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肆章 氷雪の国・スノーメイル
二話、久し振りに会うって何かいいね
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「で?俺達の貴重な休みを不快な大声で邪魔した理由はなんだ」
「開口一番それかよ」
「お前等本当仲悪いな」
兄さんが大声で叫んだ後、割とすぐにヴィクトールさんとアレキサンダーさんが宿の外に出て来てくれた。私達を見て凄く驚いてたけど、寒いだろうからってすぐに中に入った。
「でも、知らねえ顔が居るな。フウカは分かるが…後の二人は?」
「私はマキア。ステンリアのスタディアに創られた魔導人形です。世界を知る為、お二人の旅に同行しております」
「オレサマはレオン!エンジームで会って、面白そうだから着いて来てるんじゃ!」
御使に魔導人形に獣人って言う、割と凄いメンバーに、ヴィクトールさんが頭を押さえた。溜息も吐いてて、嫌そうにしてる。
「…急に押し掛けて御免なさい…でも…」
「何があったんだ?」
「…アーティオンで、イーブルギルドに襲われました」
私の言葉に、ヴィクトールさんとアレキサンダーさんの目が鋭く光り、真剣な顔つきになっていた。
「それは何故だ」
「風華の魔法を彼奴等に見られて狙われた。んで、俺達を匿ってくれてたギルドのメンバーの中にイーブルギルドのスパイが居て、俺と風華が御使なのがバレて攫われそうになった。一個前の国だ」
「確かに、アーティオンは最近暴動が多かったもんな。だから此処に来たのか」
「…少しでも安心出来る人と合流したかった…それに、あの人達はヴィクトールさんの事を知っていたから、それも知らせたくて」
あまりの事に、二人とも言葉を失っていた。だろうね。弟子二人が拐われそうになりました…何て普通無いもん。
「…成程、此処に来た理由は把握したし納得もした。後で俺がもうニ部屋借りておく」
「マジで!?ありがとうせんせー!」
「全く、騒がしいのが増えたな」
ヴィクトールさんの視線は兄さんとレオンに向かっている。あはは…確かに騒がしいね。私は慣れちゃったけど。
「だが、良くやったな!ライハ!イーブルギルドと対立して此処まで元気とは…流石は俺の弟子だ!」
「だろ!俺めっちゃ頑張ったんだぜ!」
「ライハだけじゃなかったぞ」
茶々を入れるレオンに兄さんが怒る。でも、兄さん褒められて嬉しそう…良いな…なんて。
「フウカ、お前もだ。お前は攻撃が苦手だったのに、良く無事だったな。お前は俺の自慢の弟子だ」
「…!ありがとう…ございます」
「良かったですね。フウカ様」
そんなマキアの言葉に笑って頷いて、頭を撫でてくれているヴィクトールさんの手に意識を向ける。髪を乱さない様に優しく撫でてくれるその手は、やっぱり懐かしくて、凄く暖かかった
「開口一番それかよ」
「お前等本当仲悪いな」
兄さんが大声で叫んだ後、割とすぐにヴィクトールさんとアレキサンダーさんが宿の外に出て来てくれた。私達を見て凄く驚いてたけど、寒いだろうからってすぐに中に入った。
「でも、知らねえ顔が居るな。フウカは分かるが…後の二人は?」
「私はマキア。ステンリアのスタディアに創られた魔導人形です。世界を知る為、お二人の旅に同行しております」
「オレサマはレオン!エンジームで会って、面白そうだから着いて来てるんじゃ!」
御使に魔導人形に獣人って言う、割と凄いメンバーに、ヴィクトールさんが頭を押さえた。溜息も吐いてて、嫌そうにしてる。
「…急に押し掛けて御免なさい…でも…」
「何があったんだ?」
「…アーティオンで、イーブルギルドに襲われました」
私の言葉に、ヴィクトールさんとアレキサンダーさんの目が鋭く光り、真剣な顔つきになっていた。
「それは何故だ」
「風華の魔法を彼奴等に見られて狙われた。んで、俺達を匿ってくれてたギルドのメンバーの中にイーブルギルドのスパイが居て、俺と風華が御使なのがバレて攫われそうになった。一個前の国だ」
「確かに、アーティオンは最近暴動が多かったもんな。だから此処に来たのか」
「…少しでも安心出来る人と合流したかった…それに、あの人達はヴィクトールさんの事を知っていたから、それも知らせたくて」
あまりの事に、二人とも言葉を失っていた。だろうね。弟子二人が拐われそうになりました…何て普通無いもん。
「…成程、此処に来た理由は把握したし納得もした。後で俺がもうニ部屋借りておく」
「マジで!?ありがとうせんせー!」
「全く、騒がしいのが増えたな」
ヴィクトールさんの視線は兄さんとレオンに向かっている。あはは…確かに騒がしいね。私は慣れちゃったけど。
「だが、良くやったな!ライハ!イーブルギルドと対立して此処まで元気とは…流石は俺の弟子だ!」
「だろ!俺めっちゃ頑張ったんだぜ!」
「ライハだけじゃなかったぞ」
茶々を入れるレオンに兄さんが怒る。でも、兄さん褒められて嬉しそう…良いな…なんて。
「フウカ、お前もだ。お前は攻撃が苦手だったのに、良く無事だったな。お前は俺の自慢の弟子だ」
「…!ありがとう…ございます」
「良かったですね。フウカ様」
そんなマキアの言葉に笑って頷いて、頭を撫でてくれているヴィクトールさんの手に意識を向ける。髪を乱さない様に優しく撫でてくれるその手は、やっぱり懐かしくて、凄く暖かかった
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