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肆章 氷雪の国・スノーメイル
五話、森は更に寒いな!!
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「ゔぅ…寒い…」
「でも、やっぱりこの森が一番寒いから、セルシウスが居るね。流石マキア」
「嗚呼。早めに行って、セルシウスに挨拶しに行こうぜ」
俺と風華はスノーメイルで一番寒いって言われてるコリーフェの森に来てる。伝承によると、氷の精霊セルシウスと春告の竜って言う伝説上のドラゴンが住んでる森なんだと。
「氷柱が綺麗だね。本当に銀世界」
「そうだな。雪は集落とかリリーフィエでも降らなかったから、珍しいよ」
辺りの木に氷柱が下がってたり、木がそのまま凍ってたりするくらい、一面氷だし雪だ。でもアレだ。マキア曰く、そろそろ暖かくなって雪解けしていても可笑しく無いって話だったのに一向にその気配無いな…
「ん?あ、風華、あの祠じゃないか?」
「うん…彼処だ…」
氷で閉ざされた祠から強くセルシウスの気配を感じる。あっちも俺達に気が付いたみたいで、忙しなく動き回ってる。警戒されてんな…
「初めまして。氷の精霊セルシウス。私達は…貴方達の力を貸してもらってる御使の双子。今日は御挨拶に来ました」
「…俺は雷葉。こっちが風華。俺がサラマンダーとヴォルト、ノームと契約してる。風華がシルフとウンディーネだ。会えて嬉しいよ」
俺達の声を聞くと、軽く警戒を緩めたセルシウス達が周りを取り囲んだ。品定めする様に見られてる。うん、これは俺じゃ無くて風華だな。俺よりも熱心に風華を見てる。
「…?災厄?」
「風華、セルシウスは何て言ってんだ?」
「今は契約とかの話をしていられる様な余裕は無い。この国にが災厄が来てるって」
どー言う事だ?つまり、今国がヤバいから仮に俺達を認めてくれたとしても、契約までいけないって事か…由々しき事態じゃね!?
「詳しく教えてくれる?」
風華が熱心にセルシウスから話を聞く。俺はあんま聞き取れないから、その場で黙って突っ立っておく。言い忘れてたけど、マキアとレオンはせんせー達に着いて行ってる。偶には違う人と交流してみろって俺が押し出した。
「…兄さん」
「ん、何か分かったか?」
「ヴィクトールさん達の依頼覚えてる?この国から中々移動出来ない理由になってるやつ」
「んー…あ!あれか!姿が見えないけど大きい呻き声とかが聞こえるし、辺り一体が一日で破壊されてる怪事件!」
全然証拠が見当たらないから、せんせーとヴィクトールが頭抱えてたんだよ。でも、それと何の関係が?
「これとセルシウスが言ってる災厄は繋がってるかもしれない」
「…マジ?」
風華は真面目な顔で頷くと、セルシウスに何かを伝え、俺の手を引いて踵を返した。
「急ぐよ兄さん」
「分かった!理由を説明してくれ!」
「後で!」
風華がこんなに焦ってるんだから只事では無いんだろうけど…風華!その急かし方は凄く続きが気になるよお兄ちゃん!!
「でも、やっぱりこの森が一番寒いから、セルシウスが居るね。流石マキア」
「嗚呼。早めに行って、セルシウスに挨拶しに行こうぜ」
俺と風華はスノーメイルで一番寒いって言われてるコリーフェの森に来てる。伝承によると、氷の精霊セルシウスと春告の竜って言う伝説上のドラゴンが住んでる森なんだと。
「氷柱が綺麗だね。本当に銀世界」
「そうだな。雪は集落とかリリーフィエでも降らなかったから、珍しいよ」
辺りの木に氷柱が下がってたり、木がそのまま凍ってたりするくらい、一面氷だし雪だ。でもアレだ。マキア曰く、そろそろ暖かくなって雪解けしていても可笑しく無いって話だったのに一向にその気配無いな…
「ん?あ、風華、あの祠じゃないか?」
「うん…彼処だ…」
氷で閉ざされた祠から強くセルシウスの気配を感じる。あっちも俺達に気が付いたみたいで、忙しなく動き回ってる。警戒されてんな…
「初めまして。氷の精霊セルシウス。私達は…貴方達の力を貸してもらってる御使の双子。今日は御挨拶に来ました」
「…俺は雷葉。こっちが風華。俺がサラマンダーとヴォルト、ノームと契約してる。風華がシルフとウンディーネだ。会えて嬉しいよ」
俺達の声を聞くと、軽く警戒を緩めたセルシウス達が周りを取り囲んだ。品定めする様に見られてる。うん、これは俺じゃ無くて風華だな。俺よりも熱心に風華を見てる。
「…?災厄?」
「風華、セルシウスは何て言ってんだ?」
「今は契約とかの話をしていられる様な余裕は無い。この国にが災厄が来てるって」
どー言う事だ?つまり、今国がヤバいから仮に俺達を認めてくれたとしても、契約までいけないって事か…由々しき事態じゃね!?
「詳しく教えてくれる?」
風華が熱心にセルシウスから話を聞く。俺はあんま聞き取れないから、その場で黙って突っ立っておく。言い忘れてたけど、マキアとレオンはせんせー達に着いて行ってる。偶には違う人と交流してみろって俺が押し出した。
「…兄さん」
「ん、何か分かったか?」
「ヴィクトールさん達の依頼覚えてる?この国から中々移動出来ない理由になってるやつ」
「んー…あ!あれか!姿が見えないけど大きい呻き声とかが聞こえるし、辺り一体が一日で破壊されてる怪事件!」
全然証拠が見当たらないから、せんせーとヴィクトールが頭抱えてたんだよ。でも、それと何の関係が?
「これとセルシウスが言ってる災厄は繋がってるかもしれない」
「…マジ?」
風華は真面目な顔で頷くと、セルシウスに何かを伝え、俺の手を引いて踵を返した。
「急ぐよ兄さん」
「分かった!理由を説明してくれ!」
「後で!」
風華がこんなに焦ってるんだから只事では無いんだろうけど…風華!その急かし方は凄く続きが気になるよお兄ちゃん!!
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