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幕間【五大貴族会議】
お前ら少し距離取れ下さい
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皆様こんにちは。アリア・ローゼリッタです。陛下への挨拶も無事終わり、遂に次期五大貴族の名が記されている封筒が陛下の手元に届きました。
「却説と…そろそろこの封を開ける時が来た様だ。新たな五大貴族として名を連ね、私と共に国を支える一族を発表しよう」
会場にピンとした空気が張り詰めました。陛下が封筒の蝋を剥がす音だけが広い空間に響いています。矢張りドードリア家の人達の顔色は悪いですね。他の方々は堂々としています。
(そう言えば、五大貴族の中でお話をした事が無いのはドードリア家の方と、もう1人のエストレラの方だけですね。お名前は…)
「では、新たな五大貴族の名を此処に。第一の貴族は…オズベル」
「はい、陛下」
矢張り会長は選ばれましたか。流石、余裕綽々の笑みと言うか…安心感が凄いですね。
「第二の貴族は…ベルドレッド」
「光栄にございます」
ベルドレッドさんが選ばれましたか…あの2人は並びますね。何方かが衰退するまで、気合いでのし上がっていそうな雰囲気があります。
「第三の貴族は…王劉」
「はっ」
あ!王劉家でした…!やっとモヤモヤが晴れました。王劉家は東の地域屈指の一族で、五大貴族の中でも一番王族に近い血筋と言われています。事実、苗字に王という字が付いてますからね。
「第四の貴族は…エーデルガルド」
「…!はいッ」
遂に変動が起こりました。会場も軽くざわ付いて、ドードリア家のお2人はガクリと項垂れています。残りひと枠、私達か…カミュ先輩か…
「第五の貴族は…ローゼリッタ」
「はい」
ぇ…今、ローゼリッタって呼ばれました?思わずきょろきょろと視線を動かすと、カミュ先輩と会長が優しい目で此方を見ていました。本当に…
「そして、ノスタリア家、フォーカス家を新たに見届け人として定める」
「ありがとうございます」
「…!恐悦至極に御座いますッッ」
カミュ先輩達の表情はとても穏やかで…もしかしたら、ノスタリア家は自分から五大貴族の座を退いたのかもしれません。だって何処かホッとした顔をしていますから。
「以上を持って五大貴族会議を閉じる。選ばれた者達は残り、新たな出会いを祝うと良い。奥に茶会の席を設けてある。当主は右に。子らは左に。では、解散」
玉座を立ち上がった陛下に向かって改めて頭を下げます。正直まだ五大貴族になった実感が湧か無いですが、お父様は表情一つ変えていません。強過ぎます。
「おめでとう、アリアちゃん」
「カミュ先輩」
「アタシ達は、陛下と相談して五大貴族の座を降りる事にしたの。見守る方がアタシ達には合ってるから。だから継いでくれたのがローゼリッタ家で嬉しいわ」
コロコロと笑うカミュ先輩に私も釣られて笑いました。でも、平和に変われると言うのが一番良いのかもしれませんね。
「アリア、こっちにおいで。お茶会が始まるからね」
「あ、ありがとうございます。アーサー」
「何?知り合い?」
態々此方に来て私の手を引いてくれたアーサーにカミュ先輩が目を見開いていました。あ、初対面…
「良いじゃない。ほら、ミアちゃんも微笑ましそうに見てるわよ」
「アリア?」
固まった私にアーサーが首を傾げました。ミアのあれは微笑ましいと言うより…あまり男の人と近付き過ぎるなって言うお顔ですね。
〈〈〈お前ら少し距離取れ下さい!!!〉〉〉
「却説と…そろそろこの封を開ける時が来た様だ。新たな五大貴族として名を連ね、私と共に国を支える一族を発表しよう」
会場にピンとした空気が張り詰めました。陛下が封筒の蝋を剥がす音だけが広い空間に響いています。矢張りドードリア家の人達の顔色は悪いですね。他の方々は堂々としています。
(そう言えば、五大貴族の中でお話をした事が無いのはドードリア家の方と、もう1人のエストレラの方だけですね。お名前は…)
「では、新たな五大貴族の名を此処に。第一の貴族は…オズベル」
「はい、陛下」
矢張り会長は選ばれましたか。流石、余裕綽々の笑みと言うか…安心感が凄いですね。
「第二の貴族は…ベルドレッド」
「光栄にございます」
ベルドレッドさんが選ばれましたか…あの2人は並びますね。何方かが衰退するまで、気合いでのし上がっていそうな雰囲気があります。
「第三の貴族は…王劉」
「はっ」
あ!王劉家でした…!やっとモヤモヤが晴れました。王劉家は東の地域屈指の一族で、五大貴族の中でも一番王族に近い血筋と言われています。事実、苗字に王という字が付いてますからね。
「第四の貴族は…エーデルガルド」
「…!はいッ」
遂に変動が起こりました。会場も軽くざわ付いて、ドードリア家のお2人はガクリと項垂れています。残りひと枠、私達か…カミュ先輩か…
「第五の貴族は…ローゼリッタ」
「はい」
ぇ…今、ローゼリッタって呼ばれました?思わずきょろきょろと視線を動かすと、カミュ先輩と会長が優しい目で此方を見ていました。本当に…
「そして、ノスタリア家、フォーカス家を新たに見届け人として定める」
「ありがとうございます」
「…!恐悦至極に御座いますッッ」
カミュ先輩達の表情はとても穏やかで…もしかしたら、ノスタリア家は自分から五大貴族の座を退いたのかもしれません。だって何処かホッとした顔をしていますから。
「以上を持って五大貴族会議を閉じる。選ばれた者達は残り、新たな出会いを祝うと良い。奥に茶会の席を設けてある。当主は右に。子らは左に。では、解散」
玉座を立ち上がった陛下に向かって改めて頭を下げます。正直まだ五大貴族になった実感が湧か無いですが、お父様は表情一つ変えていません。強過ぎます。
「おめでとう、アリアちゃん」
「カミュ先輩」
「アタシ達は、陛下と相談して五大貴族の座を降りる事にしたの。見守る方がアタシ達には合ってるから。だから継いでくれたのがローゼリッタ家で嬉しいわ」
コロコロと笑うカミュ先輩に私も釣られて笑いました。でも、平和に変われると言うのが一番良いのかもしれませんね。
「アリア、こっちにおいで。お茶会が始まるからね」
「あ、ありがとうございます。アーサー」
「何?知り合い?」
態々此方に来て私の手を引いてくれたアーサーにカミュ先輩が目を見開いていました。あ、初対面…
「良いじゃない。ほら、ミアちゃんも微笑ましそうに見てるわよ」
「アリア?」
固まった私にアーサーが首を傾げました。ミアのあれは微笑ましいと言うより…あまり男の人と近付き過ぎるなって言うお顔ですね。
〈〈〈お前ら少し距離取れ下さい!!!〉〉〉
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