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2話
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だから夏樹がうちに来て酒を飲んでいる今も、酔って赤くなった頬や眠たそうにとろんと落ちた瞼にも、動揺したり手を伸ばしてみたくなったりもせずに、落ち着いてうんうんと話を聴いていられた。
「…俺さ、結構前に彼女と別れたじゃん」
「……あれ、サークル一緒のアヤちゃんだよね。別れてたんだ、聞いてなかった」
「別れたよ。…楓だから言うけど浮気されたの、しかもラグビー部と。なんだよ、ラグビー部って……俺と真逆のさぁ……………はー、チンポデカいんだろうなぁ……」
テーブルに突っ伏して、ふにゃふにゃの情けない声でぶつぶつ夏樹が嘆いていた。
妙にペースが早かったし、久々に僕の家で酒が飲みたいだなんて突然誘ってきたのはこれだったのかと納得する。
僕たちは2人ではよく遊ぶけど、あまりお酒を飲みには行かなかった。僕はお酒に強くて全く酔わないし、そもそもアルコールなんか無くたって楽しく過ごせる相手だし、必要がないから飲まないって言い方が正しい。
それでも時々言いにくい悩みなんかがあると、夏樹は僕の家に安い缶チューハイを大量に持ってやってくる。
「夏樹、いつも浮気されて終わってない?」
「そおなんだよ、なんでなんだろね…スマホの通知がたまたま見えちゃって、エッチしてたのわかっちゃって、それで夜中に喧嘩して泊まってた彼女の家飛び出したの」
「へえ。あれ、なんでそのままうち来なかったの?」
「行こうとしたけど、その日楓はゼミで泊まり行ってたんだよ。だから行くあてなくて、サークルの先輩の飲み会に無理やり参加した」
静かに奥歯を噛んでしまった。
フィールドワークと称した観光旅行もどきができるのがうちのゼミの特徴で、それ目当てで成績をキープして席を勝ち取ったのだが、今は本当に後悔した。
いつも大抵恋人とうまく行かなくなった夏樹は俺の家に駆け込んできて、それで泣いたり怒ったりしながら俺に話をするのが定番だった。僕だったらそんな顔させないのになあと思っていつも思いながら慰めて、それから「好きだったのになあ」という呟きを聞いて勝手に僕が傷つくまでがいつもの流れだ。
それを他の人に盗られたのが悔しい。ていうか夏樹も夏樹で僕以外に行くことあるんだ。絶対僕の方が欲しい言葉をあげられるのに。
ちらりと隣を見ると夏樹が目を伏せていて、長いまつ毛が照明に照らされていた。
「そんで色々あってそこにいた先輩と今付き合ってる。…男なんだけどさ」
「………………………………は?」
グイッと勢いをつけて夏樹が缶チューハイを煽った。
逸らした喉に尖りが見える。
声が低い夏樹は喉仏がしっかり尖っていて、ちゃんと男性特有の色気があった。
顔立ちに中性的な雰囲気やかわいらしさを残したまま、高校生になってからは身長も伸びて手足に骨っぽさも出てきた夏樹には独特な雰囲気があった。
「……男同士でもセックスできるって知ってた?女の子とするより全然よかったんだよね」
小声で話をする時に、肘の辺りを掴んで相手を引き寄せるのは昔からの夏樹の癖だ。それは今も変わっていなくて、腕を掴んだまま僕に顔を寄せてぼそっとつぶやいた。
「……なんでそんなこと、僕に言うの」
「楓にしか言えないし。…すっごいんだって、腹ん中がんがん突かれる感じ」
「…………なに、えっ、抱かれてるの?」
「うん。最近やっと慣れてきてさ、ちゃんと気持ちいいの分かるようになった」
あは、とだらしなく夏樹が笑った。歯並びは良いけれど犬歯が尖っていて、笑うとそれが見えるのがすごくかわいい。
今まで夏樹に彼女ができても、あんまり細かい話はしたことがなかった。チューした、エッチした、それくらいのそっけない報告を受けていたけど、こんな風に夏樹が自分から話してくるのは初めてだった。
だからなのか、なんとなく想像してしまった。
唇の縁をなぞる赤い舌が、どくどく脈を打っている男の性器にからみついているところが浮かんだ。
今までこんなこと一度もなかったのに、なぜか浮かんでしまった夏樹の姿を振り払えなかった。
「……楓、なんか想像しただろ。顔真っ赤だよ」
「赤くない。急に何言い出すんだよって、…びっくりしたんだって」
「あっはは、童貞だもんね楓は」
「何、酔ってんの?童貞は関係ないだろ」
夏樹が手を伸ばして、親指で僕の頬を擦る。触れるか触れないかのもどかしいところで、すりすりと頬を撫でていった。
夏樹は僕にこんな風に、熱を持った視線を投げた事はなかった。
こんな風に、腹の底の欲を掻き立てるような仕草はしない。親しげに肩を組んできて、体重をわざとかけてけらけら笑うような、子供みたいなスキンシップを取るところが1番可愛いんだから。
誰に教わったのかなと思った。こんなこと、誰に教わって、誰にやったんだろう。それでなんの成功体験を得たんだ。
会ったこともない先輩にまた自分勝手にイライラしつつも、夏樹にこんな風に接近されれば悲しいことに簡単に心臓は跳ね上がる。じっとりと手のひらが汗ばんで、痛いほど心臓が跳ねた。
「………なんだよ」
喉がカラカラに乾いて、舌が張り付く。うまく声が出なかった。精一杯普段通りを心がけても、声の震えはどうしようもなかった。
「俺さぁ、楓に彼女ができないのって色気がないからだと思うんだよね。優しいし頭も良いし運動もまあ普通にできて、料理もうまいし、顔だって悪くないのに全然モテないじゃん」
「なに、……これなんの話が始まったの?」
「だから俺練習台になってあげるよ。キスとか慣れておいた方がいいから」
「意味分かんない、待て馬鹿、…ちょ、おい!」
童貞の僕でも、さっきまでのぬるい温度から一気に空気が変わったことがわかった。
いつの間にか夏樹が僕の肩に手を乗せていて、ゆっくり顔を近づけ始める。慌てて空いていた手で夏樹の口を塞いだ。
「なん…なんで!?ていうかキスに慣れたところでモテたりしないでしょ!モテた先にキスがあるんだから!」
「違うんだって、変わるよ!なんて言うかな…余裕が見えるようになる!童貞は余裕がないからモテないの!」
「うるさいなあ!夏樹に関係ないだろ僕がモテてもモテなくても!別に良いって!」
「俺も責任感じてるんだよ!お前すげえ良いやつなのに俺がずっとべったりだったから彼女もできないんだろうし…だから練習台にして良いって!」
夏樹がそう言って僕の手をぐいっと掴んで口から剥がした。意外と夏樹には力があって、これ腕相撲はもう勝てないかもしれないなとこんな状況なのに僕は考えてしまった。
更に夏樹の顔が近づく。吐いた息が唇に当たって、思ったよりも熱くて心臓が更にバクバク音を立てた。緊張しすぎて指先が痺れる。
甘ったるい酒の匂いがした。夏樹が酔っていることを思い出して、どうにか冷静になる。
「ていうか駄目でしょ、………彼氏できたんじゃないの?浮気じゃんこんなの」
「浮気じゃ無いよ、楓は特別だし」
「そんなの彼氏からしたら関係ないじゃん。夏樹も嫌でしょ、恋人が別の人とこんな事してたら」
一瞬、夏樹の動きが止まった。
目が泳いだのが分かった。動揺しているんだなと思った。
自分で言っておいて、その仕草一つでやっぱり夏樹はその先輩のことがちゃんと好きで大切にしようとしていることが分かってしまって、またぐしゃぐしゃに内臓をかき混ぜられたような痛みが走る。
夏樹はすごく一途だ。いつもへらへら笑ってて、調子が良くて飄々としているから軽い男に見られがちだが、いつもいつも恋人ができれば何よりも大切にする。今日バイトって言ってたから迎え行ってくると、どんな遅い時間だって欠かさず恋人が務めるコンビニに迎えに行って、家まで送ってあげるような男なのを僕は知っていた。
だから夏樹に浮気なんかさせたくなかった。
そう思ったのに、僕が離れるより前に夏樹が勢いよく僕に唇を押し当てた。
後頭部に手を回して僕を逃さないようにして、むに、と唇をくっつけてキスをした。
「………多分むこうは、これよりもっとすごいことも俺以外としてるよ」
唇が触れるくらいの距離で、小さい声で夏樹がそう言った。近すぎて表情は見えなかったけれども、震えていたのが唇の動きで分かる。
夏樹は泣いてはいなかった。どちらかと言うと、自棄になっているようだった。
また唇同士が触れ合う。今度はそれだけで終わらず、夏樹がそっと僕の唇を舌でなぞった。
その瞬間、僕も全部どうでも良くなってしまった。
「…俺さ、結構前に彼女と別れたじゃん」
「……あれ、サークル一緒のアヤちゃんだよね。別れてたんだ、聞いてなかった」
「別れたよ。…楓だから言うけど浮気されたの、しかもラグビー部と。なんだよ、ラグビー部って……俺と真逆のさぁ……………はー、チンポデカいんだろうなぁ……」
テーブルに突っ伏して、ふにゃふにゃの情けない声でぶつぶつ夏樹が嘆いていた。
妙にペースが早かったし、久々に僕の家で酒が飲みたいだなんて突然誘ってきたのはこれだったのかと納得する。
僕たちは2人ではよく遊ぶけど、あまりお酒を飲みには行かなかった。僕はお酒に強くて全く酔わないし、そもそもアルコールなんか無くたって楽しく過ごせる相手だし、必要がないから飲まないって言い方が正しい。
それでも時々言いにくい悩みなんかがあると、夏樹は僕の家に安い缶チューハイを大量に持ってやってくる。
「夏樹、いつも浮気されて終わってない?」
「そおなんだよ、なんでなんだろね…スマホの通知がたまたま見えちゃって、エッチしてたのわかっちゃって、それで夜中に喧嘩して泊まってた彼女の家飛び出したの」
「へえ。あれ、なんでそのままうち来なかったの?」
「行こうとしたけど、その日楓はゼミで泊まり行ってたんだよ。だから行くあてなくて、サークルの先輩の飲み会に無理やり参加した」
静かに奥歯を噛んでしまった。
フィールドワークと称した観光旅行もどきができるのがうちのゼミの特徴で、それ目当てで成績をキープして席を勝ち取ったのだが、今は本当に後悔した。
いつも大抵恋人とうまく行かなくなった夏樹は俺の家に駆け込んできて、それで泣いたり怒ったりしながら俺に話をするのが定番だった。僕だったらそんな顔させないのになあと思っていつも思いながら慰めて、それから「好きだったのになあ」という呟きを聞いて勝手に僕が傷つくまでがいつもの流れだ。
それを他の人に盗られたのが悔しい。ていうか夏樹も夏樹で僕以外に行くことあるんだ。絶対僕の方が欲しい言葉をあげられるのに。
ちらりと隣を見ると夏樹が目を伏せていて、長いまつ毛が照明に照らされていた。
「そんで色々あってそこにいた先輩と今付き合ってる。…男なんだけどさ」
「………………………………は?」
グイッと勢いをつけて夏樹が缶チューハイを煽った。
逸らした喉に尖りが見える。
声が低い夏樹は喉仏がしっかり尖っていて、ちゃんと男性特有の色気があった。
顔立ちに中性的な雰囲気やかわいらしさを残したまま、高校生になってからは身長も伸びて手足に骨っぽさも出てきた夏樹には独特な雰囲気があった。
「……男同士でもセックスできるって知ってた?女の子とするより全然よかったんだよね」
小声で話をする時に、肘の辺りを掴んで相手を引き寄せるのは昔からの夏樹の癖だ。それは今も変わっていなくて、腕を掴んだまま僕に顔を寄せてぼそっとつぶやいた。
「……なんでそんなこと、僕に言うの」
「楓にしか言えないし。…すっごいんだって、腹ん中がんがん突かれる感じ」
「…………なに、えっ、抱かれてるの?」
「うん。最近やっと慣れてきてさ、ちゃんと気持ちいいの分かるようになった」
あは、とだらしなく夏樹が笑った。歯並びは良いけれど犬歯が尖っていて、笑うとそれが見えるのがすごくかわいい。
今まで夏樹に彼女ができても、あんまり細かい話はしたことがなかった。チューした、エッチした、それくらいのそっけない報告を受けていたけど、こんな風に夏樹が自分から話してくるのは初めてだった。
だからなのか、なんとなく想像してしまった。
唇の縁をなぞる赤い舌が、どくどく脈を打っている男の性器にからみついているところが浮かんだ。
今までこんなこと一度もなかったのに、なぜか浮かんでしまった夏樹の姿を振り払えなかった。
「……楓、なんか想像しただろ。顔真っ赤だよ」
「赤くない。急に何言い出すんだよって、…びっくりしたんだって」
「あっはは、童貞だもんね楓は」
「何、酔ってんの?童貞は関係ないだろ」
夏樹が手を伸ばして、親指で僕の頬を擦る。触れるか触れないかのもどかしいところで、すりすりと頬を撫でていった。
夏樹は僕にこんな風に、熱を持った視線を投げた事はなかった。
こんな風に、腹の底の欲を掻き立てるような仕草はしない。親しげに肩を組んできて、体重をわざとかけてけらけら笑うような、子供みたいなスキンシップを取るところが1番可愛いんだから。
誰に教わったのかなと思った。こんなこと、誰に教わって、誰にやったんだろう。それでなんの成功体験を得たんだ。
会ったこともない先輩にまた自分勝手にイライラしつつも、夏樹にこんな風に接近されれば悲しいことに簡単に心臓は跳ね上がる。じっとりと手のひらが汗ばんで、痛いほど心臓が跳ねた。
「………なんだよ」
喉がカラカラに乾いて、舌が張り付く。うまく声が出なかった。精一杯普段通りを心がけても、声の震えはどうしようもなかった。
「俺さぁ、楓に彼女ができないのって色気がないからだと思うんだよね。優しいし頭も良いし運動もまあ普通にできて、料理もうまいし、顔だって悪くないのに全然モテないじゃん」
「なに、……これなんの話が始まったの?」
「だから俺練習台になってあげるよ。キスとか慣れておいた方がいいから」
「意味分かんない、待て馬鹿、…ちょ、おい!」
童貞の僕でも、さっきまでのぬるい温度から一気に空気が変わったことがわかった。
いつの間にか夏樹が僕の肩に手を乗せていて、ゆっくり顔を近づけ始める。慌てて空いていた手で夏樹の口を塞いだ。
「なん…なんで!?ていうかキスに慣れたところでモテたりしないでしょ!モテた先にキスがあるんだから!」
「違うんだって、変わるよ!なんて言うかな…余裕が見えるようになる!童貞は余裕がないからモテないの!」
「うるさいなあ!夏樹に関係ないだろ僕がモテてもモテなくても!別に良いって!」
「俺も責任感じてるんだよ!お前すげえ良いやつなのに俺がずっとべったりだったから彼女もできないんだろうし…だから練習台にして良いって!」
夏樹がそう言って僕の手をぐいっと掴んで口から剥がした。意外と夏樹には力があって、これ腕相撲はもう勝てないかもしれないなとこんな状況なのに僕は考えてしまった。
更に夏樹の顔が近づく。吐いた息が唇に当たって、思ったよりも熱くて心臓が更にバクバク音を立てた。緊張しすぎて指先が痺れる。
甘ったるい酒の匂いがした。夏樹が酔っていることを思い出して、どうにか冷静になる。
「ていうか駄目でしょ、………彼氏できたんじゃないの?浮気じゃんこんなの」
「浮気じゃ無いよ、楓は特別だし」
「そんなの彼氏からしたら関係ないじゃん。夏樹も嫌でしょ、恋人が別の人とこんな事してたら」
一瞬、夏樹の動きが止まった。
目が泳いだのが分かった。動揺しているんだなと思った。
自分で言っておいて、その仕草一つでやっぱり夏樹はその先輩のことがちゃんと好きで大切にしようとしていることが分かってしまって、またぐしゃぐしゃに内臓をかき混ぜられたような痛みが走る。
夏樹はすごく一途だ。いつもへらへら笑ってて、調子が良くて飄々としているから軽い男に見られがちだが、いつもいつも恋人ができれば何よりも大切にする。今日バイトって言ってたから迎え行ってくると、どんな遅い時間だって欠かさず恋人が務めるコンビニに迎えに行って、家まで送ってあげるような男なのを僕は知っていた。
だから夏樹に浮気なんかさせたくなかった。
そう思ったのに、僕が離れるより前に夏樹が勢いよく僕に唇を押し当てた。
後頭部に手を回して僕を逃さないようにして、むに、と唇をくっつけてキスをした。
「………多分むこうは、これよりもっとすごいことも俺以外としてるよ」
唇が触れるくらいの距離で、小さい声で夏樹がそう言った。近すぎて表情は見えなかったけれども、震えていたのが唇の動きで分かる。
夏樹は泣いてはいなかった。どちらかと言うと、自棄になっているようだった。
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