summer summer!

たがわリウ

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番外編

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「ふっ……んっ」
「はぁっ」

どちらのものかわからない熱い息が部屋に溶ける。
中に埋まったものがぐちぐちと動かされる度、俺も明もさらに乱れた。

「成海くん、好きだよっ」
「んっ、おれ、もっ」
「ずっとこうしていたい」
「あっ、あぁっ」

動かされる腰は確実に俺を攻めたてるのに、どこか物足りない。明は息を乱しているが、様子見をしている感じがした。
少しずつ積もった気持ち良さに飲み込まれたくて、強い刺激を求め体が疼く。

「あき、もっと……っん」
「ん? なに、成海くん。もっと、どうしてほしい?」
「んっ、あっ……なんか、前とちがうっ」
「ねぇ、成海くん、教えて?」

ゆるく動いていた腰が、ついに止まる。じれったさに体をくねらせながら、明を見つめた。

「もっと、はげしく……してほしい」
「激しく……こんな感じ?」
「っ、あぁっ、はぁっ」
「ね、どう? 気持ち良い?」

止まっていた腰が大きく動かされ、奥を突く。突然のことに俺は喉を仰け反らせた。
深いところをぐりぐりと押し込まれ、頭が痺れる。さっきとは一転、明は容赦なく腰を振った。

「あ、あっ、あきっ」
「成海くん、気持ち良いねっ」

はぁはぁとお互いさらに息を乱し、汗ばんだ体に抱きつく。どこまでが自分でどこからが明なのか、境界が曖昧になっていく。

「んんっ……っ! それ、だめっ」
「ダメ? こうすると気持ち良さそうだよ?」
「あぁっ、んっ、んっ」

いつ弾けてもおかしくない熱を触られる。指がまとわりつき、さわさわと撫でられ、気持ち良さで体が跳ねた。

「やっ、よすぎて、だめっ」
「大丈夫、そのまま我慢しないで」
「んぅっ、イクっ、イクっ」
「うん、全部出しちゃおっか」

怖いくらいの気持ち良さで俺は首を小さく振る。けれど明の手が離れることはなかった。
中を擦られながら熱い手で扱かれる。限界を超えそうな俺は、ただ明の体にぎゅうぎゅうと抱きついた。

「んんっ、あっ、あっ」
「そう、上手だよ、成海くん」
「あ、あぁっ……ん、んんっ」
「はぁっ、どうしよう、成海くん、えろすぎる」

ついに熱が弾け、びゅっと飛び出る。何も考えられないほどの気持ち良さに身を任せ、体から力を抜いた。
明は満足そうに笑うと、瞼、頬、唇にキスを降らせる。息を整えている俺の中でまた、ぐち、と卑猥な音が鳴った。

「ん……あき、おれ、イったばっか」
「うん……ダメかな?」
「っ」

こちらを窺うようにして、明はまたゆるゆると腰を動かし始める。眉を下げて微笑む明を見ると、それ以上何も言えなかった。

「んっ、はぁっ」
「っ」

頷くよりも先に、俺も小さく腰を振る。もちろん恥ずかしさはあるが、自然と動いていた。
明は驚きながらも、気持ち良さに眉を寄せる。その快感に耐える表情がエロすぎて、俺はまた体に熱が戻ったのを感じた。

「……いいの?」
「ん……おれも、好きだし」
「っ、成海くん、ありがと」
「あっ、んぅっ」

明との行為は俺だって好きだ。またお互いを求め、溺れる俺たちは、繋がったままキスをする。

「っふ、は、ぁっ」

上顎を舌で撫でられ体を震わせる。足りない、もっとと強請るように、明の手に指を絡ませた。思考がどんどん溶けていき、明のことしか考えられなくなる。
明もきっと同じなのだろうと思いながら、また甘い声をもらした。
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