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四章【不穏な姉妹校交流会】

お前ら面倒事回避させろ下さい

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皆様こんにちは。アリア・ローゼリッタです。アーサーに手を引かれて、無事に薔薇園へと足を運ぶ事が出来ました。にしても…とっても良い匂いです。目の前にも沢山の品種の薔薇が広がっていて…学園にも欲しくなるくらいですね。


「これは交配種でしょうか…家でも見掛けた事がありませんし。こっちは白薔薇…!花が大きくて香りが強い…棘も少なくて、初心者の方でも育てやすそうですね」


「ふふ、アリアは薔薇が好きなのかい?」


「薔薇と言うか、お花や植物が好きなんです。昆虫は少し苦手ですけどね」


いつか、青薔薇を交配してみたいですね。赤やピンク、白も素敵ですがやはり私は青薔薇が一等好きです。神秘的で、それでも何処か力強くて。マギィ達にも見せてあげたいですね。


「そんなに喜んで貰えているなら、園芸部員もこの薔薇も喜ぶさ。そうだ、此処では薔薇の紅茶とお菓子を提供しているんだ。よければ持ってくるよ」


「そんな、わざわざ持って来て貰うのは____」


「レディを働かせる訳にはいかないさ。何よりアリアはお客様だからね。此処で少し待っていて」


流れる様な手付きで近くのガーデンチェアへと座らされ、アーサーは奥へと歩いて行きました。全ての挙動がスマート過ぎて怖いです。


「あ、言伝…」


ポケットに仕舞っていた黒い封筒を取り出し、中に入っていた招待状を見てみると、一枚の便箋が入っていました。メモ帳サイズの小さな物です。


「…確かに私宛てみたいですけど」


宛名の部分には私の名前が。差出人はベルドレッドさんで間違いない様ですね。はあ…面倒事の予感がします。


「…一度しっかりと貴女とお話がしたい。其方の生徒会メンバーが同席すると、妨害されてしまうから、1人で白鳥の間に来て欲しい。時間は以下の通り…美味しいお茶とお菓子を用意して待っている。クロード・ベルドレッド…随分と御丁寧ですね」


しかし白鳥の間なんて地図には乗っていませんし…時間は____丁度自由行動中ではありますがね。場所が分からなかったと言う事で押し通せませんかね。正直面倒くさい…


「アリア、お待たせ」


「ありがとうございます、アーサー…と」


「やっほ、アリア」


何でノエルと一緒に居るんでしょうか。思わず二度見してしまいましたよ。


「園芸部は人が少ないからオレが手伝いに駆り出されてんの。先輩に誘われたから着いて来た」


「君達は幼馴染だと聞いていたからね。折角ならと思ったんだ」


幼馴染…?まあ確かに幼い頃に会った事に変わり無いですが、マギィとミア以外の人だと違和感を感じますね。


「後、会長からの指示でさ」


「…成程」


「嗚呼、そんな事を言っていたね」


え、アーサーまで知ってるんですか?五大貴族同士だからって言うのもあるからでしょうか…ですが、これで1つ確定した事があります。私は絶対に呼び出しに応じなければいけないと言う事です。


〈〈〈お前ら面倒事回避させろ下さい!!〉〉〉
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