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夫婦のはじまり
18歳と32歳
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マリアは気が重かった。
理由のひとつは、今日はマリアが17歳最後の日であり明日には18歳になってしまうこと。
もうひとつは、シュヤンがやけに静かで大人しいことだ。
この2年間、シュヤンは仕事中以外は基本マリアにべったりだった。それなのに今日は朝から妙に距離を取っていてよそよそしい。
(嫌な予感しかしないわ…)
経験上、こういう時はロクなことが起きない。一度恥ずかしい服を着させられて散々ハスハスされたことがある。
まあ、しかしそれに比べると今回は何をされるかわかっているからマシ…なのか?
それにシュヤンの変態性を肯定する訳ではないが、マリアを愛して気遣っていることは確かだ。
とりあえず今日は大丈夫だろうが、明日がとにかく怖い。
朝目覚めた瞬間…なんてこともあり得る。
夕食を終え入浴を終え、シュヤンのべたべたが無いのをいいことにそそくさとベッドにもぐる。明日は何されるかわからないからしっかり寝ておこう。
一足遅れてシュヤンがやってきた。
「…マリアさん寝たの?ねえ」
シュヤンが背中をつんつんと続いた。寝たふりをしようかとも思ったがあまりに切なげな声だったので反応することにした。
「まだ起きてますよ」
すると後ろからぎゅーっと抱き付いてきた。いつも通りスースーの匂いを嗅いで、首筋に唇を這わす。
「んん…ねえなんでマリアさんってこんなに甘くていい匂いな上に肌まで甘いの?お菓子なの?あああ…」
「ん…」
マリアを向き合わせると、唇を奪った。はむはむと唇をはみ、ついにズルリと舌が入り込む。舌が吸われ、噛みつかれる。
そしていつもよりなんだかベットリとしたいやらしい手つきで身体を撫でてきた。
「シュヤンさん?…ひゃ!」
初めて、服の中に手が入る。
「なに?好き?」
「そうじゃなくて、あの、誕生日明日…」
「知ってるよ」
「なら…」
「0時を超えるまで入れるのは我慢するよ。えらいでしょ」
「えっ…?」
おっと。
ちょっとこれは…想定していなかった。
「それまでたくさんほぐしてあげるからね」
時計を見る。
今は10時半…12時まであと1時間半…。
無理だ!
「やだ!絶対むり…!」
過去に無いほど全力で振りほどいて逃げようとするが、シュヤンの抱き締める力も今までに無いほど、痛いくらいに強い。
「大丈夫だよ、マリアさんもあと数時間で大人だ。そう簡単に壊れないよ、大丈夫だよ」
「はう!」
がぶりと肩に噛みつかれた。
「へへ、僕のマリアさん…やっと、やっとだね。楽しみだな」
「明日にして…!お願いします!」
「うん、大丈夫。明日もずっとしてあげるね。ずっと可愛がってあげる。たくさん僕の跡つけるね。あああ、僕のマリアさん、マリアさんっ!可愛いい!大好きい」
ちゅーっとアザが出来そうなほど強く首を吸う。
「ひやあぁっ!」
「ねえ知ってた?イヤって言いながらいつもマリアさん尻尾ぶんぶん振ってるの。本当は気持ちいいんだろ?!僕の可愛い仔犬なんだろ!」
いつの間にか出ていた尻尾を握られる。確かに、尻尾は揺れていたみたいだが…こんなの好きだったら変態だ。
「ちがう、ふってないもん…!」
「無自覚なら可愛すぎるからね!凄い興奮するからね!僕が!
ああ…18年ぶん抱き潰さないと…
24時間じゃたりないけどがんばるね、がんばろうね!」
「嫌…、あっ!尻尾ひっぱっちゃダメ…!あんっ、そんなしたら跡ついちゃう!…シュヤンさん!」
「声まで可愛いね、もっとたくさん聞きたいな」
その夜から翌日の深夜まで、マリアがベッドから出ることは許されなかったそうな。
理由のひとつは、今日はマリアが17歳最後の日であり明日には18歳になってしまうこと。
もうひとつは、シュヤンがやけに静かで大人しいことだ。
この2年間、シュヤンは仕事中以外は基本マリアにべったりだった。それなのに今日は朝から妙に距離を取っていてよそよそしい。
(嫌な予感しかしないわ…)
経験上、こういう時はロクなことが起きない。一度恥ずかしい服を着させられて散々ハスハスされたことがある。
まあ、しかしそれに比べると今回は何をされるかわかっているからマシ…なのか?
それにシュヤンの変態性を肯定する訳ではないが、マリアを愛して気遣っていることは確かだ。
とりあえず今日は大丈夫だろうが、明日がとにかく怖い。
朝目覚めた瞬間…なんてこともあり得る。
夕食を終え入浴を終え、シュヤンのべたべたが無いのをいいことにそそくさとベッドにもぐる。明日は何されるかわからないからしっかり寝ておこう。
一足遅れてシュヤンがやってきた。
「…マリアさん寝たの?ねえ」
シュヤンが背中をつんつんと続いた。寝たふりをしようかとも思ったがあまりに切なげな声だったので反応することにした。
「まだ起きてますよ」
すると後ろからぎゅーっと抱き付いてきた。いつも通りスースーの匂いを嗅いで、首筋に唇を這わす。
「んん…ねえなんでマリアさんってこんなに甘くていい匂いな上に肌まで甘いの?お菓子なの?あああ…」
「ん…」
マリアを向き合わせると、唇を奪った。はむはむと唇をはみ、ついにズルリと舌が入り込む。舌が吸われ、噛みつかれる。
そしていつもよりなんだかベットリとしたいやらしい手つきで身体を撫でてきた。
「シュヤンさん?…ひゃ!」
初めて、服の中に手が入る。
「なに?好き?」
「そうじゃなくて、あの、誕生日明日…」
「知ってるよ」
「なら…」
「0時を超えるまで入れるのは我慢するよ。えらいでしょ」
「えっ…?」
おっと。
ちょっとこれは…想定していなかった。
「それまでたくさんほぐしてあげるからね」
時計を見る。
今は10時半…12時まであと1時間半…。
無理だ!
「やだ!絶対むり…!」
過去に無いほど全力で振りほどいて逃げようとするが、シュヤンの抱き締める力も今までに無いほど、痛いくらいに強い。
「大丈夫だよ、マリアさんもあと数時間で大人だ。そう簡単に壊れないよ、大丈夫だよ」
「はう!」
がぶりと肩に噛みつかれた。
「へへ、僕のマリアさん…やっと、やっとだね。楽しみだな」
「明日にして…!お願いします!」
「うん、大丈夫。明日もずっとしてあげるね。ずっと可愛がってあげる。たくさん僕の跡つけるね。あああ、僕のマリアさん、マリアさんっ!可愛いい!大好きい」
ちゅーっとアザが出来そうなほど強く首を吸う。
「ひやあぁっ!」
「ねえ知ってた?イヤって言いながらいつもマリアさん尻尾ぶんぶん振ってるの。本当は気持ちいいんだろ?!僕の可愛い仔犬なんだろ!」
いつの間にか出ていた尻尾を握られる。確かに、尻尾は揺れていたみたいだが…こんなの好きだったら変態だ。
「ちがう、ふってないもん…!」
「無自覚なら可愛すぎるからね!凄い興奮するからね!僕が!
ああ…18年ぶん抱き潰さないと…
24時間じゃたりないけどがんばるね、がんばろうね!」
「嫌…、あっ!尻尾ひっぱっちゃダメ…!あんっ、そんなしたら跡ついちゃう!…シュヤンさん!」
「声まで可愛いね、もっとたくさん聞きたいな」
その夜から翌日の深夜まで、マリアがベッドから出ることは許されなかったそうな。
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