかけて来てるなんて、気付かなかった。
「大丈夫?ぼーっとしてたけど。」
「うん。大丈夫。」
ロアも強くなったなあ。
前まではすぐに倒れちゃったのに。
ま、全部くるみさん(ローズの作家)のせいだけど。
今はそんなこと気にしなくていっか。
ほのぼのできる唯一の時間が今だから。
緑茶もどきを飲みながら、ニコニコ笑っていると、うちの騎士団に所属してる騎士の一人が焦って報告して来た。
「ま、魔物の大群が… 押し寄せて来ています!」
は、…?
「「「「「「「「ええええええっ!?」」」」」」」」
また魔物!?
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