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参章 芸術の国・アーティオン

五話、俺の妹が最強に可愛い!!

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「あら、似合ってるわよ」


「ん、意外と動きやすいな」


「アンタの腰に剣があったから、動きやすさを重視したわ。勿論エレガントさも忘れずにね」


こりゃ凄えや。マキアが言ってた世界的にも有名って話…この実力じゃ当然か…俺がロリータか!?って思ったけど、普通に着れるわ。


「そうそう、フウカには言ったけど、後で私のオススメのレストラン紹介してあげるわ。フウカは可愛いけど、細すぎて心配だもの」


「サンキュ!にしても、この魔術は初めて見るわ。メモとか書いてんのは見た事あるけど、こんな風に独立して作業してるのは見た事ねえ」


「アンタは非魔術師みたいだものね。この魔術は私の自慢よ。受け入れ無い奴も居るけど、其奴は一昨日きやがれだわ。私の最高は私が決めるもの」


か…カッケェ!!キャシーの事、変な奴だと思ってたけど…めっちゃカッケェんだが!?


「最近、魔術師の肩身が狭いのよ。科学が進歩して魔術が追いやられて…今この世界で起きてる抗争は此処が発祥だって言っても過言じゃないわ。だからライハ、フウカを守ってあげなさいね。此処じゃ、魔術は満足に使えないから」


「…嗚呼!フウカを守るのは双子の兄の俺の役割だかんな!」


魔術師が受け入れられない国も…きっとこの先出てくるんだろうな…でも、その時は絶対俺が風華を守る。何があってもだ!


「キャシーさん、着替え終わりました」


「あらあ!可愛いじゃない!うん、裾とリボンの長さも良い感じね!」


「…!風華!すっごく可愛いぞ!!」


俺達の褒め言葉に風華が顔を赤らめて下を向いた。は?滅茶苦茶可愛いが??可愛いの暴力だが??



「アクセ着けてあげるから其処座んなさい。良く似合ってるわ」


「あ、ありがとうございます」


キャシーに言われるがまま、風華がドレッサーの前に座って色んなアクセを付けられている。俺とお揃いみたいだな。何か嬉しい。


「んー…こう見ると意外と顔立ち似てるのね。フウカのが可愛い顔してるけど」


「は?当たり前だろが。風華が可愛いのは自然の摂理だ」


「やめて兄さん」


当たり前の事を言ったら風華にぶった斬られたんだが…解せん…!


「シスコンねぇ…良し、完成よ」


「…!可愛い…」


「ふふ、でしょ?フウカの為に作ったのよ。アンタの為の世界で一着の服よ。胸張って着なさいね」


後ろにあった全身鏡を見て、風華が嬉しそうに笑って、キャシーにお礼を言ってる。うん、この笑顔が見れただけで俺は満足だわ。可愛いなあ…本当…


「さ、残りの二人待たせてるんだからさっさと行くわよ」


「そうだな!早くマキアに見せようぜ!」


「うん」


風華の手を引いてキャシーを追い掛ける。可愛らしいドレス?ワンピースを着た風華は本当にお姫様みたいで、やっぱり、守ってやらなきゃって思いが強くなった。だって、俺は兄さんだからな!!
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