上 下
18 / 186
壱章 始まりの街・ステンリア

一話、一個めの街!!やっと着いた…

しおりを挟む
「おおお!!見てみろよ風華!!スゲェよ!」


「兄さん、そんなに大きい声出さないで。目立つよ」


んな事言われても!!だって、だって俺の目の前には!!


「こんな大きい乗り物見て興奮しねぇ男はいねぇぜ!?風華!!」


俺の目の前には!汽車があった!!近未来的なやつじゃなくて、もっとレトロなやつ。それもテンション上がるぜ!!


「…サーシャさんの言う通り、色んなものがお手頃な価格で売ってるね。宿屋さんも優しい値段だし、暫く此処で依頼を受けて過ごしてみようよ」


「そうだな!じゃ、ボード行くか」


「うん」


この世界で金を稼ぐ方法は沢山あるけど、その中でも多いのが、ギルドに所属して、そのギルドに入った仕事を熟して金を稼ぐ。そして個人で依頼を受けて金を稼ぐのがある。俺達は後者だ。ギルドってなると規定人数やらルールやら面倒くてな…!!

俺達みたいなフリーで依頼を受ける奴は、街の広場にあるクエストボードからやりたい依頼を持ってギルドファームに許可を貰ってから依頼に行くんだ。適正な実力とか装備とか…色々規定はあるんだけど…この街は大丈夫だろ!!


「ふむ…此処はパンの生産が盛んみたいだな!良い匂いだ!!」


「そうだね。ポーションとかも色んな種類が売ってる。見た事ないのもある…」


最近自分で薬草とか調合してる風華には良い刺激みたいだな!金には別に困ってねぇけど、あって困るものじゃねえし!街の事を知る為にも何個かの依頼は熟さねぇとな!!


「此処は賑やかだな。リリーフィエもそうだったけど、こっちは旅人も多いし、店も多い」


「そうだね。やっぱり違うんだね」


リリーフィエは、俺達が住んでた町の名前だ!彼処は自然が豊かで田舎町って感じだからな…空気が美味しくて、果物も沢山採れる良い町だったよ。魔獣とかの被害もあったけど、それはギルドの連中が依頼として何とかしてたらしい


「あ、あったよ兄さん。クエストボード」


「おっ!さーてと、どの依頼にしますかねぇ」


ラッキーな事に誰も居ないから依頼書を一枚一枚しっかり見る事が出来る。うんうん、幸先いいな!!


「うーん…荷運びに畑の手伝い、子供の世話…高難易度の依頼は…魔獣討伐か」


「この種類なら、何度か森で見かけたね。これくらいなら退治出来そうじゃない?」


「そうだな!じゃあ、この四枚行くか!」


荷運び、畑の手伝い、子守り、魔獣討伐の依頼書を破り取ってウキウキと歩き出したんだが…何か視線を感じる!!!は!残念だったな!!この依頼書は俺達のもんだ!一昨日きやがれ!


「兄さん、行こ」


「あ、待ってくれよ!」


にしても、何であんなに見られてたんだか…ローブ被ってんのが珍しいか!?慣れろ!!



【No.1・ステンリア】

滞在期間 未定

特徴 駆け出しの冒険者や新米ギルド、旅行者が多い。その為店にある様々な物の物価が安くなっている。

特産物 恐らくパン。

人々 活気があり、明るい雰囲気。色々な人が声を掛け合い協力しているのを良く見かける。

記載者 彼岸風華

記載場所 ステンリア・広場
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

指令を受けた末っ子は望外の活躍をしてしまう?

秋野 木星
ファンタジー
隣国の貴族学院へ使命を帯びて留学することになったトティ。入国しようとした船上で拾い物をする。それがトティの人生を大きく変えていく。 ※「飯屋の娘は魔法を使いたくない?」のよもやま話のリクエストをよくいただくので、主人公や年代を変えスピンオフの話を書くことにしました。 ※ この作品は、小説家になろうからの転記掲載です。

辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します

潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる! トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。 領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。 アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。 だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう 完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。 果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!? これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

辺境領の底辺領主は知識チートでのんびり開拓します~前世の【全知データベース】で、あらゆる危機を回避して世界を掌握する~

昼から山猫
ファンタジー
異世界に転生したリューイは、前世で培った圧倒的な知識を手にしていた。 辺境の小さな領地を相続した彼は、王都の学士たちも驚く画期的な技術を次々と編み出す。 農業を革命し、魔物への対処法を確立し、そして人々の生活を豊かにするため、彼は動く。 だがその一方、強欲な諸侯や闇に潜む魔族が、リューイの繁栄を脅かそうと企む。 彼は仲間たちと協力しながら、領地を守り、さらには国家の危機にも立ち向かうことに。 ところが、次々に襲い来る困難を解決するたびに、リューイはさらに大きな注目を集めてしまう。 望んでいたのは「のんびりしたスローライフ」のはずが、彼の活躍は留まることを知らない。 リューイは果たして、すべての敵意を退けて平穏を手にできるのか。

異世界複利! 【1000万PV突破感謝致します】 ~日利1%で始める追放生活~

蒼き流星ボトムズ
ファンタジー
クラス転移で異世界に飛ばされた遠市厘(といち りん)が入手したスキルは【複利(日利1%)】だった。 中世レベルの文明度しかない異世界ナーロッパ人からはこのスキルの価値が理解されず、また県内屈指の低偏差値校からの転移であることも幸いして級友にもスキルの正体がバレずに済んでしまう。 役立たずとして追放された厘は、この最強スキルを駆使して異世界無双を開始する。

転生墓守は伝説騎士団の後継者

深田くれと
ファンタジー
 歴代最高の墓守のロアが圧倒的な力で無双する物語。

死んでないのに異世界に転生させられた

三日月コウヤ
ファンタジー
今村大河(いまむらたいが)は中学3年生になった日に神から丁寧な説明とチート能力を貰う…事はなく勝手な神の個人的な事情に巻き込まれて異世界へと行く羽目になった。しかし転生されて早々に死にかけて、与えられたスキルによっても苦労させられるのであった。 なんでも出来るスキル(確定で出来るとは言ってない) *冒険者になるまでと本格的に冒険者活動を始めるまで、メインヒロインの登場などが結構後の方になります。それら含めて全体的にストーリーの進行速度がかなり遅いですがご了承ください。 *カクヨム、アルファポリスでも投降しております

無限に進化を続けて最強に至る

お寿司食べたい
ファンタジー
突然、居眠り運転をしているトラックに轢かれて異世界に転生した春風 宝。そこで女神からもらった特典は「倒したモンスターの力を奪って無限に強くなる」だった。 ※よくある転生ものです。良ければ読んでください。 不定期更新 初作 小説家になろうでも投稿してます。 文章力がないので悪しからず。優しくアドバイスしてください。 改稿したので、しばらくしたら消します

処理中です...