15 / 16
ひとつに
しおりを挟む
「大切にしてもらえて嬉しいです。でも、あの……」
何て言えばいいかわからず、視線を巡らせる。はっきり伝えなくてもわかってくれたのか、ルーフスさんは体を起こした。
「では嫌だと感じたらすぐに教えてください」
僕の胸から顔を離したルーフスさんは、今度は下半身に手を伸ばす。スラックスの上から膨張している箇所を優しく撫でられた。
「っ、あぁっ」
「気持ち良いですか?」
胸よりも強い快感に襲われ喉が仰け反る。遠慮がちにスラックスと下着がずらされ、張り詰めたものがあらわになった。
ルーフスさんの大きな手がまとわりつき、握られる。
「あっあっ、きもちいい、ですっ」
「賢者様はこのように乱れるのですね……」
「んっ、あぁっ、ん」
優しく優しく手が動かされる。
ルーフスさんに触られているだけでも衝撃が大きいのに、うっとりと愛しそうな目で見られ、ゾクゾクとした快感が背中を走った。
「あっあぁっ、ルーフスさんっ」
「賢者様……乱れる姿も声も、なんて愛しいんだ」
「んっ、っあ」
僕を絶頂へ促すために、手の動きは速くなっていく。頭がしびれ、強い快感がせり上る。弾けそうになって僕は慌てて首を振った。
「ルーフスさん、だめっ、だめですっ……っんぅ」
「何故ですか? 俺の手では駄目でしょうか」
「ちがうんです……」
駄目だと首を振る僕に、ルーフスさんはすぐに手を止めてくれた。はぁはぁと息を乱したまま僕は、不安そうにするルーフスさんを見る。
「……果てるのは、ルーフスさんと一つになってからが良いなんて、わがままでしょうか……」
「っ、そんなことありません。そんなふうに思っていただけてとても嬉しいです」
呪いのせいで辛い状況でも、そんなわがままを抱いてしまった。
口にした通り嬉しさを滲ませるルーフスさんは、自分の服に手をかける。シャツを脱ぐと鍛え上げられた逞しい肉体があらわになった。
厚い胸、太い二の腕に目が引き寄せられる。
「……恥ずかしいものですね」
恥ずかしそうに微笑んだ彼の照れが僕にも移る。僕もほとんど脱げかけた服を体から抜き取っている間に、ルーフスさんは穿いていた服と下着も下ろした。
硬く、大きくなっているものを見て、唾を飲み込む。
「油など用意できておりませんが、大丈夫でしょうか」
「はい、この呪いは痛みも和らぐので平気です」
それにここまできて中断することはできなかった。体の奥から、彼が欲しい、彼と一つになりたい欲求が強く湧き出てくる。
僕は強請るようにルーフスさんを見た。優しく手がそえられうつ伏せにされる。
腰だけを持ち上げられると、ついにという思いでまた緊張に襲われた。
「賢者様、怖くはないですか?」
「はい……ルーフスさんだから、怖くないです」
「っ……では、痛みがあればすぐに伝えてください」
お互いの鼓動の音が聞こえそうだ。肌と肌がぴったり密着する。押し付けられた熱がゆっくり僕の中へ入った。
「っ、あっ、あぁっ」
「賢者様っ……少しずつ、進めます」
まるで自分に言い聞かせるかのように言ったルーフスさんは、ゆっくりゆっくり腰を進める。
時間をかけるほうが負担は少ないが、そのぶん彼に体を侵食されてる感覚を生々しく、じっくり感じた。
何て言えばいいかわからず、視線を巡らせる。はっきり伝えなくてもわかってくれたのか、ルーフスさんは体を起こした。
「では嫌だと感じたらすぐに教えてください」
僕の胸から顔を離したルーフスさんは、今度は下半身に手を伸ばす。スラックスの上から膨張している箇所を優しく撫でられた。
「っ、あぁっ」
「気持ち良いですか?」
胸よりも強い快感に襲われ喉が仰け反る。遠慮がちにスラックスと下着がずらされ、張り詰めたものがあらわになった。
ルーフスさんの大きな手がまとわりつき、握られる。
「あっあっ、きもちいい、ですっ」
「賢者様はこのように乱れるのですね……」
「んっ、あぁっ、ん」
優しく優しく手が動かされる。
ルーフスさんに触られているだけでも衝撃が大きいのに、うっとりと愛しそうな目で見られ、ゾクゾクとした快感が背中を走った。
「あっあぁっ、ルーフスさんっ」
「賢者様……乱れる姿も声も、なんて愛しいんだ」
「んっ、っあ」
僕を絶頂へ促すために、手の動きは速くなっていく。頭がしびれ、強い快感がせり上る。弾けそうになって僕は慌てて首を振った。
「ルーフスさん、だめっ、だめですっ……っんぅ」
「何故ですか? 俺の手では駄目でしょうか」
「ちがうんです……」
駄目だと首を振る僕に、ルーフスさんはすぐに手を止めてくれた。はぁはぁと息を乱したまま僕は、不安そうにするルーフスさんを見る。
「……果てるのは、ルーフスさんと一つになってからが良いなんて、わがままでしょうか……」
「っ、そんなことありません。そんなふうに思っていただけてとても嬉しいです」
呪いのせいで辛い状況でも、そんなわがままを抱いてしまった。
口にした通り嬉しさを滲ませるルーフスさんは、自分の服に手をかける。シャツを脱ぐと鍛え上げられた逞しい肉体があらわになった。
厚い胸、太い二の腕に目が引き寄せられる。
「……恥ずかしいものですね」
恥ずかしそうに微笑んだ彼の照れが僕にも移る。僕もほとんど脱げかけた服を体から抜き取っている間に、ルーフスさんは穿いていた服と下着も下ろした。
硬く、大きくなっているものを見て、唾を飲み込む。
「油など用意できておりませんが、大丈夫でしょうか」
「はい、この呪いは痛みも和らぐので平気です」
それにここまできて中断することはできなかった。体の奥から、彼が欲しい、彼と一つになりたい欲求が強く湧き出てくる。
僕は強請るようにルーフスさんを見た。優しく手がそえられうつ伏せにされる。
腰だけを持ち上げられると、ついにという思いでまた緊張に襲われた。
「賢者様、怖くはないですか?」
「はい……ルーフスさんだから、怖くないです」
「っ……では、痛みがあればすぐに伝えてください」
お互いの鼓動の音が聞こえそうだ。肌と肌がぴったり密着する。押し付けられた熱がゆっくり僕の中へ入った。
「っ、あっ、あぁっ」
「賢者様っ……少しずつ、進めます」
まるで自分に言い聞かせるかのように言ったルーフスさんは、ゆっくりゆっくり腰を進める。
時間をかけるほうが負担は少ないが、そのぶん彼に体を侵食されてる感覚を生々しく、じっくり感じた。
44
お気に入りに追加
121
あなたにおすすめの小説
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
王子様のご帰還です
小都
BL
目が覚めたらそこは、知らない国だった。
平凡に日々を過ごし無事高校3年間を終えた翌日、何もかもが違う場所で目が覚めた。
そして言われる。「おかえりなさい、王子」と・・・。
何も知らない僕に皆が強引に王子と言い、迎えに来た強引な婚約者は・・・男!?
異世界転移 王子×王子・・・?
こちらは個人サイトからの再録になります。
十年以上前の作品をそのまま移してますので変だったらすみません。
大魔法使いに生まれ変わったので森に引きこもります
かとらり。
BL
前世でやっていたRPGの中ボスの大魔法使いに生まれ変わった僕。
勇者に倒されるのは嫌なので、大人しくアイテムを渡して帰ってもらい、塔に引きこもってセカンドライフを楽しむことにした。
風の噂で勇者が魔王を倒したことを聞いて安心していたら、森の中に小さな男の子が転がり込んでくる。
どうやらその子どもは勇者の子供らしく…
悪役令息の異世界転移 〜ドラゴンに溺愛された僕のほのぼのスローライフ〜
匠野ワカ
BL
ある日、リューイは前世の記憶を思い出した。
そして気付いたのだ。
この世界、高校生だった前世でやり込んでいたゲームかも? 僕ってば、もしかして最終的に処刑されちゃう悪役令息……?
そこからなんとか死亡エンドを回避するため、良い子の努力を続けるリューイ。しかし、ゲームのストーリー強制力に連戦連敗。何をやっても悪役令息まっしぐら。
ーーこうなったらもう逃げ出すしかない!!
他国に逃げる計画は失敗。断罪イベント直前に聖女に助けられ、何故だか他国どころか異世界に飛ばされてしまって、さぁ大変。
ジャングルみたいな熱帯雨林に落っこちたリューイは、親切なドラゴンに助けられ、目指すはほのぼのスローライフ!
平和に長生きしたいんだ!
ドラゴン×悪役令息
言葉の通じない二人のほのぼの(当社比)BLです。
出会うまでにちょっと時間がかかりますが、安心安全のハピエンBL。
ゆっくり更新です。ゆるゆるお楽しみください。
勇者になるのを断ったらなぜか敵国の騎士団長に溺愛されました
雪
BL
「勇者様!この国を勝利にお導きください!」
え?勇者って誰のこと?
突如勇者として召喚された俺。
いや、でも勇者ってチート能力持ってるやつのことでしょう?
俺、女神様からそんな能力もらってませんよ?人違いじゃないですか?
侯爵様の愛人ですが、その息子にも愛されてます
muku
BL
魔術師フィアリスは、地底の迷宮から湧き続ける魔物を倒す使命を担っているリトスロード侯爵家に雇われている。
仕事は魔物の駆除と、侯爵家三男エヴァンの家庭教師。
成人したエヴァンから突然恋心を告げられたフィアリスは、大いに戸惑うことになる。
何故ならフィアリスは、エヴァンの父とただならぬ関係にあったのだった。
汚れた自分には愛される価値がないと思いこむ美しい魔術師の青年と、そんな師を一心に愛し続ける弟子の物語。
ぼくは男なのにイケメンの獣人から愛されてヤバい!!【完結】
ぬこまる
BL
竜の獣人はスパダリの超絶イケメン!主人公は女の子と間違うほどの美少年。この物語は勘違いから始まるBLです。2人の視点が交互に読めてハラハラドキドキ!面白いと思います。ぜひご覧くださいませ。感想お待ちしております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる