22 / 232
一章【平穏ライフを目指して】
お前ら少し休憩しろ下さい
しおりを挟む
皆様こんにちは。アリア・ローゼリッタです。今は寮部屋でルカ、アメリアと今後の作戦を考えています。
「あー!もぉ!お姉様何考えてるのぉ!?」
「アメリア、怒鳴っても何も変わりませんよ」
「そぉだけどさぁ!」
アメリアはふわふわとした髪を振り乱して怒りを露わにしています。嬉しいものですね。不謹慎ですが、あの子の為だけにこんなにも怒ってくれるなんて…
「アメリア。マーガレットさんの事を、お姉さんには何て紹介したの?」
「んえ?私のお友達だよぉ~!って」
「普通ですね。エミリア先輩は矢張り、貴族出身の方しか受け入れないのでしょうか」
うむむ…とアメリアが唸っています。私達はもう彼此、3時間程この話し合いを続けています
「んーとねぇ、何方かと言うとぉ…私のお家がそう言う傾向にあると言うかぁ…お父様もお母様も、対人関係は人を選んでたからぁ…私もお姉様もそれが普通だと思ってたのぉ…でも私はアリィと会った事で、それは間違ってるんだって分かったから。でも、お姉様は違うんだよねぇ…きっと…」
「感性や考え方は人それぞれですからね…」
「今は取り敢えず、何とか対策を立てるしかないね。何かあれば兄さんに相談出来るしね」
2人ともとても真剣に悩んで、案を出してくれます。私1人では、此処まで回らなかったでしょう。それを踏まえても、協力して下さる皆様には感謝しかありません。
「私はもっとお姉様とお話しして、マーちゃんに意地悪しないでぇ!って言ってみるよぉ」
「私はニーナ先輩とレイチェル先輩に2年生との合同授業の際に、マギィを気に掛けて欲しいと頼みました。お2人共、快く引き受けてくれました。私もなるべくマギィの側にいる様に心掛けます。ミアも賛同してくれていますから」
マギィは本当によく人を惹きつけます。それは同性でも異性でも同じ事です。平穏なモブ生活を目指していた私がそれを一旦止めるなんて…本当に恐い人ですよ。それに…彼女にはこんなにも味方が居ます。貴女と出会って間もないアメリアも、まだ直接会っても居ないルカや先輩達も皆さんがマギィの為に動いているのです。
「よし!じゃあ私は次の休講日にお姉様と寝ないでお話ししてみるよぉ!アリィとマーちゃんの為だもん!頑張るよぉ~!」
「私も少し、兄さんにこう言った事例がないか聞いてみようと思う。幾ら他人と言えど、アリアが悲しい顔をしているのは私も嫌だからね。アリア、今回は君のお友達が被害に遭っているけれど、アリアがもし、もしも同じ様な被害に遭ったら絶対に私達に言うんだよ?」
「そうだよぉ!?マーちゃんも勿論大事なお友達だけど、アリィはそれ以上に大事なんだからねぇ」
2人が必死に私に言い聞かせてきます。私小さい子じゃないんですけどね…でも有難いですねこんな私を此処まで気に掛けてくれる友人に恵まれて…それにしてもこの人達、最近徹夜なんですよね。授業あるから寝ろと言っても聞かずに2人で話してます。いや、何で私が寝てるのに貴女方が起きてるんです?
2人が体調を崩してしまったら元も子もないでしょうに…その気持ちは嬉しいですが、もう少し休んで欲しいものですね。
〈〈〈お前ら少し休憩しろ下さい!!〉〉〉
「あー!もぉ!お姉様何考えてるのぉ!?」
「アメリア、怒鳴っても何も変わりませんよ」
「そぉだけどさぁ!」
アメリアはふわふわとした髪を振り乱して怒りを露わにしています。嬉しいものですね。不謹慎ですが、あの子の為だけにこんなにも怒ってくれるなんて…
「アメリア。マーガレットさんの事を、お姉さんには何て紹介したの?」
「んえ?私のお友達だよぉ~!って」
「普通ですね。エミリア先輩は矢張り、貴族出身の方しか受け入れないのでしょうか」
うむむ…とアメリアが唸っています。私達はもう彼此、3時間程この話し合いを続けています
「んーとねぇ、何方かと言うとぉ…私のお家がそう言う傾向にあると言うかぁ…お父様もお母様も、対人関係は人を選んでたからぁ…私もお姉様もそれが普通だと思ってたのぉ…でも私はアリィと会った事で、それは間違ってるんだって分かったから。でも、お姉様は違うんだよねぇ…きっと…」
「感性や考え方は人それぞれですからね…」
「今は取り敢えず、何とか対策を立てるしかないね。何かあれば兄さんに相談出来るしね」
2人ともとても真剣に悩んで、案を出してくれます。私1人では、此処まで回らなかったでしょう。それを踏まえても、協力して下さる皆様には感謝しかありません。
「私はもっとお姉様とお話しして、マーちゃんに意地悪しないでぇ!って言ってみるよぉ」
「私はニーナ先輩とレイチェル先輩に2年生との合同授業の際に、マギィを気に掛けて欲しいと頼みました。お2人共、快く引き受けてくれました。私もなるべくマギィの側にいる様に心掛けます。ミアも賛同してくれていますから」
マギィは本当によく人を惹きつけます。それは同性でも異性でも同じ事です。平穏なモブ生活を目指していた私がそれを一旦止めるなんて…本当に恐い人ですよ。それに…彼女にはこんなにも味方が居ます。貴女と出会って間もないアメリアも、まだ直接会っても居ないルカや先輩達も皆さんがマギィの為に動いているのです。
「よし!じゃあ私は次の休講日にお姉様と寝ないでお話ししてみるよぉ!アリィとマーちゃんの為だもん!頑張るよぉ~!」
「私も少し、兄さんにこう言った事例がないか聞いてみようと思う。幾ら他人と言えど、アリアが悲しい顔をしているのは私も嫌だからね。アリア、今回は君のお友達が被害に遭っているけれど、アリアがもし、もしも同じ様な被害に遭ったら絶対に私達に言うんだよ?」
「そうだよぉ!?マーちゃんも勿論大事なお友達だけど、アリィはそれ以上に大事なんだからねぇ」
2人が必死に私に言い聞かせてきます。私小さい子じゃないんですけどね…でも有難いですねこんな私を此処まで気に掛けてくれる友人に恵まれて…それにしてもこの人達、最近徹夜なんですよね。授業あるから寝ろと言っても聞かずに2人で話してます。いや、何で私が寝てるのに貴女方が起きてるんです?
2人が体調を崩してしまったら元も子もないでしょうに…その気持ちは嬉しいですが、もう少し休んで欲しいものですね。
〈〈〈お前ら少し休憩しろ下さい!!〉〉〉
0
お気に入りに追加
94
あなたにおすすめの小説
あれ?なんでこうなった?
志位斗 茂家波
ファンタジー
ある日、正妃教育をしていたルミアナは、婚約者であった王子の堂々とした浮気の現場を見て、ここが前世でやった乙女ゲームの中であり、そして自分は悪役令嬢という立場にあることを思い出した。
…‥って、最終的に国外追放になるのはまぁいいとして、あの超屑王子が国王になったら、この国終わるよね?ならば、絶対に国外追放されないと!!
そう意気込み、彼女は国外追放後も生きていけるように色々とやって、ついに婚約破棄を迎える・・・・はずだった。
‥‥‥あれ?なんでこうなった?
いっとう愚かで、惨めで、哀れな末路を辿るはずだった令嬢の矜持
空月
ファンタジー
古くからの名家、貴き血を継ぐローゼンベルグ家――その末子、一人娘として生まれたカトレア・ローゼンベルグは、幼い頃からの婚約者に婚約破棄され、遠方の別荘へと療養の名目で送られた。
その道中に惨めに死ぬはずだった未来を、突然現れた『バグ』によって回避して、ただの『カトレア』として生きていく話。
※悪役令嬢で婚約破棄物ですが、ざまぁもスッキリもありません。
※以前投稿していた「いっとう愚かで惨めで哀れだった令嬢の果て」改稿版です。文章量が1.5倍くらいに増えています。
愛していました。待っていました。でもさようなら。
彩柚月
ファンタジー
魔の森を挟んだ先の大きい街に出稼ぎに行った夫。待てども待てども帰らない夫を探しに妻は魔の森に脚を踏み入れた。
やっと辿り着いた先で見たあなたは、幸せそうでした。
もう死んでしまった私へ
ツカノ
恋愛
私には前世の記憶がある。
幼い頃に母と死別すれば最愛の妻が短命になった原因だとして父から厭われ、婚約者には初対面から冷遇された挙げ句に彼の最愛の聖女を虐げたと断罪されて塵のように捨てられてしまった彼女の悲しい記憶。それなのに、今世の世界で聖女も元婚約者も存在が煙のように消えているのは、何故なのでしょうか?
今世で幸せに暮らしているのに、聖女のそっくりさんや謎の婚約者候補が現れて大変です!!
ゆるゆる設定です。
魔道具作ってたら断罪回避できてたわw
かぜかおる
ファンタジー
転生して魔法があったからそっちを楽しんで生きてます!
って、あれまあ私悪役令嬢だったんですか(笑)
フワッと設定、ざまあなし、落ちなし、軽〜く読んでくださいな。
悪役令嬢ですが最強ですよ??
鈴の音
ファンタジー
乙女ゲームでありながら戦闘ゲームでもあるこの世界の悪役令嬢である私、前世の記憶があります。
で??ヒロインを怖がるかって?ありえないw
ここはゲームじゃないですからね!しかも、私ゲームと違って何故か魂がすごく特別らしく、全属性持ちの神と精霊の愛し子なのですよ。
だからなにかあっても死なないから怖くないのでしてよw
主人公最強系の話です。
苦手な方はバックで!
婚約破棄、修道院送り、でも冤罪で謝るのは絶対に嫌。本当に悪いことをしてから謝ろうと思います。
七辻ゆゆ
ファンタジー
婚約者と仲のいい相手を虐めた……ということにされてしまった、夢を見たの。
そんなの耐えられない。修道院で静かに暮すのはいいけれど、冤罪で謝るのは絶対に嫌。だったら本当に虐めてから、全力で謝ってあげます。
【完結】死がふたりを分かつとも
杜野秋人
恋愛
「捕らえよ!この女は地下牢へでも入れておけ!」
私の命を受けて会場警護の任に就いていた騎士たちが動き出し、またたく間に驚く女を取り押さえる。そうして引っ立てられ連れ出される姿を見ながら、私は心の中だけでそっと安堵の息を吐く。
ああ、やった。
とうとうやり遂げた。
これでもう、彼女を脅かす悪役はいない。
私は晴れて、彼女を輝かしい未来へ進ませることができるんだ。
自分が前世で大ヒットしてTVアニメ化もされた、乙女ゲームの世界に転生していると気づいたのは6歳の時。以来、前世での最推しだった悪役令嬢を救うことが人生の指針になった。
彼女は、悪役令嬢は私の婚約者となる。そして学園の卒業パーティーで断罪され、どのルートを辿っても悲惨な最期を迎えてしまう。
それを回避する方法はただひとつ。本来なら初回クリア後でなければ解放されない“悪役令嬢ルート”に進んで、“逆ざまあ”でクリアするしかない。
やれるかどうか何とも言えない。
だがやらなければ彼女に待っているのは“死”だ。
だから彼女は、メイン攻略対象者の私が、必ず救う⸺!
◆男性(王子)主人公の乙女ゲーもの。主人公は転生者です。
詳しく設定を作ってないので、固有名詞はありません。
◆全10話で完結予定。毎日1話ずつ投稿します。
1話あたり2000字〜3000字程度でサラッと読めます。
◆公開初日から恋愛ランキング入りしました!ありがとうございます!
◆この物語は小説家になろうでも同時投稿します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる