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弐章 蒸気の国・エンジーム

二十話、生体調査!!って具体的に何すんだ?

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「おしボア発見狩るぞ」


「待って兄さん、マキアの準備が出来てない」


「あ、すまん」


俺達はナルシ野郎からの依頼でフィアスボアの生体調査?なるものに来てる。マキアが戦闘中と通常時のフィアスボア。そして何処かでかち合うかもしれない凶暴化したフィアスボアの解析と分析をして、そのデータをジャックに送って、分かった事をベレッツァに伝えるって言う回りくどい作戦だ。分かりにくい。


「…通常時のフィアスボアのデータ取得、管理致しました。続いて戦闘モードのデータ取得に移行します。ライハ様、フウカ様、お手数ですが戦闘を始めて下さい」


「よし来た!!」


「分かった。取り敢えず一掃かな」


うし!剣も俺も絶好調だ!やっぱこれがあるとテンション上がんな!後最近、ジェンキンスのおっさんから貰った短剣とこの剣の二刀流?に挑戦してんだ!中々良い出来だぜ。試しに実戦するかな。


「じゃあ行くよ兄さん」


「嗚呼!」


俺が頷いたと同時に風華の魔法が炸裂した。ボア達に黄色い稲妻が走る。麻痺の魔法か!!動けないならこっちもモンだかんな!!


「あ、兄さん!麻痺させてるとは言えいつまで続くか分かんないから無闇矢鱈に突っ込まないで!」


「何て言った!!?」


やべ、ボア狩る事しか考えて無かったから風華が何言ったか分かんなかった。最愛の妹の言葉を聞き流すとは…!一生の不覚だ!!


「ってうお!?お前急に動くなよ吃驚するだろうがぁ!!」


「…」


急に動き出したボアを俺が剣でぶっ叩いたら風華がすんごい呆れた目で見てきたんだけど何?御褒美か??ありがとうございます。


「マキア、どう?」


「はい。もう少し活動的なデータが必要かもしれません」


「分かった。じゃあ麻痺解除するね」


ん?今麻痺解除するって言ったかい?風華さんや。俺今フィアスボアに囲まれてるんですけどぉ!!??


「兄さん頑張って抜け出して」


「おう兄ちゃんに任せな。カッコいいところ見せてやるわ!!」


「はいはい頑張れ~」


棒読みだって?馬鹿野郎!!其処がいいんだろうが!兎に角可愛い妹に応援されたら俺には頑張ると言う選択肢しかないんでな!!麻痺が無くなった瞬間雄叫び上げて襲いかかってくるボアを剣でぶん殴りつつ、戦闘不能にしてる。何か良いストレス発散だなこれ!!!!


「フウカ様、ライハ様は戦闘狂なのですか?」


「普段は違うんだけどね。ふとした時に片鱗が出るよね。戦闘狂では無いにしろ、素質はあるんだと思う」


誰が戦闘狂だって!?俺か…確かに戦うの好きだけど…え、これを戦闘狂って言うのか?


「…データ取得完了です。お疲れ様でした」


「うん。兄さん!帰るよ!」


「え、お、おう!」


誰が教えてくれ!!戦闘好きと戦闘狂の違いはなんなんだ!!!
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