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零章 祝福された呪いの双子

六話、急いで支度するわ

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今日も元気に庭を焼いてきたんだけど、最近はししょーはブチ切れなくなった。その代わりにペナルティーとして雑用やらせてんだよな…解せん!!!!!!なんで御使破壊王として将来有望(仮)の俺がトイレ掃除しないといけねえんだっての!!

因みに先週は魚を炭にした!!弱火くらいに調節しようとはするんだけど、どうしても豪火になんだよな…何でだろ?


「それはお前の忍耐の無さと想像力の無さの所為だバカ」


「あれ、声出てた?てか何だよバカって!ししょーの方が偶にバカじゃん!目が飛び出るとか心臓止まりそうだったとかの冗談通じねえし!ユーモア学べや」


「…全く…掃除は終わったか?」


ししょーは面倒臭そうに溜息を吐くと、俺を無視して。ここ重要。無視して問い掛けてきた


「無視すんなや!!おう!全部のトイレピッカピカだわ!」


「…そこは流石と言うか…終わったなら良い。雷葉、支度しろ。城下へ行くぞ」


「え!?マジで!!??今まで一回も俺達の事連れてった事なかったじゃねえか!!」


興奮気味にししょーの言葉に食い付くと、引き気味に体を押し出され、距離を取られた。チッんだよ。ツンデレか?


「城下の人達が俺の弟子を見たいと聞かなくなってな…最初は断ってたんだが、どうにもな…野菜や肉をサービスしてくれてるし、無下にも出来ん。だから連れてく。風華はもう既に準備してる。さっさと支度して玄関に来い」


「え、風華準備終わってんの!?先に言え!馬鹿ししょー!」


「元はと言えば庭を燃やしたのが原因だ阿呆」


マジで此奴口喧嘩強えんだわ。クソ…精神年齢【ーーー】歳の俺がここまで 敵わんとは…此奴…出来る!!!


「十分以内に来ないと置いてくぞ」


「は!?だからそう言う事は先言えっての!!てかししょーと風華を二人きりとかさせねぇからな!?俺の目が黒いうちは絶対!!!」


「お前の目は赤と黄色だろ。急げ」


風華の可愛い妹の初デート♡がししょー?絶対ダメだ!!お兄ちゃんは絶対認めん!!!

城下かあ…初めてだし、多分何処ぞのRPGゲームみたいなんだろうな!!!楽しみだ!!!


「そうだ。雷葉、念の為フードのあるローブを着てこい。厄介な奴が居ないとも限らん」


「おっけ!!てか他に持ちもんは?」


「鞄と小遣いくらいだ。ハンカチとティッシュも忘れるな」


親か!?遠足当日の親なのか!?ハンカチとティッシュて…何処の一般家庭だよクソ。異世界来てまでその単語聞くとは思わんかったよ俺。

小遣いは使い道がねえから、俺と風華は持て余してクソ貯まってる。ししょー小遣いくれる癖に、城下連れてってくんないから、買う物無いわけ。そう言う所が馬鹿なんだよ。ししょーは

あ、そうそう、今回の日記?レポート?は、城下で書くことにする!!だってここで書いても面白味0じゃん?ししょーと俺、まあ無いと思うけど風華が何かやらかしたら書くけどさ!!
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