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三章【転校生襲来】
お前ら少しは仲良くしろ下さい
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皆様こんにちは。アリア・ローゼリッタです。何故かフルメンバーのエストレラ生徒会に囲われています。副会長、ユウリ先輩、助けて下さい。
「彼女はアリア・ローゼリッタさん。エストレラの推薦を蹴ったあの子だよ」
「嗚呼、噂の…どうも、アッシュ・ケンシェルです。先輩がすみません」
「いえ…噂になってるんですね」
後何かケンシェルさんと一緒に来た人がずっと私の事見てるんですけど…何か気に触る事しました?私。
「珍しい事例ですからね。エストレラを蹴るって言うのは。って言うかお前も挨拶しなよ」
「煩いな、アッシュに言われなくても分かってるし。オレはノエル・エンニア。アンタさ、北の地域に来た事ない?5年前」
「5年前…嗚呼、行きました。祖父母が感謝祭の主催になったと言う事で…それがどうかしましたか?」
5年前、母方の祖父母が北の地域の大事なお祭りである感謝祭を取り仕切る事になり、折角の機会だから、と。私達を招待してくれたんですよね。普段は忙しいのと、人が沢山集まるからと言う理由で行っていなかったのですが、その年は出席したので、良く覚えています。
「な、何でも無い。ほら、挨拶したよ。これで良いんだろ?」
「ったく…すみませんね。此奴素直じゃないんですよ」
「其処が可愛いよね~。子どもっぽくて」
和気藹々としている生徒会の皆様。ちゃっかり後から来たお2人も座っていますし…
「取り敢えず僕はミルクティーにシフォンケーキで」
「…ミルクティーとプリン」
「かしこまりました」
やっと解放された…早く次の人に交代したいですね。しんどいので。
「アリア、お疲れ様」
「会長!?今は部活の方じゃ…」
「案外皆大丈夫そうだったからね。イリヤに言われてこっちに合流する事にしたんだ。エストレラの対応ありがとう。嫌な事を言われたりしていないかい?」
「はい、私は大丈夫です。逆にとても友好的に接してもらっていました」
その言葉に会長は軽く目を見開いて驚いた表情を見せた。皆さん驚きますね。
「珍しいな…兎に角、彼等の注文は僕が持って行くよ」
「ありがとうございます。今準備しますね」
冷蔵庫からプリンを出して、小分けにしてある箱の中からシフォンケーキを取り出してお皿に盛り付けると、紅茶を淹れる。この時間が1番落ち着きますね…
「流石の手際だね。お客様も居ないし、少し中で休憩してると良いよ。短い時間だけど、ゆっくり休んでて」
「ありがとうございます。お言葉に甘えさせて頂きますね」
会長は満足そうに頷くと、紅茶とお菓子の乗ったトレーを持って、テーブルへと歩いて行きました。何か心無しが言い合ってる声が聞こえる様な…あー、知りません知りません。
〈〈〈お前ら少しは仲良くしろ下さい!!〉〉〉
「彼女はアリア・ローゼリッタさん。エストレラの推薦を蹴ったあの子だよ」
「嗚呼、噂の…どうも、アッシュ・ケンシェルです。先輩がすみません」
「いえ…噂になってるんですね」
後何かケンシェルさんと一緒に来た人がずっと私の事見てるんですけど…何か気に触る事しました?私。
「珍しい事例ですからね。エストレラを蹴るって言うのは。って言うかお前も挨拶しなよ」
「煩いな、アッシュに言われなくても分かってるし。オレはノエル・エンニア。アンタさ、北の地域に来た事ない?5年前」
「5年前…嗚呼、行きました。祖父母が感謝祭の主催になったと言う事で…それがどうかしましたか?」
5年前、母方の祖父母が北の地域の大事なお祭りである感謝祭を取り仕切る事になり、折角の機会だから、と。私達を招待してくれたんですよね。普段は忙しいのと、人が沢山集まるからと言う理由で行っていなかったのですが、その年は出席したので、良く覚えています。
「な、何でも無い。ほら、挨拶したよ。これで良いんだろ?」
「ったく…すみませんね。此奴素直じゃないんですよ」
「其処が可愛いよね~。子どもっぽくて」
和気藹々としている生徒会の皆様。ちゃっかり後から来たお2人も座っていますし…
「取り敢えず僕はミルクティーにシフォンケーキで」
「…ミルクティーとプリン」
「かしこまりました」
やっと解放された…早く次の人に交代したいですね。しんどいので。
「アリア、お疲れ様」
「会長!?今は部活の方じゃ…」
「案外皆大丈夫そうだったからね。イリヤに言われてこっちに合流する事にしたんだ。エストレラの対応ありがとう。嫌な事を言われたりしていないかい?」
「はい、私は大丈夫です。逆にとても友好的に接してもらっていました」
その言葉に会長は軽く目を見開いて驚いた表情を見せた。皆さん驚きますね。
「珍しいな…兎に角、彼等の注文は僕が持って行くよ」
「ありがとうございます。今準備しますね」
冷蔵庫からプリンを出して、小分けにしてある箱の中からシフォンケーキを取り出してお皿に盛り付けると、紅茶を淹れる。この時間が1番落ち着きますね…
「流石の手際だね。お客様も居ないし、少し中で休憩してると良いよ。短い時間だけど、ゆっくり休んでて」
「ありがとうございます。お言葉に甘えさせて頂きますね」
会長は満足そうに頷くと、紅茶とお菓子の乗ったトレーを持って、テーブルへと歩いて行きました。何か心無しが言い合ってる声が聞こえる様な…あー、知りません知りません。
〈〈〈お前ら少しは仲良くしろ下さい!!〉〉〉
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