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零章 祝福された呪いの双子
一話、俺は気付いてしまった
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俺は佐藤一!元社畜リーマンです!!
いつも通り残業を終わらせて、いつも通り朝早くから通勤する為に信号待ちをしていたら…何という事でしょう!!
渡った瞬間トラックが突っ込んで来たではありませんか!!
こんなテンションで言ってるが、信号無視、居眠り、煽り運転は駄目。絶対。
こんなベタベタな展開だが、矢張りお約束的に目の前に小さい子供が居たわけですよ。流石に大人としては庇わない訳にもいかず…
ちゃーんとその子を庇って俺は無事にトラックとランデヴー(物理)した訳なんだけど…
何と何と!俺は転生出来てしまったのである!
最っ高だぜやっふぅ!!
…とか思ってた俺が馬鹿だったわ。だって普通さ…子供庇ってトラ転したら、どっかの勇者とか貴族とかだったりするじゃん普通。何故俺のテンションがジェットコースター並みに上下したか…それは眼前にいる大人が原因なんだ。見てみろ?吐き気催すからさ。
「クソッ漸く子供が産まれたと思ったら双子なぞ産みおって!!忌子ではないか!!」
うるせぇぞジジイ!!
双子は珍しいけど忌子じゃねぇぞコラ!全国の子供好きと双子に謝れやボケ!
はい。皆さんお察しのクッソ山奥の集落に転生した俺は産まれて早3日?くらい経って急に押し掛けて来たこのジジイに暴言吐かれてんのよ。勘弁して欲しい。
俺に暴言吐いて良いのは反抗期の息子か娘だけなんだよ!!居た事ないけどな!!
「双子だからってなんですか!!この子達は私達と同じ人間よ!私の大事な宝物よ!!育てるのは私、文句なんか言わせないわ!!」
母上ー!!もう愛した。大好きだよ母上。てか母上綺麗だな。これは俺も美形なのでは??人生勝ち組じゃんやったね。
母上は俺と妹を抱き締めてジジイに果敢に食ってかかっていた。何て勇ましい。最高の母上だよ。貴女は。
あ?ジジイがワナワナ震えて俺の事指差してんだけど。おい、人を指差しちゃいけないって習わなかったのか。失礼だろ。俺に。
「その瞳…!よりにもよって妖の子を産んだのか!?まさか…其方も…」
瞳?瞳だあ?分かんねえから鏡持ってこいや。あと誰が妖だ、立派な人間だぞこの野郎
「失礼ね。私が産んだんだから正真正銘人の子よ!目の色?綺麗な赤と黄色じゃない。我が子がこんなに美しい瞳を持っているんだもの。誇らしいわ!」
母上!!!一生着いて行きます!!
成程、俺の目は赤と黄色…オッドアイなのか?妹の方も見てみたいけど、可愛くすよすよ寝てるんで見れん。可愛いからいいけどな!
え?この3日で見なかったのかって?ふっそれはだな…目が開かなかったんだよこん畜生!!今は微妙に空いてる。だから何とか見てんの。
ふん!あのジジイプルプル震えて出て行った!やーいやーい!2度とくんな老害が!!
…今更だけど、俺暴言吐きまくってるけどコンプラ大丈夫か??まあ良いか。相手が悪い。うん。
「…これだから頭の硬い老人は嫌いなのよ…ごめんね、怖かったでしょう」
母上は俺と妹を優しく抱き締めてゆさゆさと小さく揺すっている。やっぱり母になると女性って強くなるんだな…納得だわ。
「でも大丈夫よ…母さんが生きてる限り、貴方達の事は絶対に守ってみせるわ…せめて…5年…貴方達が人の悪意が分かる様になるまでは…」
おっとおおお!母上…?もしかして貴方、病気とか患ってるパティーン!?え?双子悲しく置いてけぼりなやつ!?なんてこった。
なら俺はゆとりでノホホンと生きてる訳にはいかん。妹は俺が守らねば!だってさ…見てみろよ。この可愛い生き物…母上の服ギュッて握って寝てんの。守るしか無くね??
それで俺察しちゃった訳。母上お星様になったら俺ら一気に集落追い出されそうだなって。だったら上等。俺らから出てってやろうって思って。俺天才じゃね?
という訳で。俺は今後の人生計画を立てつつ母上に抱き締められながら寝るぜ!!赤子って常に眠いんだな!!おやすみ!!!
いつも通り残業を終わらせて、いつも通り朝早くから通勤する為に信号待ちをしていたら…何という事でしょう!!
渡った瞬間トラックが突っ込んで来たではありませんか!!
こんなテンションで言ってるが、信号無視、居眠り、煽り運転は駄目。絶対。
こんなベタベタな展開だが、矢張りお約束的に目の前に小さい子供が居たわけですよ。流石に大人としては庇わない訳にもいかず…
ちゃーんとその子を庇って俺は無事にトラックとランデヴー(物理)した訳なんだけど…
何と何と!俺は転生出来てしまったのである!
最っ高だぜやっふぅ!!
…とか思ってた俺が馬鹿だったわ。だって普通さ…子供庇ってトラ転したら、どっかの勇者とか貴族とかだったりするじゃん普通。何故俺のテンションがジェットコースター並みに上下したか…それは眼前にいる大人が原因なんだ。見てみろ?吐き気催すからさ。
「クソッ漸く子供が産まれたと思ったら双子なぞ産みおって!!忌子ではないか!!」
うるせぇぞジジイ!!
双子は珍しいけど忌子じゃねぇぞコラ!全国の子供好きと双子に謝れやボケ!
はい。皆さんお察しのクッソ山奥の集落に転生した俺は産まれて早3日?くらい経って急に押し掛けて来たこのジジイに暴言吐かれてんのよ。勘弁して欲しい。
俺に暴言吐いて良いのは反抗期の息子か娘だけなんだよ!!居た事ないけどな!!
「双子だからってなんですか!!この子達は私達と同じ人間よ!私の大事な宝物よ!!育てるのは私、文句なんか言わせないわ!!」
母上ー!!もう愛した。大好きだよ母上。てか母上綺麗だな。これは俺も美形なのでは??人生勝ち組じゃんやったね。
母上は俺と妹を抱き締めてジジイに果敢に食ってかかっていた。何て勇ましい。最高の母上だよ。貴女は。
あ?ジジイがワナワナ震えて俺の事指差してんだけど。おい、人を指差しちゃいけないって習わなかったのか。失礼だろ。俺に。
「その瞳…!よりにもよって妖の子を産んだのか!?まさか…其方も…」
瞳?瞳だあ?分かんねえから鏡持ってこいや。あと誰が妖だ、立派な人間だぞこの野郎
「失礼ね。私が産んだんだから正真正銘人の子よ!目の色?綺麗な赤と黄色じゃない。我が子がこんなに美しい瞳を持っているんだもの。誇らしいわ!」
母上!!!一生着いて行きます!!
成程、俺の目は赤と黄色…オッドアイなのか?妹の方も見てみたいけど、可愛くすよすよ寝てるんで見れん。可愛いからいいけどな!
え?この3日で見なかったのかって?ふっそれはだな…目が開かなかったんだよこん畜生!!今は微妙に空いてる。だから何とか見てんの。
ふん!あのジジイプルプル震えて出て行った!やーいやーい!2度とくんな老害が!!
…今更だけど、俺暴言吐きまくってるけどコンプラ大丈夫か??まあ良いか。相手が悪い。うん。
「…これだから頭の硬い老人は嫌いなのよ…ごめんね、怖かったでしょう」
母上は俺と妹を優しく抱き締めてゆさゆさと小さく揺すっている。やっぱり母になると女性って強くなるんだな…納得だわ。
「でも大丈夫よ…母さんが生きてる限り、貴方達の事は絶対に守ってみせるわ…せめて…5年…貴方達が人の悪意が分かる様になるまでは…」
おっとおおお!母上…?もしかして貴方、病気とか患ってるパティーン!?え?双子悲しく置いてけぼりなやつ!?なんてこった。
なら俺はゆとりでノホホンと生きてる訳にはいかん。妹は俺が守らねば!だってさ…見てみろよ。この可愛い生き物…母上の服ギュッて握って寝てんの。守るしか無くね??
それで俺察しちゃった訳。母上お星様になったら俺ら一気に集落追い出されそうだなって。だったら上等。俺らから出てってやろうって思って。俺天才じゃね?
という訳で。俺は今後の人生計画を立てつつ母上に抱き締められながら寝るぜ!!赤子って常に眠いんだな!!おやすみ!!!
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