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零章 祝福された呪いの双子

十話、喧嘩なら買ってやるよ!!!

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「こっちの外方そっぽ向いてるのが、ヴィクトール・アランテ。まあ、ツンデレだから、上手くやってくれ。面倒臭いが悪い奴じゃないんだ」


「俺は美しくないものとは馴れ合う心算など毛頭ない。ライハと言ったか?もう少し優雅さ、美しさ、品、威厳を身に付けろ。話はそれからだ」


「…俺コイツ嫌い!!!」


「奇遇だな。俺もだ」


何だコイツ!いけ好かんし!上から目線だし!超ウゼェ!!ナルシか??ナルシなのか!?


「…兄さん、初対面の人に失礼」


「ヴィクトールさんも!あんまり言い過ぎないで下さいね?可愛い子を傷付けちゃダメですからね!」


「ふん、君はフウカと言ったか?君は見込みがありそうだ。君は何の力を使うのかな」


あ!!アイツ風華に絡みやがった。アイツ許さん!んだと品なんて無くても生きていけるわ!俺の業火で消し炭にしてやろうか!?


「えっと…私の神力は精霊スピリットです…水と風の精霊の力を宿してます…」


「成程…それは美しい。君は将来有望だな」


「ヴィクトール、その辺で止めときな。ったく問題児だらけだな…ライハ、フウカ。彼処の大テーブルで酒を呑んでるのがジェーン・カルティエとジェラルド・ルージュ。今は近付くのは止めておきな。面倒だから。ソイツらに絡まれてるのがユティカ・ソーン。アイツ等の詳しい能力とから酒が抜けてからだな。全く…昼間からあんなに呑んで…依頼が来たらどうするんだか…」


中央の大テーブルには大ジョッキで酒を呷る大柄の男と露出の激しい格好をした女性?が浴びる様に酒を呑んでた。そんな2人に、俺達より少し歳上くらいの女の子が絡まれてた。何か…ご愁傷様だな…可哀想に…


「…この調子で紹介してってもキリがないか。後のメンツは、顔を合わせたら自己紹介をさせてくれ。後でアタシから言っておく。取り敢えず、アザレナ達には、この子達の事を軽く説明しておく。この子がライハ。それで、こっちの女の子がフウカだ。さっき言った通り、ロゼルさんの弟子で御使の双子だ。能力名は精霊スピリット。ライハが炎と雷を。フウカが水と風の精霊の力を持ってる…って事で間違いないか?」


「おう!」


「はい。間違ってないです」


ししょーから聞いたんかな?ししょーはマスターさん?と話し中みたいだからな。詳細は聞かないと分からんけど。


「こんな者が御使とは…世も末だな」


「明らかに俺に言ってるよな!?」


「他に誰がいる」


此奴!!!嫌い!!!何で一々突っ掛かってくんだよ!あ!まさか風華の事狙ってるんじゃ…


「風華はやらねぇぞおっさん!!」


「誰がおっさんだとクソ餓鬼。挙動だけで無く口の利き方まで…何故お前はそんなに見るに耐えない振る舞いしか出来ないのだ。猿なのか?いや、猿の方が利口か…」


「よっしゃ消し炭にしてやる!!」


居るよな。ひと目見た瞬間コイツ嫌い!!って確信する奴って。俺コイツだわ。とりま…燃やす!!!!
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