10 / 17
本編
どこまでも甘く
しおりを挟む
「ぅっ、っ」
ベッドに寝かされた俺は、身体中を舐められていた。それとともに、硬くなってきた熱の中心をゼンさんの手で緩く握られている。
ゼンさんの手は触れているが、ほとんど刺激は与えられない。体を舐める舌も胸の先端はわざと避けているみたいだった。
熱い舌が体を這うのはそれだけでも気持ち良い。けれど物足りない刺激で、俺の体はただじんじんとした熱を持て余している。
「ゼンさん」
顔を上げたゼンさんにもっと強い刺激がほしいと視線で訴える。伝わったのか、ゼンさんは頷くと顔を下に持っていった。
下腹部に触れていた手が離れて、あれ、と思っていると感じたことのないざらざらとした熱が触れて思わず体が震える。視線を向けると、そこにゼンさんが顔を埋めて長い舌を俺のものに巻き付けていた。
「あぁっ、ん、あつい、っきもちい」
熱くてざらざらとした舌がねっとりと全体を這う。触れるゼンさんの息さえ気持ちよくて腰が浮いた。
「んっ、ぅっ、……あっ、あっ、」
俺の反応を楽しむかのように、俺をどこまでも甘やかすように行為はひどくゆっくり進められる。いつもは俺もゼンさんもお互いを求め合うように激しく、時間をかけないことが多かったため、いつもとの違いに戸惑ってしまう。
「昨日のお返しだ。気持ち良いか?」
快感に耐えながら小さく頷く俺に、ゼンさんは満足そうに目を細めた。
「んっ……も、いいです」
気を抜いたら達してしまいそうだ。もういい、と首をふる俺に、ゼンさんは舌をしまい顔を離す。
「はぁっ、はやく、ゼンさんが、ほしい」
素直な欲求をそのまま言うとゼンさんは目を大きくしたあと、困り顔で微笑む。その顔は嬉しさと切迫感を滲ませていた。
「わかった」
ゼンさんは俺の足を広げると腰を少し持ち上げる。そしてゼンさんのものが押し付けられると、ゆっくり俺のなかに入ってきた。
「ん……」
しかしいつもとは違い、すぐには奥まで進まない。入口のあたりの浅いところで止められると、もっと奥までほしいとさらに体が疼いた。動いたらすぐに抜けてしまいそうな焦れったさに熱い吐息がもれる。
「ゼン、さん……」
俺の声に応えるかのように切ないくらいゆっくり腰が進められる。大きな刺激ではないというのに、それでも俺は喜びで体をくねらせた。
「春樹」
「あっ」
ようやく根元までおさまると決して激しくはない小さな動きが始まる。小刻みに動く腰は少しずつ俺の熱を昂らせていく。
「あっ、あっ、ん」
小さな快感が積み重なって体を震わせる。このまま続けていれば限界を超えることもできそうだ、と思っている俺の熱が手のひらで包まれた。
「っ、ぜんさん、ぁっ」
腰の動きは緩やかなのに、俺のものを包んだ手は激しく上下に動かされた。突然襲われる強い快感に驚きながらなんとか耐える。
「んんっ、やぁっ、なんかいつもと、ちがう」
「春樹っ」
ゆっくりゆっくり責め立てられ、いつもは感じる暇のない、いきたい、という欲求を満たすために耐える体。痺れるように頭も体もじんじんとして、辛いのに、体の奥深くまでゼンさんに味わられてる感覚がする。
初めての感覚に、少しの恐怖に襲われる。そういえば初めてゼンさんに抱かれた時も、気持ちよすぎてこんな恐怖を感じていた。
「んっ、んっ、あっあぁっ」
「好きだ、春樹」
あまりにも緩やかな絶頂に、自分がいっているのだと気づかなかった。体が震えて、熱が集まったところから溜まってたものが吐き出される。
「おれ、いった、の?」
「あぁ」
そうだ、と目を細めるゼンさんの視線から愛しいという想いが伝わってくる。今日はなんだか俺に向けられるすべてがひどく甘ったるい。
「ゼンさんは?」
俺が聞くとゼンさんは困り顔で息を吐いた。その顔で答えを知った俺は、息を整えると自分で腰を揺らした。ゼンさんは声にならない息を吐き出し、その様子に俺は嬉しくなる。
ゼンさんが俺を気持ち良くしたいと思うのと同じように、俺だってゼンさんを気持ち良くしたい。
「んっ、ん」
「はぁっ」
ゼンさんも腰を動かし始める。さっきのような緩やかさはなくなって、いつものように俺を求めて激しく打ち付けられた。
「あぁっ、ぜん、さんっ、んん、あっ」
「春樹、春樹っ」
激しい動きにベッドは軋んだ音を響かせる。
ゼンさんとの行為はもう何度も繰り返しているのに、気持ち良さが薄れることはない。それはきっと、これからもそうなんだろう。
お互いの熱い吐息が混ざりあって、ふたりだけの部屋に溶けていった。
ベッドに寝かされた俺は、身体中を舐められていた。それとともに、硬くなってきた熱の中心をゼンさんの手で緩く握られている。
ゼンさんの手は触れているが、ほとんど刺激は与えられない。体を舐める舌も胸の先端はわざと避けているみたいだった。
熱い舌が体を這うのはそれだけでも気持ち良い。けれど物足りない刺激で、俺の体はただじんじんとした熱を持て余している。
「ゼンさん」
顔を上げたゼンさんにもっと強い刺激がほしいと視線で訴える。伝わったのか、ゼンさんは頷くと顔を下に持っていった。
下腹部に触れていた手が離れて、あれ、と思っていると感じたことのないざらざらとした熱が触れて思わず体が震える。視線を向けると、そこにゼンさんが顔を埋めて長い舌を俺のものに巻き付けていた。
「あぁっ、ん、あつい、っきもちい」
熱くてざらざらとした舌がねっとりと全体を這う。触れるゼンさんの息さえ気持ちよくて腰が浮いた。
「んっ、ぅっ、……あっ、あっ、」
俺の反応を楽しむかのように、俺をどこまでも甘やかすように行為はひどくゆっくり進められる。いつもは俺もゼンさんもお互いを求め合うように激しく、時間をかけないことが多かったため、いつもとの違いに戸惑ってしまう。
「昨日のお返しだ。気持ち良いか?」
快感に耐えながら小さく頷く俺に、ゼンさんは満足そうに目を細めた。
「んっ……も、いいです」
気を抜いたら達してしまいそうだ。もういい、と首をふる俺に、ゼンさんは舌をしまい顔を離す。
「はぁっ、はやく、ゼンさんが、ほしい」
素直な欲求をそのまま言うとゼンさんは目を大きくしたあと、困り顔で微笑む。その顔は嬉しさと切迫感を滲ませていた。
「わかった」
ゼンさんは俺の足を広げると腰を少し持ち上げる。そしてゼンさんのものが押し付けられると、ゆっくり俺のなかに入ってきた。
「ん……」
しかしいつもとは違い、すぐには奥まで進まない。入口のあたりの浅いところで止められると、もっと奥までほしいとさらに体が疼いた。動いたらすぐに抜けてしまいそうな焦れったさに熱い吐息がもれる。
「ゼン、さん……」
俺の声に応えるかのように切ないくらいゆっくり腰が進められる。大きな刺激ではないというのに、それでも俺は喜びで体をくねらせた。
「春樹」
「あっ」
ようやく根元までおさまると決して激しくはない小さな動きが始まる。小刻みに動く腰は少しずつ俺の熱を昂らせていく。
「あっ、あっ、ん」
小さな快感が積み重なって体を震わせる。このまま続けていれば限界を超えることもできそうだ、と思っている俺の熱が手のひらで包まれた。
「っ、ぜんさん、ぁっ」
腰の動きは緩やかなのに、俺のものを包んだ手は激しく上下に動かされた。突然襲われる強い快感に驚きながらなんとか耐える。
「んんっ、やぁっ、なんかいつもと、ちがう」
「春樹っ」
ゆっくりゆっくり責め立てられ、いつもは感じる暇のない、いきたい、という欲求を満たすために耐える体。痺れるように頭も体もじんじんとして、辛いのに、体の奥深くまでゼンさんに味わられてる感覚がする。
初めての感覚に、少しの恐怖に襲われる。そういえば初めてゼンさんに抱かれた時も、気持ちよすぎてこんな恐怖を感じていた。
「んっ、んっ、あっあぁっ」
「好きだ、春樹」
あまりにも緩やかな絶頂に、自分がいっているのだと気づかなかった。体が震えて、熱が集まったところから溜まってたものが吐き出される。
「おれ、いった、の?」
「あぁ」
そうだ、と目を細めるゼンさんの視線から愛しいという想いが伝わってくる。今日はなんだか俺に向けられるすべてがひどく甘ったるい。
「ゼンさんは?」
俺が聞くとゼンさんは困り顔で息を吐いた。その顔で答えを知った俺は、息を整えると自分で腰を揺らした。ゼンさんは声にならない息を吐き出し、その様子に俺は嬉しくなる。
ゼンさんが俺を気持ち良くしたいと思うのと同じように、俺だってゼンさんを気持ち良くしたい。
「んっ、ん」
「はぁっ」
ゼンさんも腰を動かし始める。さっきのような緩やかさはなくなって、いつものように俺を求めて激しく打ち付けられた。
「あぁっ、ぜん、さんっ、んん、あっ」
「春樹、春樹っ」
激しい動きにベッドは軋んだ音を響かせる。
ゼンさんとの行為はもう何度も繰り返しているのに、気持ち良さが薄れることはない。それはきっと、これからもそうなんだろう。
お互いの熱い吐息が混ざりあって、ふたりだけの部屋に溶けていった。
45
あなたにおすすめの小説
従僕に溺愛されて逃げられない
大の字だい
BL
〈従僕攻め×強気受け〉のラブコメ主従BL!
俺様気質で傲慢、まるで王様のような大学生・煌。
その傍らには、当然のようにリンがいる。
荷物を持ち、帰り道を誘導し、誰より自然に世話を焼く姿は、周囲から「犬みたい」と呼ばれるほど。
高校卒業間近に受けた突然の告白を、煌は「犬として立派になれば考える」とはぐらかした。
けれど大学に進学しても、リンは変わらず隣にいる。
当たり前の存在だったはずなのに、最近どうも心臓がおかしい。
居なくなると落ち着かない自分が、どうしても許せない。
さらに現れた上級生の熱烈なアプローチに、リンの嫉妬は抑えきれず――。
主従なのか、恋人なのか。
境界を越えたその先で、煌は思い知らされる。
従僕の溺愛からは、絶対に逃げられない。
[BL]憧れだった初恋相手と偶然再会したら、速攻で抱かれてしまった
ざびえる
BL
エリートリーマン×平凡リーマン
モデル事務所で
メンズモデルのマネージャーをしている牧野 亮(まきの りょう) 25才
中学時代の初恋相手
高瀬 優璃 (たかせ ゆうり)が
突然現れ、再会した初日に強引に抱かれてしまう。
昔、優璃に嫌われていたとばかり思っていた亮は優璃の本当の気持ちに気付いていき…
夏にピッタリな青春ラブストーリー💕
見捨てられ勇者はオーガに溺愛されて新妻になりました
おく
BL
目を覚ましたアーネストがいたのは自分たちパーティを壊滅に追い込んだ恐ろしいオーガの家だった。アーネストはなぜか白いエプロンに身を包んだオーガに朝食をふるまわれる。
宰相閣下の執愛は、平民の俺だけに向いている
飛鷹
BL
旧題:平民のはずの俺が、規格外の獣人に絡め取られて番になるまでの話
アホな貴族の両親から生まれた『俺』。色々あって、俺の身分は平民だけど、まぁそんな人生も悪くない。
無事に成長して、仕事に就くこともできたのに。
ここ最近、夢に魘されている。もう一ヶ月もの間、毎晩毎晩………。
朝起きたときには忘れてしまっている夢に疲弊している平民『レイ』と、彼を手に入れたくてウズウズしている獣人のお話。
連載の形にしていますが、攻め視点もUPするためなので、多分全2〜3話で完結予定です。
※6/20追記。
少しレイの過去と気持ちを追加したくて、『連載中』に戻しました。
今迄のお話で完結はしています。なので以降はレイの心情深堀の形となりますので、章を分けて表示します。
1話目はちょっと暗めですが………。
宜しかったらお付き合い下さいませ。
多分、10話前後で終わる予定。軽く読めるように、私としては1話ずつを短めにしております。
ストックが切れるまで、毎日更新予定です。
伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい
マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。
最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡)
世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。
かわいそうな看守は囚人を犯さなければならない。
紫藤なゆ
BL
好色な王は忠実な臣下エメラードに命じる。敗戦者スクを上手に犯して見せるように。
苦悩する騎士エメラードと、命があればそれでいいスクは、看守と囚人として毎日を過ごす。
愛していた王に捨てられて愛人になった少年は騎士に娶られる
彩月野生
BL
湖に落ちた十六歳の少年文斗は異世界にやって来てしまった。
国王と愛し合うようになった筈なのに、王は突然妃を迎え、文斗は愛人として扱われるようになり、さらには騎士と結婚して子供を産めと強要されてしまう。
王を愛する気持ちを捨てられないまま、文斗は騎士との結婚生活を送るのだが、騎士への感情の変化に戸惑うようになる。
(誤字脱字報告は不要)
KINGS〜第一王子同士で婚姻しました
Q矢(Q.➽)
BL
国を救う為の同盟婚、絶対条件は、其方の第一王子を此方の第一王子の妃として差し出す事。
それは当初、白い結婚かと思われた…。
共に王位継承者として教育を受けてきた王子同士の婚姻に、果たしてライバル意識以外の何かは生まれるのか。
ザルツ王国第一王子
ルシエル・アレグリフト
長い金髪を後ろで編んでいる。 碧眼 188cm体格はしっかりめの筋肉質
※えらそう。
レトナス国第一王子
エンドリア・コーネリアス
黒髪ウェーブの短髪 ヘーゼルアイ
185 cm 細身筋肉質
※ えらそう。
互いの剣となり、盾となった2人の話。
※異世界ファンタジーで成人年齢は現世とは違いますゆえ、飲酒表現が、とのご指摘はご無用にてお願いいたします。
※高身長見た目タチタチCP
※※シリアスではございません。
※※※ざっくり設定なので細かい事はお気になさらず。
手慰みのゆるゆる更新予定なので間開くかもです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる