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三章【転校生襲来】

お前ら恋バナは諦めとけ下さい

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皆様こんばんは。アリア・ローゼリッタです。ただいま寮にて、ささやかなお祝いの会なるものがアメリア主催で開催されております。あ、このクッキー美味しい…


「って訳で、おめでとぉ~アリィ!」


「担任から聞いた時、思わず立ち上がったよ」


「ありがとうございます、2人共」


私達の当選結果が発表された後、クラスは荒れに荒れたそうです。1年生の教室からは雄叫びと悲鳴が。2年生の教室からはどよめきが。3年生と4年生のクラスは比較的静かだったようです。


「ミィくんとか、先生に詰め寄ってたもん」


「ウチの寮の生徒が本当に嬉しそうだったよ。シュテル先輩達も、噂によると結構自慢げだったらしい」


「何で1日でそんなに…」


ルカの情報網どうなってんですか?それに先輩達にも伝わってるんですよね、そう言えば…変に絡まれたりしないといいんですけど…


「1番はしゃいでたのはやっぱりマーちゃんだったよ。走り回って飛び跳ねて喜んでた」


「途中転けそうになってて、私が支えたんだよね」


「私の幼馴染が御迷惑を…」


何やってんですかマギィ。高校生のやる事じゃないですよ。走り回って飛び跳ねて転ける…そんなに喜んで貰えるのは嬉しいですけどね。


「まあ私達はアリィが選ばれるって分かってたから、こうやってお菓子と紅茶とジュースを買っておいたんだけどねぇ」


「あの候補者の中でアリアが落ちるなんて、有り得ないから」


「あはは、過信しすぎです」


アメリアがクッキーを食べながら首を横にブンブン振りました。喉詰まりますよ!?


「アリィを選ばなかった奴らは目が節穴!!」


「それは流石に言い過ぎかもだけどね。日頃の素行やこれまでの事を全て考慮すると、アリアを選ぶのは普通の事だしね」


すっごい信頼されてますね…嬉しい様な、少しプレッシャーな様な…


「あ、生徒会で誰かと付き合ったら私達に言ってね!!」


「…!!??」


アメリアからの爆弾に危うく紅茶を吹き出す所でした。さっきまでそんな話してませんでしたよね!?


「兄さんオススメだよ」


「それ前にも言ってましたね。そして副会長をお菓子を買う感じ薦めないで下さい」


「アリィ可愛いし仕事出来るからいけるよぉ」


誰も言ってませんよそんな事。本当に…何でこんなに彼らは恋愛の話をしたがるのでしょうかね。此処だけ恋愛ゲームの要素入れてこなくていいんですよ原作クソ野郎。


「て言うかルカはどうなんです?」


「私は全然。興味無いから」


「2人共絶対に教えてよぉ?」


ルカに質問しないアメリアに意義を申し立てたい…恋愛しないと言ってるのに!!


〈〈〈お前ら恋バナは諦めとけ下さい!!!〉〉〉
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