強いていえば恋人(戦友)

リイ

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2章~スポーツ大会~

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 大学生活2日目朝ご飯は大学内の学食で食べることにしていたから準備をしてシホリンとの待ち合わせ場所に向かった。私服をきるとこが全くなかったから大学生活で一番の不安はコーディネートができるかどうかということ。とここまでは入学前までの不安。いまは更にカッシーが隣の部屋に住んでいるってこと。カッシーのことを男だと思ってないと言ってもまさか隣が男だとは、、、。
大学はすぐに講義が始まった。大好きな数学の講義だったからウキウキで講義を受けていた。そんな様子を後ろからカッシーが眺めていたらしく昼ごはんのとき
「茜なんでそんなに小学生みたいにウキウキで講義受けてんの。まじで、笑えてきたわー」
そんなに表に出てた?!わー大学生活2日目にしてバカやってしまった。そろそろ時間だと思い次の講義室に向かっている途中、
「おーい!明ー。な、お前柏木明だろ?うわー久しぶり過ぎるわーってかお前もこの学校だったとはな。世間ってせめーなー。」
カッシーに馴れ馴れしく肩まで組んで絡んできた。だれ?っと思い少し怯えながら強気な目線でいると
「なになに何?彼女も同じ学校なわけ?リア充してんなーあ、俺は明と中学のときあった剣道仲間の南田遙。宜しくな、俺も数学科なんだよ。まさかあのテンション高めで講義受けてたのが明の連れとはねー」
か、か、か、彼女?!周りからはそんなふうに見えてんのかな?違う違う!否定しようとしたとき
「ちげーよ。コイツとは小学校からのダチ。つーかライバル?戦友??」
そーそー私とカッシーはライバルなんだから。隣で首を縦に振っていると、
「へー、君よく見るとイケメンだねー女の子なのに。女子にモテるでしょ?あ、次の講義室に行くんだよな。俺もっとこの子と話したいから一緒にいっていいだろ?ね、名前は?」
「日向、日向茜です。」
あまりにもガッツリ来るもんだからかなりビビってます。ってか、こいつかなりのチャラ男だなーなんでこんなのがカッシーと剣道のライバルなわけ??
「おい、ハルこいつには近づくな。」
「は?それどーゆーことだよ。ま、近づくなってー言われると近づきたくなるよねー」
コソコソと2人で話していたからなにを話しているかは聞こえなかった。

 その日から南田遙通称ハルは私達によく絡んできては私に何が好き?とか何部にはいんの?とかやたらと私に話しかけてくる。ただでさえ苦手なタイプだったから一言で返す。その中に好きなアニメとかは?と聞かれてMAJORと答えると、
「うわーまじで?!俺あれめっちゃ好きなんだよ!誰押し?俺としくんだわー」
「私は断然ごろうだよーっあ、」
すごく好きなアニメだったから話が合う人には男女問わず話し込んでしまう事があったから、ハルにも慣れならしく返事をしてしまった。
「やった!やっと会話になった。ふつーに話せんじゃん。ねーもっと話そうよ!」
純粋に喜んでいるような顔をしていたから私はそれを断りきれなかった。でも、私がハルと話している時はカッシーは少し機嫌を損ねたようにしているけど必ず会話に入ってきてくれてる。そのおかげでカッシーやアッキー以外の男とはなしてても平気だけど、これが二人だけになると多分固まってしまう。
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