20 / 20
番外編
20
しおりを挟む
「ふっ……んっ」
「はぁっ」
どちらのものかわからない熱い息が部屋に溶ける。
中に埋まったものがぐちぐちと動かされる度、俺も明もさらに乱れた。
「成海くん、好きだよっ」
「んっ、おれ、もっ」
「ずっとこうしていたい」
「あっ、あぁっ」
動かされる腰は確実に俺を攻めたてるのに、どこか物足りない。明は息を乱しているが、様子見をしている感じがした。
少しずつ積もった気持ち良さに飲み込まれたくて、強い刺激を求め体が疼く。
「あき、もっと……っん」
「ん? なに、成海くん。もっと、どうしてほしい?」
「んっ、あっ……なんか、前とちがうっ」
「ねぇ、成海くん、教えて?」
ゆるく動いていた腰が、ついに止まる。じれったさに体をくねらせながら、明を見つめた。
「もっと、はげしく……してほしい」
「激しく……こんな感じ?」
「っ、あぁっ、はぁっ」
「ね、どう? 気持ち良い?」
止まっていた腰が大きく動かされ、奥を突く。突然のことに俺は喉を仰け反らせた。
深いところをぐりぐりと押し込まれ、頭が痺れる。さっきとは一転、明は容赦なく腰を振った。
「あ、あっ、あきっ」
「成海くん、気持ち良いねっ」
はぁはぁとお互いさらに息を乱し、汗ばんだ体に抱きつく。どこまでが自分でどこからが明なのか、境界が曖昧になっていく。
「んんっ……っ! それ、だめっ」
「ダメ? こうすると気持ち良さそうだよ?」
「あぁっ、んっ、んっ」
いつ弾けてもおかしくない熱を触られる。指がまとわりつき、さわさわと撫でられ、気持ち良さで体が跳ねた。
「やっ、よすぎて、だめっ」
「大丈夫、そのまま我慢しないで」
「んぅっ、イクっ、イクっ」
「うん、全部出しちゃおっか」
怖いくらいの気持ち良さで俺は首を小さく振る。けれど明の手が離れることはなかった。
中を擦られながら熱い手で扱かれる。限界を超えそうな俺は、ただ明の体にぎゅうぎゅうと抱きついた。
「んんっ、あっ、あっ」
「そう、上手だよ、成海くん」
「あ、あぁっ……ん、んんっ」
「はぁっ、どうしよう、成海くん、えろすぎる」
ついに熱が弾け、びゅっと飛び出る。何も考えられないほどの気持ち良さに身を任せ、体から力を抜いた。
明は満足そうに笑うと、瞼、頬、唇にキスを降らせる。息を整えている俺の中でまた、ぐち、と卑猥な音が鳴った。
「ん……あき、おれ、イったばっか」
「うん……ダメかな?」
「っ」
こちらを窺うようにして、明はまたゆるゆると腰を動かし始める。眉を下げて微笑む明を見ると、それ以上何も言えなかった。
「んっ、はぁっ」
「っ」
頷くよりも先に、俺も小さく腰を振る。もちろん恥ずかしさはあるが、自然と動いていた。
明は驚きながらも、気持ち良さに眉を寄せる。その快感に耐える表情がエロすぎて、俺はまた体に熱が戻ったのを感じた。
「……いいの?」
「ん……おれも、好きだし」
「っ、成海くん、ありがと」
「あっ、んぅっ」
明との行為は俺だって好きだ。またお互いを求め、溺れる俺たちは、繋がったままキスをする。
「っふ、は、ぁっ」
上顎を舌で撫でられ体を震わせる。足りない、もっとと強請るように、明の手に指を絡ませた。思考がどんどん溶けていき、明のことしか考えられなくなる。
明もきっと同じなのだろうと思いながら、また甘い声をもらした。
「はぁっ」
どちらのものかわからない熱い息が部屋に溶ける。
中に埋まったものがぐちぐちと動かされる度、俺も明もさらに乱れた。
「成海くん、好きだよっ」
「んっ、おれ、もっ」
「ずっとこうしていたい」
「あっ、あぁっ」
動かされる腰は確実に俺を攻めたてるのに、どこか物足りない。明は息を乱しているが、様子見をしている感じがした。
少しずつ積もった気持ち良さに飲み込まれたくて、強い刺激を求め体が疼く。
「あき、もっと……っん」
「ん? なに、成海くん。もっと、どうしてほしい?」
「んっ、あっ……なんか、前とちがうっ」
「ねぇ、成海くん、教えて?」
ゆるく動いていた腰が、ついに止まる。じれったさに体をくねらせながら、明を見つめた。
「もっと、はげしく……してほしい」
「激しく……こんな感じ?」
「っ、あぁっ、はぁっ」
「ね、どう? 気持ち良い?」
止まっていた腰が大きく動かされ、奥を突く。突然のことに俺は喉を仰け反らせた。
深いところをぐりぐりと押し込まれ、頭が痺れる。さっきとは一転、明は容赦なく腰を振った。
「あ、あっ、あきっ」
「成海くん、気持ち良いねっ」
はぁはぁとお互いさらに息を乱し、汗ばんだ体に抱きつく。どこまでが自分でどこからが明なのか、境界が曖昧になっていく。
「んんっ……っ! それ、だめっ」
「ダメ? こうすると気持ち良さそうだよ?」
「あぁっ、んっ、んっ」
いつ弾けてもおかしくない熱を触られる。指がまとわりつき、さわさわと撫でられ、気持ち良さで体が跳ねた。
「やっ、よすぎて、だめっ」
「大丈夫、そのまま我慢しないで」
「んぅっ、イクっ、イクっ」
「うん、全部出しちゃおっか」
怖いくらいの気持ち良さで俺は首を小さく振る。けれど明の手が離れることはなかった。
中を擦られながら熱い手で扱かれる。限界を超えそうな俺は、ただ明の体にぎゅうぎゅうと抱きついた。
「んんっ、あっ、あっ」
「そう、上手だよ、成海くん」
「あ、あぁっ……ん、んんっ」
「はぁっ、どうしよう、成海くん、えろすぎる」
ついに熱が弾け、びゅっと飛び出る。何も考えられないほどの気持ち良さに身を任せ、体から力を抜いた。
明は満足そうに笑うと、瞼、頬、唇にキスを降らせる。息を整えている俺の中でまた、ぐち、と卑猥な音が鳴った。
「ん……あき、おれ、イったばっか」
「うん……ダメかな?」
「っ」
こちらを窺うようにして、明はまたゆるゆると腰を動かし始める。眉を下げて微笑む明を見ると、それ以上何も言えなかった。
「んっ、はぁっ」
「っ」
頷くよりも先に、俺も小さく腰を振る。もちろん恥ずかしさはあるが、自然と動いていた。
明は驚きながらも、気持ち良さに眉を寄せる。その快感に耐える表情がエロすぎて、俺はまた体に熱が戻ったのを感じた。
「……いいの?」
「ん……おれも、好きだし」
「っ、成海くん、ありがと」
「あっ、んぅっ」
明との行為は俺だって好きだ。またお互いを求め、溺れる俺たちは、繋がったままキスをする。
「っふ、は、ぁっ」
上顎を舌で撫でられ体を震わせる。足りない、もっとと強請るように、明の手に指を絡ませた。思考がどんどん溶けていき、明のことしか考えられなくなる。
明もきっと同じなのだろうと思いながら、また甘い声をもらした。
0
お気に入りに追加
124
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
好きなあいつの嫉妬がすごい
カムカム
BL
新しいクラスで新しい友達ができることを楽しみにしていたが、特に気になる存在がいた。それは幼馴染のランだった。
ランはいつもクールで落ち着いていて、どこか遠くを見ているような眼差しが印象的だった。レンとは対照的に、内向的で多くの人と打ち解けることが少なかった。しかし、レンだけは違った。ランはレンに対してだけ心を開き、笑顔を見せることが多かった。
教室に入ると、運命的にレンとランは隣同士の席になった。レンは心の中でガッツポーズをしながら、ランに話しかけた。
「ラン、おはよう!今年も一緒のクラスだね。」
ランは少し驚いた表情を見せたが、すぐに微笑み返した。「おはよう、レン。そうだね、今年もよろしく。」
僕のために、忘れていて
ことわ子
BL
男子高校生のリュージは事故に遭い、最近の記憶を無くしてしまった。しかし、無くしたのは最近の記憶で家族や友人のことは覚えており、別段困ることは無いと思っていた。ある一点、全く記憶にない人物、黒咲アキが自分の恋人だと訪ねてくるまでは────
もふもふ好きにはたまらない世界でオレだけのもふもふを見つけるよ。
サクラギ
BL
ユートは人族。来年成人を迎える17歳。獣人がいっぱいの世界で頑張ってるよ。成人を迎えたら大好きなもふもふ彼氏と一緒に暮らすのが夢なんだ。でも人族の男の子は嫌われてる。ほんとうに恋人なんてできるのかな?
R18 ※ エッチなページに付けます。
他に暴力表現ありです。
可愛いお話にしようと思って書きました。途中で苦しめてますが、ハッピーエンドです。
よろしくお願いします。
全62話
逢瀬はシャワールームで
イセヤ レキ
BL
高飛び込み選手の湊(みなと)がシャワーを浴びていると、見たことのない男(駿琉・かける)がその個室に押し入ってくる。
シャワールームでエロい事をされ、主人公がその男にあっさり快楽堕ちさせられるお話。
高校生のBLです。
イケメン競泳選手×女顔高飛込選手(ノンケ)
攻めによるフェラ描写あり、注意。
最愛の幼馴染みに大事な××を奪われました。
月夜野繭
BL
昔から片想いをしていた幼馴染みと、初めてセックスした。ずっと抑えてきた欲望に負けて夢中で抱いた。そして翌朝、彼は部屋からいなくなっていた。俺たちはもう、幼馴染みどころか親友ですらなくなってしまったのだ。
――そう覚悟していたのに、なぜあいつのほうから連絡が来るんだ? しかも、一緒に出かけたい場所があるって!?
DK×DKのこじらせ両片想いラブ。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
※R18シーンには★印を付けています。
※他サイトにも掲載しています。
※2022年8月、改稿してタイトルを変更しました(旧題:俺の純情を返せ ~初恋の幼馴染みが小悪魔だった件~)。
台風の目はどこだ
あこ
BL
とある学園で生徒会会長を務める本多政輝は、数年に一度起きる原因不明の体調不良により入院をする事に。
政輝の恋人が入院先に居座るのもいつものこと。
そんな入院生活中、二人がいない学園では嵐が吹き荒れていた。
✔︎ いわゆる全寮制王道学園が舞台
✔︎ 私の見果てぬ夢である『王道脇』を書こうとしたら、こうなりました(2019/05/11に書きました)
✔︎ 風紀委員会委員長×生徒会会長様
✔︎ 恋人がいないと充電切れする委員長様
✔︎ 時々原因不明の体調不良で入院する会長様
✔︎ 会長様を見守るオカン気味な副会長様
✔︎ アンチくんや他の役員はかけらほども出てきません。
✔︎ ギャクになるといいなと思って書きました(目標にしましたが、叶いませんでした)
とろけてなくなる
瀬楽英津子
BL
ヤクザの車を傷を付けた櫻井雅(さくらいみやび)十八歳は、多額の借金を背負わされ、ゲイ風俗で働かされることになってしまった。
連れて行かれたのは教育係の逢坂英二(おうさかえいじ)の自宅マンション。
雅はそこで、逢坂英二(おうさかえいじ)に性技を教わることになるが、逢坂英二(おうさかえいじ)は、ガサツで乱暴な男だった。
無骨なヤクザ×ドライな少年。
歳の差。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる