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「言ったでしょう、あの神は僕らを救わないと」
寝室でお守りをいじるユラにノアがそう言った。
「ごめんなさい…でも…」
ただの人間のようにないたいだけなのに…
「じゃあ試しに、あの宗教の勧める性行為をしてあげましょうか」
「えっ」
ノアがお守りを取り上げ、ユラにのし掛かる。
「でも、きっと満足できないよ」
この1ヶ月、ノアは夜の営みの度にそれは丁寧に執拗なほどユラを愛撫した。
毎回疲れ果て、時には意識さえ失った。
そのお陰か今ではすっかり痛みはないが、ノアがいやらしく身体に手を滑らせるだけで、彼の性的興奮を身体に押し付けられただけで、ユラは火照って反応してしまうようになった。
「さ、服を脱いで」
ノアは自分の服を脱ぎながらそう言う。
こういう時に自分で脱ぐのは始めてだ。ユラはゆっくりあまり見られないように脱いで急いで毛布を手繰り寄せた。
いつものような優しいキスも甘い言葉もなく、彼はいきなりユラのワレメに手を入れる。驚いたが、彼の指が優しく敏感なところをこするとやはり身体は反応した。
「あっ…ん…」
「駄目ですよ、そんなはしたない声を出しちゃ」
そう言われたので、声が漏れないように手で懸命に口を押さえる。
ノアの指でどんどん登り詰めていく。
もっと…
そこでノアはぴたりと手を止めてしまった。そして早々に自らの股間をあてがい、ずず、と中に入れてきた。
いつものようにほぐされていないから、痛みはないものの少し苦しい。
それでも動かされていると次第に慣れてきて、また声が出そうになる。
ぐっと奥のほうが突かれるたびに背中に快楽が突き抜ける。
でも、全然満たされない。
刺激がただ身体を流れていくだけだ。
「おねがい…っ、ん…キスしてくださ…」
「何言ってるんです、駄目に決まってる」
ノアは今にも唇が触れ合いそうな距離でそう囁いた。
何故か、少し楽しそうに見える。
彼は腰をぐっと強く掴むと、何も言わずに精を流し込んだ。
そして余韻に浸る間も無く離れて行ってしまう。
もう終わってしまった。
ユラは少し戸惑っている。
行き場を失った熱がこもり、渦巻き、身体中を犯している。
思わず、もう寝巻きを着始めているノアの袖をぐっと掴んだ。
「おしまい」
ノアは優しく微笑んでユラの頭を撫でる。
ユラは疼く身体をもじもじさせながら、ノアの手を握った。
「どうしたの?」
ノアが意地悪な表情でおでこをコツンと合わせてきた。吐息がかかるほど近い。
何故だかわからない。
けれどどうしてもキスがしたくてたまらないのだ。
ユラは思わず自ら唇を重ねる。
その柔らかい唇に触れた途端、胸がいっぱいになる。ノアの頬を撫でながら、ちゅうと下唇を吸った。
そうしていると、ついにノアが舌をねじこんできた。
可愛らしいキスはあっというまにいやらしく絡み合う行為に姿を変える。
唾液の糸を紡ぎながら離れたときにはノアもユラも押さえられないほど性的に興奮していた。
「快楽に溺れたい…ってことでいいよね」
ノアが着かけていた服を脱ぎ捨てながらそう言う。
「僕も全然物足りないよ。僕たちはとっくに彼らの言う堕落をしてるんだ」
「私をこんな風にしたのはノアさんじゃないですか…」
「嫌ですか?憎みますか?」
ノアはユラが拒絶しないことをわかっているように、太ももを撫でながらそう尋ねた。
ユラは悔しく思いながらも、もうそんなことはどうでもいい気持ちになっていた。
「許します。許しますから…もっとキスを…」
そう言うとノアは嬉しそうに目を細める。
「喜んで」
ノアは唇を重ねながら、ユラの身体に手を伸ばす。
胸の先端を指で引っ掻かれる。最初のほうかくすぐったかっただけなのに今ではすっかり快感の一部だ。
ノアの指は足へと移動し、胸に今度は舌が這う。
ちゅぱちゅぱと言う音を立てながら先端を吸われ、指が中に入り込み弱いところをぐりぐりと押す。
ふたつ同時に責められるとユラはもう喘がずにはいられなくなり、そしてすぐに…
「あ、あっ…イク…それイッちゃ…んん!」
身体を仰け反らせてシーツを握りしめた。
先程は味わえなかった絶頂の解放感に酔いしれ、しばらく放心する。
「いつもより気持ち良さそうだね、焦らされて興奮しちゃったの?」
「…ノアさんは、いつもより意地悪です」
いつも以上に楽しそうなノアはユラの足を掴んで引き寄せ、一度吐き出したというのにまるで興奮しきった自身をユラの性器に重ねた。
「だってね、凄い可愛いんだ。ユラさん虐めると」
ずる、ぬる…
ノアは膨張しきったそれを入れることなく表面に擦り付ける。そして熱いそれがユラの一番敏感なところをつつく。
「やっ、なにそれ…んんっ…」
入り口を擦っては、通りすぎて核に当たる。
びくびく恥ずかしいくらいに震える。
「それ…っ、それイヤ…」
「どうして?気持ち良くない?」
「そうじゃないけど…んっ…!」
ノアが丸い先端を入り口にぐっと押し付けた。が、上へ滑らせ、またぐっと入り口に押し付ける。
ユラの腰は期待を隠せずに持ち上がり物欲しそうに揺れる。
「どうしたの?」
確信犯は発情しきってとろんとした顔をしながら熱い呼吸を耳にかけた。
寝室でお守りをいじるユラにノアがそう言った。
「ごめんなさい…でも…」
ただの人間のようにないたいだけなのに…
「じゃあ試しに、あの宗教の勧める性行為をしてあげましょうか」
「えっ」
ノアがお守りを取り上げ、ユラにのし掛かる。
「でも、きっと満足できないよ」
この1ヶ月、ノアは夜の営みの度にそれは丁寧に執拗なほどユラを愛撫した。
毎回疲れ果て、時には意識さえ失った。
そのお陰か今ではすっかり痛みはないが、ノアがいやらしく身体に手を滑らせるだけで、彼の性的興奮を身体に押し付けられただけで、ユラは火照って反応してしまうようになった。
「さ、服を脱いで」
ノアは自分の服を脱ぎながらそう言う。
こういう時に自分で脱ぐのは始めてだ。ユラはゆっくりあまり見られないように脱いで急いで毛布を手繰り寄せた。
いつものような優しいキスも甘い言葉もなく、彼はいきなりユラのワレメに手を入れる。驚いたが、彼の指が優しく敏感なところをこするとやはり身体は反応した。
「あっ…ん…」
「駄目ですよ、そんなはしたない声を出しちゃ」
そう言われたので、声が漏れないように手で懸命に口を押さえる。
ノアの指でどんどん登り詰めていく。
もっと…
そこでノアはぴたりと手を止めてしまった。そして早々に自らの股間をあてがい、ずず、と中に入れてきた。
いつものようにほぐされていないから、痛みはないものの少し苦しい。
それでも動かされていると次第に慣れてきて、また声が出そうになる。
ぐっと奥のほうが突かれるたびに背中に快楽が突き抜ける。
でも、全然満たされない。
刺激がただ身体を流れていくだけだ。
「おねがい…っ、ん…キスしてくださ…」
「何言ってるんです、駄目に決まってる」
ノアは今にも唇が触れ合いそうな距離でそう囁いた。
何故か、少し楽しそうに見える。
彼は腰をぐっと強く掴むと、何も言わずに精を流し込んだ。
そして余韻に浸る間も無く離れて行ってしまう。
もう終わってしまった。
ユラは少し戸惑っている。
行き場を失った熱がこもり、渦巻き、身体中を犯している。
思わず、もう寝巻きを着始めているノアの袖をぐっと掴んだ。
「おしまい」
ノアは優しく微笑んでユラの頭を撫でる。
ユラは疼く身体をもじもじさせながら、ノアの手を握った。
「どうしたの?」
ノアが意地悪な表情でおでこをコツンと合わせてきた。吐息がかかるほど近い。
何故だかわからない。
けれどどうしてもキスがしたくてたまらないのだ。
ユラは思わず自ら唇を重ねる。
その柔らかい唇に触れた途端、胸がいっぱいになる。ノアの頬を撫でながら、ちゅうと下唇を吸った。
そうしていると、ついにノアが舌をねじこんできた。
可愛らしいキスはあっというまにいやらしく絡み合う行為に姿を変える。
唾液の糸を紡ぎながら離れたときにはノアもユラも押さえられないほど性的に興奮していた。
「快楽に溺れたい…ってことでいいよね」
ノアが着かけていた服を脱ぎ捨てながらそう言う。
「僕も全然物足りないよ。僕たちはとっくに彼らの言う堕落をしてるんだ」
「私をこんな風にしたのはノアさんじゃないですか…」
「嫌ですか?憎みますか?」
ノアはユラが拒絶しないことをわかっているように、太ももを撫でながらそう尋ねた。
ユラは悔しく思いながらも、もうそんなことはどうでもいい気持ちになっていた。
「許します。許しますから…もっとキスを…」
そう言うとノアは嬉しそうに目を細める。
「喜んで」
ノアは唇を重ねながら、ユラの身体に手を伸ばす。
胸の先端を指で引っ掻かれる。最初のほうかくすぐったかっただけなのに今ではすっかり快感の一部だ。
ノアの指は足へと移動し、胸に今度は舌が這う。
ちゅぱちゅぱと言う音を立てながら先端を吸われ、指が中に入り込み弱いところをぐりぐりと押す。
ふたつ同時に責められるとユラはもう喘がずにはいられなくなり、そしてすぐに…
「あ、あっ…イク…それイッちゃ…んん!」
身体を仰け反らせてシーツを握りしめた。
先程は味わえなかった絶頂の解放感に酔いしれ、しばらく放心する。
「いつもより気持ち良さそうだね、焦らされて興奮しちゃったの?」
「…ノアさんは、いつもより意地悪です」
いつも以上に楽しそうなノアはユラの足を掴んで引き寄せ、一度吐き出したというのにまるで興奮しきった自身をユラの性器に重ねた。
「だってね、凄い可愛いんだ。ユラさん虐めると」
ずる、ぬる…
ノアは膨張しきったそれを入れることなく表面に擦り付ける。そして熱いそれがユラの一番敏感なところをつつく。
「やっ、なにそれ…んんっ…」
入り口を擦っては、通りすぎて核に当たる。
びくびく恥ずかしいくらいに震える。
「それ…っ、それイヤ…」
「どうして?気持ち良くない?」
「そうじゃないけど…んっ…!」
ノアが丸い先端を入り口にぐっと押し付けた。が、上へ滑らせ、またぐっと入り口に押し付ける。
ユラの腰は期待を隠せずに持ち上がり物欲しそうに揺れる。
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