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参章 芸術の国・アーティオン

一話、何か良い時に来た!!

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「ん~!到着だな!」


「ザッと三時間くらい?」


「はい。アーティオンとエンジームは少々距離が離れております」


アーティオンは、本当文字通り何か華やかだ。エンジームの時とは違って、国の中央に下ろされたんだけど、道の真ん中をマーチングバンドが通ってたり、露店で実際に絵を描いてたり…目新しいな!此処も。


「アーティオンは名の通り、絵画や音楽に文芸等…その他多くの芸術作品を創り出す芸術家達が集まる国です。目を引く観光名所も多く、人気の旅行地でもあります」


「クンクン…美味そうな匂いもするぞ!」


「料理もまた芸術と言います。独創的で個性的な料理を楽しめると評判です」


へぇ…普段からこんなに賑やかなのか?にしては人が多くてかなり騒がしいけど…


「おや、旅人さんかい?良く来たね」


「初めまして。お婆さん。良い街ですね」


「そうだろう?でも、良い時に来たね。アンタ達。今はアーティオンの一年に一回開催されてる芸術祭の最中なんだよ。毎年一週間も開く大きな祭りさ。楽しんでいきな」


「そうなんですね。ありがとうございます」


教えてくれた婆さんは、人混みの中に消えて行った。成程な。祭りか…通りで人が多い訳だ。


「芸術祭…アーティオンで毎年行われている伝統的な催しですね。しかし催す日付は決められておらず、毎年祭りが開催される二ヶ月前に告知される様です」


「じゃあ本当に良い時に来たんだね。アデルバード分かってたのかな」


「そうかもな。何でこんな遠い所勧められたのか謎だったけど…そー言う事かよ」


でも彼奴此処の奴等と雰囲気似てるわ。話聞かなそうな感じとか。芸術家って話聞かない奴多いって言うじゃん?


「じゃあ取り敢えずクエストボード行く?」


「嗚呼!と言いたい所だが…」


「どうか致しましたか?」


嗚呼、俺には今、絶対にやらなきゃいけない事がある…それは…


「風華…服買いに行くぞ」


「は?」


「お前絶対此処の服似合うって!あっちの人達が着てるやつ!ひらひらしてて、可愛いだろ!風華似合うよ!」


そう、さっき見かけた人達が着てたドレス?ワンピース?みたいな奴がマジで風華に似合いそうだったんだよ。絶対に着せたい。マキアにもな!


「オレサマも見たい!」


「レオンまで…良いの?フード取って」


「認識阻害魔法掛けとくんだろ?風華が顔出すんだったら俺も出すし!眼帯してるしな!」


少し考えて、風華は渋々と言った様に頷いた。よっし!!!


「良いよ。事実可愛いし」


「すぐに服屋行くぞ」


「此方でございます」


流石マキア優秀!って事で!妹可愛くすんぞ!


【No.3・アーティオン】

滞在期間 未定

特徴 お祭りの影響かは分からないけど、かなり露店が多くて、其処でお客さんの絵を描いたりしている人とかが多い。

特産物 マキア曰く絵とか絵の具らしい。

人々 少し変わった人が多い。皆個性的な服を着て歩いてる。ただ急に花を渡された時は吃驚した。

記載者 彼岸風華

記載場所 アーティオン・広場近く
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