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幽霊
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ノアはユラの耳や首筋を飴細工と思っているのかと思うほど、優しく丁寧に、そして執拗に舐めながらキスを落とす。
ちゅぱ、じゅる、そんないやらしい音がユラの耳に響いた。
ずぐり、とお腹の奥がむずむずするような未知の感覚にも襲われていた。そしてついに、ノアの手がユラの太ももに入り込む。
「あっ…」
ノアは太もものやわさを楽しみながらも、じわりじわりとその指は中心へと向かう。
男らしい骨ばった大きな手は案外と温かい。ユラには初めての感触なはずなのに、身体は全て準備が出来たかのようにそれを受け止めている。
ドキドキして、温かくて、こうしてくっついているとなんだか…
ノアの中指がユラの一番敏感なところに触れたとき、ユラの身体は大きく震えた。
身体を貫く刺激に背中がのけぞり、はしたない声で鳴いてしまった。
我慢しきれずにノアの手を押さえる。
「だ、だめです…!」
「ご、ごめん、痛かった…?」
「痛くは…ないけど…けど…」
ユラはもじもじしながら口ごもる。
「けど…?」
ノアは手を止めてじっと見つめている。
暗い色の瞳の奥には、まだ情欲の火が灯っていることは明らかだ。
「その…わかりませんが…、
なんか…気持ち良くて….だめ…」
そう言うと空白のあと、ノアはなんとも言えない少し歪な微笑みを浮かべた。
そして再びスルリと手が入り込み、とても優しくでもさっきより確実にそこを責めた。
熱い舌がユラの唇や舌を絡めとり、ユラはノアでいっぱいに満たされる。
止まらない声が溜まっていくかのように、ぞわぞわと"何か"が背中の辺りを登り詰めていく。
「あっ…んん!だめです!なんか…ひゃ…んっっっっっ!!」
優しい刺激によって"何か"はついに弾け、ユラの身体は仰け反った。
目の前がちかちかして、頭はほわほわする。
「…気持ちよかった?」
ユラは朦朧としながらも逃げるように身を縮めて火照った身体を隠すために毛布を引き寄せる。
「いけませんこんな…」
「何故?」
「本で読みました…性の快楽に浸ってはいけないと…人の道を外れた堕落だと…だから…」
ノアは「ああ、あの神の教えか」と嘲るように冷たく笑う。
そして身体を起こすと毛布を奪い、ユラの足首を掴む。
「あの神は僕らを救わない。
…それに君は人魚だし僕は幽霊だ、足がなければ道もない」
そう言って足の甲にキスをした。
「僕らには快楽を貪る自由がある」
彼はそのまま足に舌を這わせ、ふくらはぎ、太ももと移動してそして…
「えっ?!だめ!そんなとこ…っ!」
ずるりと生暖かくて柔らかいものがユラのわれめを舐めた。
舌が蠢くたびにざわりとしたものが全身を駆け巡る。
腰を引いて逃げようとするも、男性の腕力というものはとても強くて到底抜け出せない。
「や、や…!いや!!」
彼の頭を退けようと手で懸命に押すとようやく離れた。
「これはいや?」
ユラは強く何度も頷く。
こんなの恥ずかしすぎる…。
「残念。
…じゃあ僕の触るのは?」
ノアのものは下着に隠れて見えないが、それでもパンパンに膨れていることがわかった。
ユラは小さく頷いて、隣に抱きつくように横たわったノアの股間に恐る恐る手を伸ばす。
ユラが極優しく触るとさらにグッと持ち上がったように感じた。
好奇心も半分あり、ユラはどきどきしながら形を確かめる。
温かくて、固くて棒のようだけど、表面はちょっとぷにっとしてる。
先端の丸くてつるりとした部分を撫でると、ノアが「んっ」と反応した。
気持ちいい…のだろうか?
その部分を重点的に撫でているとビクビクとしてなんだか面白い。
身体を反応させながらユラの肩をぎゅうと握る姿がなんだか可愛いらしく思えた。
そこで、ぱっとノアがユラの手をとる。無言のまま唇を奪いながら上にのし掛かられ、ユラは察した。
彼はユラの足の間に身体を入れ、ユラの頬を撫でた。
「女性は、初めての時は痛いと聞きます」
「はい…」
「すぐやめるから、辛かったら言ってください。あなたに無理はさせたくない」
ノアは自身のモノをユラにあてがうと、様子を見ながらゆっくりと腰を沈める。
痛みはあるが、それよりも圧迫感、はち切れそうに満たされて、苦しい。
「大丈夫?」
「は、はい…まだ…」
そう答えるとさらにずずと奥まで入ってきて、中がみっしりと満たされる。
「…全部入った」
ノアがユラの唇に唇を重ねる。
始めは優しかったその口づけは、まるで下半身の後を追うように深く中まで入り込みユラを支配する。
彼のものが大きくなるのを感じた。
ずっ、とゆっくり引き抜かれ、また潜り込む。
我慢できない痛みではないが、窮屈で、息のつまるような…。
「…気持ちいい…」
ノアがそう吐息を漏らすように呟くと、なんだか胸まで締め付けられた。
けれど、それは辛いものではない。
痛みさえも少し紛れた気がする。
嬉しい…感情だと思う。
始めこそ痛かったが、しばらくすると身体が彼に慣れてきたようだった。
そうすると、なんだかまた背中がぞわぞわする感覚がじわりと混み上がってくる。
「あっ…あふ…」
甘い声が漏れだす。
「は、はぁ…イキそ…」
息を切らしながらノアはユラの頬を撫でる。
「キスしていい?」
何故か今更そんなことを聞いてきた。
「して…キスして…っ」
そしてユラも何故かそんな風に答えた。
ノアは微笑んで唇を重ね、強く抱き締める。
腰が強く打ち付けられ、流石に少し苦しい。
ノアが小さく呻くと彼の腰が震え、お腹の中で、じんわりと温かなものが広がる感覚がした。
お互い何も言わずにしばらく抱き合っていたが、ようやくノアがゆっくり離れた。
くっついていた部分に間に空気が入り込み、ひんやりと寒い。
「ご、ごめん、最後のほうあんまり気を使えなくて…」
「私は大丈夫です…ただ…」
ユラはおずおずとノアの身体に顔をうずめる。温かくて落ち着く。
疲れた。
眠い。
「このままこうしてて」
そうお願いをして、ユラはゆったりと眠りについた。
ちゅぱ、じゅる、そんないやらしい音がユラの耳に響いた。
ずぐり、とお腹の奥がむずむずするような未知の感覚にも襲われていた。そしてついに、ノアの手がユラの太ももに入り込む。
「あっ…」
ノアは太もものやわさを楽しみながらも、じわりじわりとその指は中心へと向かう。
男らしい骨ばった大きな手は案外と温かい。ユラには初めての感触なはずなのに、身体は全て準備が出来たかのようにそれを受け止めている。
ドキドキして、温かくて、こうしてくっついているとなんだか…
ノアの中指がユラの一番敏感なところに触れたとき、ユラの身体は大きく震えた。
身体を貫く刺激に背中がのけぞり、はしたない声で鳴いてしまった。
我慢しきれずにノアの手を押さえる。
「だ、だめです…!」
「ご、ごめん、痛かった…?」
「痛くは…ないけど…けど…」
ユラはもじもじしながら口ごもる。
「けど…?」
ノアは手を止めてじっと見つめている。
暗い色の瞳の奥には、まだ情欲の火が灯っていることは明らかだ。
「その…わかりませんが…、
なんか…気持ち良くて….だめ…」
そう言うと空白のあと、ノアはなんとも言えない少し歪な微笑みを浮かべた。
そして再びスルリと手が入り込み、とても優しくでもさっきより確実にそこを責めた。
熱い舌がユラの唇や舌を絡めとり、ユラはノアでいっぱいに満たされる。
止まらない声が溜まっていくかのように、ぞわぞわと"何か"が背中の辺りを登り詰めていく。
「あっ…んん!だめです!なんか…ひゃ…んっっっっっ!!」
優しい刺激によって"何か"はついに弾け、ユラの身体は仰け反った。
目の前がちかちかして、頭はほわほわする。
「…気持ちよかった?」
ユラは朦朧としながらも逃げるように身を縮めて火照った身体を隠すために毛布を引き寄せる。
「いけませんこんな…」
「何故?」
「本で読みました…性の快楽に浸ってはいけないと…人の道を外れた堕落だと…だから…」
ノアは「ああ、あの神の教えか」と嘲るように冷たく笑う。
そして身体を起こすと毛布を奪い、ユラの足首を掴む。
「あの神は僕らを救わない。
…それに君は人魚だし僕は幽霊だ、足がなければ道もない」
そう言って足の甲にキスをした。
「僕らには快楽を貪る自由がある」
彼はそのまま足に舌を這わせ、ふくらはぎ、太ももと移動してそして…
「えっ?!だめ!そんなとこ…っ!」
ずるりと生暖かくて柔らかいものがユラのわれめを舐めた。
舌が蠢くたびにざわりとしたものが全身を駆け巡る。
腰を引いて逃げようとするも、男性の腕力というものはとても強くて到底抜け出せない。
「や、や…!いや!!」
彼の頭を退けようと手で懸命に押すとようやく離れた。
「これはいや?」
ユラは強く何度も頷く。
こんなの恥ずかしすぎる…。
「残念。
…じゃあ僕の触るのは?」
ノアのものは下着に隠れて見えないが、それでもパンパンに膨れていることがわかった。
ユラは小さく頷いて、隣に抱きつくように横たわったノアの股間に恐る恐る手を伸ばす。
ユラが極優しく触るとさらにグッと持ち上がったように感じた。
好奇心も半分あり、ユラはどきどきしながら形を確かめる。
温かくて、固くて棒のようだけど、表面はちょっとぷにっとしてる。
先端の丸くてつるりとした部分を撫でると、ノアが「んっ」と反応した。
気持ちいい…のだろうか?
その部分を重点的に撫でているとビクビクとしてなんだか面白い。
身体を反応させながらユラの肩をぎゅうと握る姿がなんだか可愛いらしく思えた。
そこで、ぱっとノアがユラの手をとる。無言のまま唇を奪いながら上にのし掛かられ、ユラは察した。
彼はユラの足の間に身体を入れ、ユラの頬を撫でた。
「女性は、初めての時は痛いと聞きます」
「はい…」
「すぐやめるから、辛かったら言ってください。あなたに無理はさせたくない」
ノアは自身のモノをユラにあてがうと、様子を見ながらゆっくりと腰を沈める。
痛みはあるが、それよりも圧迫感、はち切れそうに満たされて、苦しい。
「大丈夫?」
「は、はい…まだ…」
そう答えるとさらにずずと奥まで入ってきて、中がみっしりと満たされる。
「…全部入った」
ノアがユラの唇に唇を重ねる。
始めは優しかったその口づけは、まるで下半身の後を追うように深く中まで入り込みユラを支配する。
彼のものが大きくなるのを感じた。
ずっ、とゆっくり引き抜かれ、また潜り込む。
我慢できない痛みではないが、窮屈で、息のつまるような…。
「…気持ちいい…」
ノアがそう吐息を漏らすように呟くと、なんだか胸まで締め付けられた。
けれど、それは辛いものではない。
痛みさえも少し紛れた気がする。
嬉しい…感情だと思う。
始めこそ痛かったが、しばらくすると身体が彼に慣れてきたようだった。
そうすると、なんだかまた背中がぞわぞわする感覚がじわりと混み上がってくる。
「あっ…あふ…」
甘い声が漏れだす。
「は、はぁ…イキそ…」
息を切らしながらノアはユラの頬を撫でる。
「キスしていい?」
何故か今更そんなことを聞いてきた。
「して…キスして…っ」
そしてユラも何故かそんな風に答えた。
ノアは微笑んで唇を重ね、強く抱き締める。
腰が強く打ち付けられ、流石に少し苦しい。
ノアが小さく呻くと彼の腰が震え、お腹の中で、じんわりと温かなものが広がる感覚がした。
お互い何も言わずにしばらく抱き合っていたが、ようやくノアがゆっくり離れた。
くっついていた部分に間に空気が入り込み、ひんやりと寒い。
「ご、ごめん、最後のほうあんまり気を使えなくて…」
「私は大丈夫です…ただ…」
ユラはおずおずとノアの身体に顔をうずめる。温かくて落ち着く。
疲れた。
眠い。
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しおりを挟んでくださっている皆様へ。
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