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第百五十三話 重なる想い
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前話の自動魔法は六大魔法のみにしか存在しないは誤りです。すみませんでした。
「帝国皇族の独占する魔法因子、か。ということはニール君、君は……」
何かに確信を得た表情で一筋の血で赤く色づいた頬を撫でるハルレシオ。
まあ、バレるよな。
《デュアル》の魔法因子は帝国皇族のみ習得しているのは帝国ならずとも有名な話だ。
「ああ、アンタの想像通りだと思うぜ」
「……君が護衛に守られていることは知っていた」
「なに?」
影の護衛は他へ情報を漏らさない隠密行動が原則だが、公爵家の情報網に引っ掛かったか。
やはり侮れないな。
まあ、面会を申し出た時点で出向いてくる相手の素性ぐらい調べもするか。
「君の詳しい素性までは調べきれなかったがね。……ただ、凄腕の護衛を配する必要のある要人であることは容易く推測できた。なにせ君を守る護衛たちは存在こそわかっていても身元も何もわからない。一切の正体を悟らせない者たちだったからね」
そうだろう。
オレの自慢の護衛たちだ。
帝国を飛び出したオレに着いてきてくれた掛け替えのない仲間たち。
「唯一オークションで姿を現した剣士風の護衛しか我々は確認できていない。彼が姿を表さなければ……あるいは君が要人だとわからなかったかもしれないな」
(ゼクシオぉ。アイツ……あの場では仕方ないとはいえ、しっかり目撃されてるじゃねぇか!)
(フッ、相変わらず笑わせてくれる奴だ)
「時の皇帝には皇子四人、皇女一人の子供たちがいたはずだが……君はその一人と言うことか」
「オレの存在は割と隠されていると思ったんだがそうでもないのか? 特に大々的には発表されてなかったはずだが……」
「皇子がもう一人いると知った時の皇帝の動揺振りは凄まじかったそうだからね。それに、人の口に戸は立てられないものだ。それが一国を治める統治者の血縁の発見ともなれば少なからず情報は漏れる」
フージッタも同じようなことを言ってたけどどうもあの親父が動揺するなんて考えられないんだけどな。
「そして、あの魔法こそ君の切り札ということか。――――中級複合魔法因子、《デュアル》」
「ああ、あんまり見せびらかすようなもんじゃないけどな」
中級複合魔法因子、《デュアル》。
難度こそ中級に位置するが魔法因子の中でも特別なもの。
魔法を同一地点に二重に展開する。
ただそれだけのシンプルな魔法因子。
だがその効果は他の魔法因子とは一線を画す。
《デュアル》は威力、速度、射程、全てを倍化させる。
欠点は高い魔力消費量と不安定さだけか、使い手の修練具合によって魔法が不発に終わることもある。
しかしそれに見合ったメリットは十分ある。
高い魔法制御の力が必要なためオレも完璧に使用できる訳ではないが、ギガントアントイーターに使用した時よりも修練を積んできた。
中級魔法なら問題なく使用できる。
これを晒すことにはリスクもある。
……だが、それでもオレは勝ちたい。
「お前に勝つためにはこれしかなかった。オレのすべてを曝け出さなければお前には勝てない」
「光栄だね。私をそれほど高く評価してくれるとは」
「当然だろ」
爽やかに微笑むハルレシオ。
だが内側には闘志が煮えたぎっている。
オレと同じように。
「…………」「…………」
誰の合図でもなくオレたちは戦いを再開する。
オレの手札は見せた。
後は決着をつけるだけだ。
「【フォトンダガー・ディレイ5】」
「ん……なるほどな」
《フォトンダガー》を複数方面に向かうように配置するハルレシオ。
さっきの反省を踏まえて移動先を捉えるつもりか。
「身体強化!」
もう声に出す必要のない闘気による身体強化をあえて叫ぶ。
なんとなくだが気合いが入った。
地を踏みしめ走る。
向かうは当然ヤツの懐。
「行くぜ、べイオン! 【クォーツバレット・デュアル2】!」
牽制にしては豪快な二重に展開した水晶の弾丸。
魔法因子を加える前とは比べものにならない速度で空を飛翔する。
本来六大魔法の中でも質量のある土属性魔法は速度で劣るはずなのに、最速と名高い光属性魔法に匹敵する高速。
「ぐ……」
(防ぐのも逸らすのも精一杯のようだな。ニール、このまま畳み掛けろ! 《フォトンスフィア》を展開させるな!)
「おう! 【クォーツアロー・デュアル3】!」
接近しながら放つのは手数を増して撹乱するための魔法。
威力は多少落ちても魔法を使わせる隙は与えない。
なにより《フォトンスフィア》は厄介すぎる。
展開されれば《デュアル》の複合魔法因子を加えた魔法でも突破できない可能性が高い。
「【フォトンボール5】」
広範囲にばら撒かれた形成魔法。
着弾と同時に内包した光子が破裂して衝撃を与える。
だが、これはチャンスだ。
弾道スレスレを駆け抜け一気に接近する。
「らあああああーー!!」
べイオンを叩きつける瞬間、魔力の高まりを感じた。
これは……。
「【フォトンスプレッド3】」
「っ、【クォーツシールド】」
痛ってえな。
至近距離からの拡散魔法。
展開した盾では胴体だけで手足まで防ぎきれなかった。
ついでと言わんばかりに《ディレイ》で遅らせていた魔法が向かってくる。
く……これはなんとか回避できた。
「このっ、待ち構えていやがったな」
「当たり前さ。君なら私の光子魔法の弾幕を容易く乗り越えてくる。さて……隙が出来たようだ。【フォトンスフィア】」
「またかよ」
余裕ある笑みを崩さないハルレシオの頭上に展開した光の集まり。
これで振り出しに戻ったな。
あの円球の影響範囲では魔法はアイツまで届かない。
(だが、いまのお前には関係ない。そうだろう?)
「その《フォトンスフィア》……魔法は止められても闘気による攻撃は止められないんだろ」
確信があった。
いまのオレには動揺も油断も慢心もない。
ただコイツを乗り越えるという決意だけがある。
「……ああ、この自動湾曲光子魔法は魔力による攻撃のみを屈折させ、静止させる。闘気には無力さ」
「やっぱりな」
「だが、だからと言って簡単に私を攻略できるとは思わないことだ。この魔法の影響下なら以前として君の魔法は私には届かない」
問題はそれだ。
だが、気づいたこともある。
べイオンの言っていたハルレシオの見せていない力。
アイツは……。
「闘気」
「なに?」
「そういえばお前、闘気って使ってないよな」
「……」
「ハッ、図星かよ」
べイオンはこのことを言っていたのか!
「なら勝機はある」
「……確かに私は闘気の扱いは拙い。だがこの勝負負けるつもりはない!」
「オレもだよ!」
互いに叫ぶ。
想いは一つ。
「【フォトンブラスト・スピン】!!」
「……【闘技:衝打波】!!」
交錯し重なる想い。
決着はもう目の前にあった。
「帝国皇族の独占する魔法因子、か。ということはニール君、君は……」
何かに確信を得た表情で一筋の血で赤く色づいた頬を撫でるハルレシオ。
まあ、バレるよな。
《デュアル》の魔法因子は帝国皇族のみ習得しているのは帝国ならずとも有名な話だ。
「ああ、アンタの想像通りだと思うぜ」
「……君が護衛に守られていることは知っていた」
「なに?」
影の護衛は他へ情報を漏らさない隠密行動が原則だが、公爵家の情報網に引っ掛かったか。
やはり侮れないな。
まあ、面会を申し出た時点で出向いてくる相手の素性ぐらい調べもするか。
「君の詳しい素性までは調べきれなかったがね。……ただ、凄腕の護衛を配する必要のある要人であることは容易く推測できた。なにせ君を守る護衛たちは存在こそわかっていても身元も何もわからない。一切の正体を悟らせない者たちだったからね」
そうだろう。
オレの自慢の護衛たちだ。
帝国を飛び出したオレに着いてきてくれた掛け替えのない仲間たち。
「唯一オークションで姿を現した剣士風の護衛しか我々は確認できていない。彼が姿を表さなければ……あるいは君が要人だとわからなかったかもしれないな」
(ゼクシオぉ。アイツ……あの場では仕方ないとはいえ、しっかり目撃されてるじゃねぇか!)
(フッ、相変わらず笑わせてくれる奴だ)
「時の皇帝には皇子四人、皇女一人の子供たちがいたはずだが……君はその一人と言うことか」
「オレの存在は割と隠されていると思ったんだがそうでもないのか? 特に大々的には発表されてなかったはずだが……」
「皇子がもう一人いると知った時の皇帝の動揺振りは凄まじかったそうだからね。それに、人の口に戸は立てられないものだ。それが一国を治める統治者の血縁の発見ともなれば少なからず情報は漏れる」
フージッタも同じようなことを言ってたけどどうもあの親父が動揺するなんて考えられないんだけどな。
「そして、あの魔法こそ君の切り札ということか。――――中級複合魔法因子、《デュアル》」
「ああ、あんまり見せびらかすようなもんじゃないけどな」
中級複合魔法因子、《デュアル》。
難度こそ中級に位置するが魔法因子の中でも特別なもの。
魔法を同一地点に二重に展開する。
ただそれだけのシンプルな魔法因子。
だがその効果は他の魔法因子とは一線を画す。
《デュアル》は威力、速度、射程、全てを倍化させる。
欠点は高い魔力消費量と不安定さだけか、使い手の修練具合によって魔法が不発に終わることもある。
しかしそれに見合ったメリットは十分ある。
高い魔法制御の力が必要なためオレも完璧に使用できる訳ではないが、ギガントアントイーターに使用した時よりも修練を積んできた。
中級魔法なら問題なく使用できる。
これを晒すことにはリスクもある。
……だが、それでもオレは勝ちたい。
「お前に勝つためにはこれしかなかった。オレのすべてを曝け出さなければお前には勝てない」
「光栄だね。私をそれほど高く評価してくれるとは」
「当然だろ」
爽やかに微笑むハルレシオ。
だが内側には闘志が煮えたぎっている。
オレと同じように。
「…………」「…………」
誰の合図でもなくオレたちは戦いを再開する。
オレの手札は見せた。
後は決着をつけるだけだ。
「【フォトンダガー・ディレイ5】」
「ん……なるほどな」
《フォトンダガー》を複数方面に向かうように配置するハルレシオ。
さっきの反省を踏まえて移動先を捉えるつもりか。
「身体強化!」
もう声に出す必要のない闘気による身体強化をあえて叫ぶ。
なんとなくだが気合いが入った。
地を踏みしめ走る。
向かうは当然ヤツの懐。
「行くぜ、べイオン! 【クォーツバレット・デュアル2】!」
牽制にしては豪快な二重に展開した水晶の弾丸。
魔法因子を加える前とは比べものにならない速度で空を飛翔する。
本来六大魔法の中でも質量のある土属性魔法は速度で劣るはずなのに、最速と名高い光属性魔法に匹敵する高速。
「ぐ……」
(防ぐのも逸らすのも精一杯のようだな。ニール、このまま畳み掛けろ! 《フォトンスフィア》を展開させるな!)
「おう! 【クォーツアロー・デュアル3】!」
接近しながら放つのは手数を増して撹乱するための魔法。
威力は多少落ちても魔法を使わせる隙は与えない。
なにより《フォトンスフィア》は厄介すぎる。
展開されれば《デュアル》の複合魔法因子を加えた魔法でも突破できない可能性が高い。
「【フォトンボール5】」
広範囲にばら撒かれた形成魔法。
着弾と同時に内包した光子が破裂して衝撃を与える。
だが、これはチャンスだ。
弾道スレスレを駆け抜け一気に接近する。
「らあああああーー!!」
べイオンを叩きつける瞬間、魔力の高まりを感じた。
これは……。
「【フォトンスプレッド3】」
「っ、【クォーツシールド】」
痛ってえな。
至近距離からの拡散魔法。
展開した盾では胴体だけで手足まで防ぎきれなかった。
ついでと言わんばかりに《ディレイ》で遅らせていた魔法が向かってくる。
く……これはなんとか回避できた。
「このっ、待ち構えていやがったな」
「当たり前さ。君なら私の光子魔法の弾幕を容易く乗り越えてくる。さて……隙が出来たようだ。【フォトンスフィア】」
「またかよ」
余裕ある笑みを崩さないハルレシオの頭上に展開した光の集まり。
これで振り出しに戻ったな。
あの円球の影響範囲では魔法はアイツまで届かない。
(だが、いまのお前には関係ない。そうだろう?)
「その《フォトンスフィア》……魔法は止められても闘気による攻撃は止められないんだろ」
確信があった。
いまのオレには動揺も油断も慢心もない。
ただコイツを乗り越えるという決意だけがある。
「……ああ、この自動湾曲光子魔法は魔力による攻撃のみを屈折させ、静止させる。闘気には無力さ」
「やっぱりな」
「だが、だからと言って簡単に私を攻略できるとは思わないことだ。この魔法の影響下なら以前として君の魔法は私には届かない」
問題はそれだ。
だが、気づいたこともある。
べイオンの言っていたハルレシオの見せていない力。
アイツは……。
「闘気」
「なに?」
「そういえばお前、闘気って使ってないよな」
「……」
「ハッ、図星かよ」
べイオンはこのことを言っていたのか!
「なら勝機はある」
「……確かに私は闘気の扱いは拙い。だがこの勝負負けるつもりはない!」
「オレもだよ!」
互いに叫ぶ。
想いは一つ。
「【フォトンブラスト・スピン】!!」
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