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第1章 原作が始まる数年前
皇宮へレッツゴー!
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ロアが完全回復したのは、1週間後だった。
今日は皇宮へ行く日!ひゃっほー!楽しみ!
でも、セターレとロアが倒れそうで怖いんだよね…
まぁ、セターレとローゼが可愛かったらいいや!
「お姉様!」
「お!」
着替え終わったセターレとローゼが私の部屋の中に入ってきた。
まって、え、ま、可愛すぎる!
ローゼは白い天使のようなワンピース、セターレは白のスーツみたいな奴!とにかく、可愛い。
「ローザ、入ってもいい?」
この声は… ロアだ!
「いいよ!」
主人公の正装姿見てみたい。
「どうかな?」
こっちは… かっこいい。
ザ•月の貴公子だね!
「かっこいいよ!」
「あ、ありがとう…」
照れてる。この小説の世界のキャラ達可愛すぎるやろ!
「行こう!」
私達は馬車に乗り、皇宮へ向かった。
私達子ども組はお母様達と違う馬車に乗った。
今日は寝なかったけど、気づいたら到着していた。
ロアは先に降りて、私に手を差し出した。
「??」
なんか照れてるけど…
もしかしてエスコート!?
私はロアの手を取り、馬車から降りた。
今からやる儀式は、公爵家序列一位、ムーン公爵家の長女の婿選び。第一皇子か、第二皇子、どっちかが選ばれ、選ばれた方は皇太子となる。
だから私は未来の君主を選ぶことになるんだよね… 大役じゃん!
「お姉様?大丈夫ですか?汗かいてますけど…」
「あ、うん。大丈夫。」
緊張する…
緊張しすぎて、気づいたら儀式を行う部屋の扉の前に立っていた。
「ローザ、緊張しなくていいからね。」
「は、はい。お父様。」
そんなこと言われても、今めっちゃ緊張してるよ!
扉がゆっくりと開き、中には上座に座る皇帝と、ガラスでできた階段の上にある儀式用の四角い浮いている床の上に立っている第一皇子がいた。
小説通りの見た目。
私達は頭を下げて、皇帝の方向を向いて跪いた。
「国の太陽にお目にかかります。」
お父様が挨拶の言葉をつぶやく。
皇帝は確か、息子達に興味がないだけの優しい人だったはず。
「息子のこと、ご苦労だった、ムーン令嬢。」
「ありがたきお言葉です。陛下。」
ちゃんと言えたよね?
「上品でいい娘を持ったな。皇太子妃として相応しい。」
よかった。第一印象は上品な人で。
「はい。陛下。」
お父様が嬉しそうに答える。
「第二皇子、ムーン令嬢、儀式の祭壇へと迎いたまえ。」
「「はい。」」
私達は他人のふりをして階段を登った。
一段一段が大切な気がした。
私は口パクで
予定通りね!
と言った。
ロアは頷き、祭壇へ着くと、第一皇子の隣で跪いた。
第一皇子、勝ち誇ったような顔をしてるわね。
祭壇の上に私が完全に立つと、目の前に剣が現れた。
私は握り、ロアの首にそっと隣に当てた。
「第二皇子よ、私と婚約してくれますか?」
「はい。あなたの婚約者として、次期君主として、今誓います。」
ロアと私の指には剣のマークが現れ、無事、婚約が成立した。
婚約儀式が終わり、隣にいる第一皇子を見ると、信じられない顔をしていた。
そりゃあそうだよね。第二皇子が皇太子として選ばれたのは数百年ぶりだもん。
でも皇子よ、どんだけ見た目が良くても中身がクズだとモテんよ。
ロアの方を見ると、すごく嬉しそうな顔をしていた。
「ムーン令嬢、なぜ第二皇子を選んだのだ?」
皇帝が不思議そうな顔で聞いてきた。
やっぱり聞かれると思った。
「陛下、私はロアール皇太子殿下を2週間看病していました。そして彼は目を覚ましても怒ることなく、逆にタメ口で話して言いと言いました。後、怒ることなく、逆にずっと微笑んでいました。そこで彼の優しさに気づき、この優しさと起きても保っている品位が皇帝に相応しいと思ったのです。あ、でも彼のかっこよさと優しさに惚れました。」
説明が長かったかな?でもこれは全部本心。この人なら結婚してもいいと思ったし。
「そうか。やっぱりそなたがムーン令嬢で良かった。」
やっぱり。皇帝も人を見る目があるのね。
普通第二皇子の素晴らしさに気づく人は少ない。でもこの皇帝はちゃんと子供達のことを見ている。もちろん竜の力もあるだろうしね。
「父上、ムーン嬢、理解できません。」
隣で怒りで震えてる主人公さん。
「第一皇子、しょうがないことだ。諦めろ。」
「良かったです。こういう時のために持ってきて。」
ま、まさか…
サイコパス野郎ソレイユはいつもナイフを懐に持っている。
だから…
「ロアール様!」
「うっ!」
ロアはソレイユにナイフで刺され、祭壇から落ちた。
私は急いでロアを追って飛び降りた。
ロアに追いつくと彼をアレックのバリアで覆った。
私も自分のことをバリアで包んだ。
皇帝の叫び声が聞こえる。
セターレ達の悲鳴が聞こえる。
無事着地すると、私はロアを急いで空間へ持っていき、ベッドの上で寝かせた。
『ローザ、大変だ!二人が刺されたナイフ、毒塗りだよ!』
なんですと!?私毒に呪われてるのかな?
私はとりあえず自分の浅い傷を治した後、刺されたところに氷を当てた。
【レントゲン】
新しく習った魔法!
やばい。毒が広がってる。
回復魔法でギリギリ直せる。
【浄化 ポイズン】
毒用の回復魔法をかけると、だんだんロアの毒がおさまってきた。
良かった。
でも、ロアの体が弱いせいか、すごい高い高熱が出てきた。
私はロアをおんぶしながら空間から飛び出して、お父様達がいるところへ走った。
今日は皇宮へ行く日!ひゃっほー!楽しみ!
でも、セターレとロアが倒れそうで怖いんだよね…
まぁ、セターレとローゼが可愛かったらいいや!
「お姉様!」
「お!」
着替え終わったセターレとローゼが私の部屋の中に入ってきた。
まって、え、ま、可愛すぎる!
ローゼは白い天使のようなワンピース、セターレは白のスーツみたいな奴!とにかく、可愛い。
「ローザ、入ってもいい?」
この声は… ロアだ!
「いいよ!」
主人公の正装姿見てみたい。
「どうかな?」
こっちは… かっこいい。
ザ•月の貴公子だね!
「かっこいいよ!」
「あ、ありがとう…」
照れてる。この小説の世界のキャラ達可愛すぎるやろ!
「行こう!」
私達は馬車に乗り、皇宮へ向かった。
私達子ども組はお母様達と違う馬車に乗った。
今日は寝なかったけど、気づいたら到着していた。
ロアは先に降りて、私に手を差し出した。
「??」
なんか照れてるけど…
もしかしてエスコート!?
私はロアの手を取り、馬車から降りた。
今からやる儀式は、公爵家序列一位、ムーン公爵家の長女の婿選び。第一皇子か、第二皇子、どっちかが選ばれ、選ばれた方は皇太子となる。
だから私は未来の君主を選ぶことになるんだよね… 大役じゃん!
「お姉様?大丈夫ですか?汗かいてますけど…」
「あ、うん。大丈夫。」
緊張する…
緊張しすぎて、気づいたら儀式を行う部屋の扉の前に立っていた。
「ローザ、緊張しなくていいからね。」
「は、はい。お父様。」
そんなこと言われても、今めっちゃ緊張してるよ!
扉がゆっくりと開き、中には上座に座る皇帝と、ガラスでできた階段の上にある儀式用の四角い浮いている床の上に立っている第一皇子がいた。
小説通りの見た目。
私達は頭を下げて、皇帝の方向を向いて跪いた。
「国の太陽にお目にかかります。」
お父様が挨拶の言葉をつぶやく。
皇帝は確か、息子達に興味がないだけの優しい人だったはず。
「息子のこと、ご苦労だった、ムーン令嬢。」
「ありがたきお言葉です。陛下。」
ちゃんと言えたよね?
「上品でいい娘を持ったな。皇太子妃として相応しい。」
よかった。第一印象は上品な人で。
「はい。陛下。」
お父様が嬉しそうに答える。
「第二皇子、ムーン令嬢、儀式の祭壇へと迎いたまえ。」
「「はい。」」
私達は他人のふりをして階段を登った。
一段一段が大切な気がした。
私は口パクで
予定通りね!
と言った。
ロアは頷き、祭壇へ着くと、第一皇子の隣で跪いた。
第一皇子、勝ち誇ったような顔をしてるわね。
祭壇の上に私が完全に立つと、目の前に剣が現れた。
私は握り、ロアの首にそっと隣に当てた。
「第二皇子よ、私と婚約してくれますか?」
「はい。あなたの婚約者として、次期君主として、今誓います。」
ロアと私の指には剣のマークが現れ、無事、婚約が成立した。
婚約儀式が終わり、隣にいる第一皇子を見ると、信じられない顔をしていた。
そりゃあそうだよね。第二皇子が皇太子として選ばれたのは数百年ぶりだもん。
でも皇子よ、どんだけ見た目が良くても中身がクズだとモテんよ。
ロアの方を見ると、すごく嬉しそうな顔をしていた。
「ムーン令嬢、なぜ第二皇子を選んだのだ?」
皇帝が不思議そうな顔で聞いてきた。
やっぱり聞かれると思った。
「陛下、私はロアール皇太子殿下を2週間看病していました。そして彼は目を覚ましても怒ることなく、逆にタメ口で話して言いと言いました。後、怒ることなく、逆にずっと微笑んでいました。そこで彼の優しさに気づき、この優しさと起きても保っている品位が皇帝に相応しいと思ったのです。あ、でも彼のかっこよさと優しさに惚れました。」
説明が長かったかな?でもこれは全部本心。この人なら結婚してもいいと思ったし。
「そうか。やっぱりそなたがムーン令嬢で良かった。」
やっぱり。皇帝も人を見る目があるのね。
普通第二皇子の素晴らしさに気づく人は少ない。でもこの皇帝はちゃんと子供達のことを見ている。もちろん竜の力もあるだろうしね。
「父上、ムーン嬢、理解できません。」
隣で怒りで震えてる主人公さん。
「第一皇子、しょうがないことだ。諦めろ。」
「良かったです。こういう時のために持ってきて。」
ま、まさか…
サイコパス野郎ソレイユはいつもナイフを懐に持っている。
だから…
「ロアール様!」
「うっ!」
ロアはソレイユにナイフで刺され、祭壇から落ちた。
私は急いでロアを追って飛び降りた。
ロアに追いつくと彼をアレックのバリアで覆った。
私も自分のことをバリアで包んだ。
皇帝の叫び声が聞こえる。
セターレ達の悲鳴が聞こえる。
無事着地すると、私はロアを急いで空間へ持っていき、ベッドの上で寝かせた。
『ローザ、大変だ!二人が刺されたナイフ、毒塗りだよ!』
なんですと!?私毒に呪われてるのかな?
私はとりあえず自分の浅い傷を治した後、刺されたところに氷を当てた。
【レントゲン】
新しく習った魔法!
やばい。毒が広がってる。
回復魔法でギリギリ直せる。
【浄化 ポイズン】
毒用の回復魔法をかけると、だんだんロアの毒がおさまってきた。
良かった。
でも、ロアの体が弱いせいか、すごい高い高熱が出てきた。
私はロアをおんぶしながら空間から飛び出して、お父様達がいるところへ走った。
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