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参章 芸術の国・アーティオン

七話、飯が不味くなるだろ!!?

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「はあ~!腹減った!」


「流石キャシーさんだね。凄く綺麗なレストラン」


「肉!肉!」


キャシーにオススメされたレストランはアンティーク調でめっちゃお洒落だった。隠れ家的なアレらしい。俺達は態々キャシーが予約取ってくれたからすぐに入れた。優しいよな彼奴。


「私は…」


「肉食え風華」


「野菜も食べるよ」


俺達は取り敢えず肉メニューの欄を覗き込む。全部美味そう…


「私ビーフシチューにする」


「食えよもっと」


「…じゃあパンも」


違う…違うんだ風華。俺はもっとな?ステーキとかハンバーグとかを食えって言ってんだ。


「オレサマはステーキ!!」


「私は…サンドイッチにします」


皆決まってるみたいだな。俺もステーキにするかな~。いや、やっぱりこっちのハンバーガーのセットにしよ。美味そう。


「俺はハンバーガーだな!全員決まりか?」


「その様ですね。注文は私が…すみません」


「はい、ご注文をお伺い致します」


マキアが俺達全員分の注文をしてくれてる。本当良い子。風華があげた服も似合ってるし。


「…聞いたか?祭りの出し物に魔法のショーがあるらしい」


「そんなものまだあるのか…忌々しい…あんなものは化け物が使う恐ろしい術だと言うのに。いっその事、この国から魔術師を排除するのも手だと思うがな…」


「良く思わない人も居るのよ…私達みたいは非魔術師は怖くて堪らないって言うのに…あんな奇妙な力を使う何て…人間じゃ無いもの…」


…今すぐテーブル叩きてえ…近くのテーブルから聞こえた話に風華が気不味そうに顔を俯かせて、膝の上で拳を握っていた。は?処すぞ。


「気にすんな。俺は風華の魔術好きだぜ。綺麗だし、何なら便利だし!」


「世界はキョーシャこそがセイギだってチョーローも言ってた!大丈夫じゃぞ!フーカ!」


「そうですよ。フウカ様は立派な方です」


俺達の言葉に、風華は少し嬉しそうに笑って頷いた。


「ありがとう…」


「…大変申し訳ございません。最近こう言った方々が増えておりまして…不快な思いをさせてしまい…」


「いえ、貴方は悪くないですから。ありがとうございます」


店員の兄ちゃんは申し訳無さそうに頭を下げると、厨房へと戻って行った。何か悪い事したよな…まあ、悪いのは全部彼奴等なんだけど。


「…なあマキア。その魔法のショーって誰でも出られるのか?」


「はい。クエストボードに依頼としてあるそうです。それでギルドファームで受付をすれば誰でも参加可能です」


「成程な。風華、出てみろよ」


風華が目を見開いて俺を見た。だって、風華の魔法が凄いって知らしめたらいいじゃん!魔法は綺麗で凄えんだって!だって風華の魔法は本当に凄いんだから!!
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